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第十八話 考え方の違い

「・・・いいのかの?」

「なにがにゃー?クソジジイ」

「主神に対してその口の利き方はどうなのじゃ・・・?」

「知らないにゃー。というか佑君をこっちに連れてきたの魔物の影響もだけどクソジジイも手出したんだにゃー?」

「これだから秀才は困る・・・」

「困る原因を作ってるのはクソジジイにゃー」


 他の人が見ているならば孫と祖父の仲良し話で済むがこの二人の関係を知っている他の神々からしたら喧嘩という名の威圧のやりあいに見える話方だった。


「まあ、いつものやり取りはこの辺でいいじゃろ。それで?どうするのじゃ?」

「なにがかしら?」


 真面目な雰囲気になった途端コルネの口調が変わった。


「とぼけるでない。佑とやらにお主・・・陰属性をやったであろう」

「・・・知らないわね」

「たとえ並行世界といえどもお主に与える影響が一番大きい属性を何故やった?」

「・・・・・・クソジジイ。世の中にはね?何故か信頼したくなる人が絶対にいるのよ」

「それがあの佑とやらということか?」

「かもね」

「どういうことじゃ?」

「わからないのよ。私自身もただ佑君に触れ向こう側(・・・・)の私から記憶をもらっただけだし」

「何故それだけで?」

「だからわからないのよ。ただ・・・」

「ただ?」

「あの子・・・佑君なら大丈夫と思ったから。そう何かが私の中で疼いたから」

「(神にすら影響を与える子か・・・・・・)」

「だから佑君に手を出したら許さない。たとえそれが主神であるクソジジイでも」

「・・・やれやれ。神が人の子に執着するなどあってはならないのじゃがな?」


 その言葉を聞いたコルネは口の端をニヤリと曲げながらあることを言った。


「そう・・・じゃあ、瑠璃色クラ・・・「あーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」どうかしたのかしら?」 


 実に楽しそうにコルネは話す。

 それに対して主神であろう、年老いた男は悲鳴を上げた。


「そ、それは関係ないじゃろう!?」

「神は人の子に執着してはならないのじゃないかしらあ?(ニヤリ)」

「うぐっ・・・・・・」

「まさかまさか主神たるあなた様があるクラブに来る人の子に夢中などあるわけはありませんよねえ?」

「あ、あるわけがないのじゃ・・・・・・」

「あらあら本当に?じゃあこれは一体何かしらねえ?」

「そ、それは!!?」


 コルネの手の上で浮かんでいるそれは名刺みたいな物だった。


「えー何々?「瑠璃色クラブバブルスに来てくれてありがとう~♪次回も由美を選んでね♪」と・・・」

「(ダラダラ・・・)」

「あらあら主神様すごい汗ですよ?どうかなされのですか?」

「い、いやなんでもない」

「そうなのですかーでは私はこの名刺らしき物に書いてある電話番号に電話して「もうてめえの店にはいかねえよこのクソ○ッチが!!」と主神様の声で連絡しておきますね?」


 その言葉に年老いた男は手を地面につけながら悲壮そうに嘆いた。


「クッ・・・わしは無力じゃ・・・・・・すまぬ執着については謝るからそれを返してくれ・・・・・・」

「はあ・・・だからクソジジイで十分なんだって気づかないのかしら?」

「ぐう・・・今回は否定できぬ・・・・・・」


 実際の所、神が一人の人間に執着することは珍しくない。

 古来から女神の祝福や、戦神のご加護をとかのセリフを呟いてる歴史上の人物達も本当に神から加護をもらったりしている。

 神によっては多数に加護を渡す場合だって存在する。


「まあ・・・属性を渡すのは初めてだったけど大丈夫だったわね」

「別にこの世界の住人ではないからそういうのは別にかまわんのじゃが・・・陰属性はのう・・・?」

「何が問題なのかしら?」

「いやあの属性はもうひとつの属性(・・・・・・・・)がないとうまく操れんじゃろう?」

「そうね・・・だけど大丈夫よ。佑君ならうまく使うわ」

「どこからその自身がくるのかききたいんじゃが・・・」


 その言葉に対してコルネは口をニヤリとさせながらこう言った。


「そんなの向こうの私が信頼していて、私も信頼してるからよ」

「・・・・・・・本当に大丈夫かのう・・・」

「そもそもクソジジイだって不遇な属性を渡さないと渡さないで属性消す気だったでしょうが」

「いやそうなのじゃが・・・もうちょい弱めのを渡そうと思ってたんじゃよ」

「例えば?」

「土木属性」

「はあ・・・何もわかってないわ本当に・・・」

「何がじゃ?この属性はこっちの世界でも役に立たないで有名じゃぞ?」

「まあその属性が本当に使えないゴミカスな属性だとしましょう。でもね?佑君はそれを覆すの自分にできる範囲内でだからそれがたとえゴミカスな属性だとしても条件付きで使える魔法に変えてしまうから私は陰属性を与えたの?わかる?」

「いや、さっぱりじゃ。確かに戦闘では使えないが・・・」

「はい、その考え方の段階で駄目。神とは違って人間っていう生物は考える力が柔軟なの。本当に使えないかなんて結局その考え方をした奴の価値観でしかないのよ」

「むう・・・・・・」

「クソジジイも現界に降りてるんだから人間になりきってみればいいんじゃないかしら?」


 この言葉に主神は頭を捻らせた。

 実際に人間として活動するのも悪くないだろう。

 だが、それにはリスクが伴う。

 それは死だ。

 神である以上死ぬことはないが人間となって生活するとなると肉体を失った時に精神まで失う可能性が高いためだ。

 それゆえに神は人間となって生活するなど考えることすらなくなっていた。

 

「まあ?死ぬのが怖いならやめときなさい。ただ、その怖さに合う対価はもらえると思うけどね?」


 その言葉に主神はさらに頭を捻るのだった。

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