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16-6 関羽VS巧人!

「さてと……次の相手はお前か、巧!」


 今しがた戻ってきた関羽が、トーナメントの表を見て、俺に話しかけてくる。

 友人が負けて、もう帰ると言って部室を出ると、「俺もトイレ!」っと、関羽はさっきまでトイレへと行っていた。

 俺はその間に望と戦い……勝負を終わらせた。

 望は「はぁ……先輩とこんなに熱く攻防を交わせたなんて……夢のような時間でした……」とかなんとか気持ち悪かったがそれはおいておいて。


 つまりは、俺のデッキはそれくらいに速攻で勝負を決められるというわけだが……きっと関羽はその辺のこと、理解してないだろうな。


 ふ……だが、関羽。俺はお前と戦うこのときを待っていたんだ。

 元々、俺がこのカードを始めたのも、それだけが目的だったしな。


(そして、この戦いは既に決している……。お前の敗北と言う未来でな!)


 俺はお前がドラゴンデッキを使ってくることは既に読んでいた。

 お前のことだからな。ドラゴンと言うカッコイイカード。

 さらに、お前がこのカードゲームにはまるに至ったアニメ。

 それで使った主人公のエースカードを主軸に据えてくることなど容易に想像できた。

 そう、俺はお前のデッキへの対策はできているんだよ。


 それに対して関羽。お前はどうだ?

 このゲームには数千種類ものカードがあり、色々なカードの組み合わせを生かしてそれこそ、いくつもの種類のデッキも存在する。

 そのすべてに対抗する手段など、お前だって得てはいないだろう。その中に……俺のデッキへの戦い方……知っているのかな?


 俺は心の中で試すように呟き、関羽との勝負が始まる。


「よっしゃ、いくぜ! バトルスタート!」

「先攻は俺がもらう。マナをチャージ。上級サモン! 見習い騎士アルトリウス」



見習い騎士アルトリウス レベル3 属性光 パワー120 ブレイク1

能力

自動【コスト1】

このカードを上級サモンしたとき、墓地へ送ったモンスターが『麗しき王女リトルプリンセス』だった場合、コストを払いそのモンスターを召喚できる。



「まだだ。見習い騎士アルトリウスが上級サモンされたとき、そのときに墓地に送ったカードが麗しき王女リトルプリンセスだった場合、マナを一つ払うことで墓地からサモンする」



麗しき王女リトルプリンセス レベル1 属性光 パワー50 ブレイク1

能力



「俺はカードを一枚伏せて……これで、ターン終了だ」


 俺はそうしてエンド宣言する。……順調な滑り出しだ。


「へっ見慣れないカード群だが……俺にはかんけーねー! 力で押してやるぜ! 俺のターンだ!」


 そうして関羽はカードを引く。

 今の言葉からしても、関羽はやはりこのカードたちを知らないようだな。


(ふ……やはりこの勝負俺の勝ちだな)


「デモンドラグーンを上級召喚! そして、チビドラゴを通常召喚! さらに2体でシールドにアタックだ!」



チビドラゴ レベル3 属性火 パワー180 ブレイク1

能力

自動

自分の場のドラゴンと名のつくモンスターが破壊されるとき、代わりに墓地へ送ってよい。また、このカードが墓地へ送られた時、自分の場のドラゴンと名のつくモンスターののパワーをそのターンの終わりまで、50上げる。



「俺は、どちらの攻撃もガードしない」


 そうして俺は2枚のシールドを表にする。


「ふん……これでターン終了だぜ?」


 関羽は満足そうに俺にそう言葉を投げかける。

 早くお前の力を見せてみろってことか? 残念だが……その期待にはまだ添えられてそうにないな。


「俺のターン。聖騎士ガウェインを上級サモン。そして効果を発動!」



聖騎士ガウェイン レベル5 属性光 パワー200 ブレイク1

能力

自動【コスト1】

このカードを上級サモンしたとき、墓地へ送ったモンスターが『見習い騎士アルトリウス』だった場合、コストを払いそのモンスターを召喚できる。



「こいつも、アルトリウスと同じように、モンスターを呼び戻すことができる! サモン、アルトリウス!」


 これで俺の場にはモンスターが3体になった。関羽は俺の攻撃に備えて身構える。


「俺はさらにカードを伏せて……これで俺は終了だ」


 が、俺は攻撃をせずそのままターンを終了させた。


「なに、攻撃しないだと!?」

「どうした? お前のターンだぜ?」


 俺は煽るように関羽に笑いかける。


「巧……お前、何を考えているんだよ」

「ふふん……さぁな」


 関羽の疑問に俺は意味深に答える。

 そんな俺に関羽は舌打ちをしてターンを開始した。


「っち! 俺のターン! マグマドラゴンに上級サモン、さらにもう一体のマグマドラゴンを場に出し、手札1枚を伏せる! 2体のマグマドラゴンでアタックだ!」

「すべてブロックはしない」


 さらに2枚のカードがその場に表になる。

 俺の残りのシールドは1枚だけだ。今度は関羽が俺を煽るように声をかけてくる。


「へ、余裕ぶってる割に、防戦一方じゃねーか。早く本気出せよ」

「何言ってるんだ、まだゲームは始まったばかりだろう?」


 俺もさらに煽りで返す。


「俺のターン。レベル7聖騎士ランスロッドを上級サモン」



聖騎士ランスロッド レベル7 属性光 パワー0 ブレイク2

自動【コスト1】

このカードを上級サモンしたとき、墓地へ送ったモンスターが『聖騎士ガウェイン』だった場合、コストを払いそのモンスターを召喚できる。



 そしてターンは進んでいき……俺のモンスターはついにレベル11までなった。

 その間、俺は一度も攻撃していない。シールドを全部ブレイクされてからは、たまにモンスターでブロックをしていたくらいだ。

 おかげでライフも25と30と言う差だ。



俺のフィールド

リーダー

聖騎士団団長アーサー レベル11 属性光 パワー400 ブレイク3

能力

自動【コスト1】

このカードを上級サモンしたとき、墓地へ送ったモンスターが『聖騎士ガラハッド』だった場合、コストを払いそのモンスターを召喚できる。


麗しき王女リトルプリンセス レベル1 属性光 パワー50 ブレイク1


見習い騎士アルトリウス レベル3 属性光 パワー120 ブレイク1


聖騎士ガウェイン レベル5 属性光 パワー200 ブレイク1


聖騎士ランスロッド レベル7 属性光 パワー270 ブレイク2


聖騎士ガラハッド レベル9 属性光 パワー330 ブレイク2

能力

自動【コスト1】

このカードを上級サモンしたとき、墓地へ送ったモンスターが『聖騎士ランスロッド』だった場合、コストを払いそのモンスターを召喚できる。


シールドカード 3枚

ワンモアブレイク


守備優位 サポート コスト2

自分のモンスター1体はこのターンの間、ブロックしたとき破壊されない。


転移 サポート コスト5

自分の手札のカード1枚とシールドゾーンの表側のカード1枚を入れ替える。(入れ替えた手札のカードは表側でシールドゾーンに置く)


伏せカード 4枚


ライフ25 マナ6



関羽のフィールド

全員行動済み

リーダー

ネオドライブドラゴン レベル9 属性火 パワー390 ブレイク3


マグマドラゴン レベル5 属性火 パワー260 ブレイク1


メテオワイバーン レベル7 属性火 パワー380 ブレイク3

能力なし


スカイドラグーン レベル5 属性火 パワー290 ブレイク2

能力なし


シールドカード 5枚



伏せカード 2枚


ライフ30 マナ5



「さて……俺は攻撃しよう」

「ち、やっとかよ」


 準備は整った……俺のデッキの真骨頂をみせてやる。

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