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第十七話 世界は世界でも並行世界

 「ここは・・・・・・コルネの魔法で作った世界か?」


 俺はコルネ唱えた魔法に飲み込まれた感覚がした。

 だが、周りを見てみるとさっきの草原と変わらない風景が見えた。

 いや・・・よく見るとさっきまで街と城があった場所に何もない。

 ということはだここはコルネによって作られた世界であってるのであろう。

 

「だけど・・・」


 そう・・・だけどだ。

 ・・・俺以外に一人もいないのはどうしてだ?

 

「そうだ。カンナを呼んでみればいいんだ」


 契約獣であるカンナなら召喚できるはずだ。

 指の先をちょっと噛み切り血を出しそれを地面に垂らす。

 そして召喚の呪文を唱える。


「我が元に出現せよ。その名はカンナカムイ!」


『シーン・・・・・・・』


「出ないし・・・・・・・・・・・・」


 ふう・・・さて?

 これはいったいどういうことかな?

 カンナとの回路(パス)は今でもあると断言できる。

 だけどそれがつながらない。

 そんな時だった。


「おろ?なんでここに人族がいるのかにゃー?」


 澄み切った声が聞こえた。

 ただし語尾ににゃーとつけて。

 それに対して俺は声がする方向を見た。

 

「なっ・・・!?」


 そこにいたのはコルネを幼くしたような女の子だった。


「んー?どうかしたのかにゃー?」


 そんな声も今は耳に入ってこない。

 どうしてコルネが幼く?と頭の中で考えていたからだ。


「おーい?」

「・・・・・・・・・・・」


 いや待てよ?

 ここはコルネが作ったと思われる世界だ。

 ならコルネが若返りたいと願った自分がいてもおかしくないのか?

 そもそも目の前の子はコルネなのか?

 いやでも・・・・・・


「ふう・・・しょうがないにゃー。フン!!!!」

「ゲボァ!!?」


 佑の腹に一発思い拳が入った。


「人の話はちゃんと聞こうにゃ?」

「ゲホッゲホッ・・・はい・・・・・・」


 ・・・間違いないこの角度で腹に入れてくるのはコルネだ。

 

「それで君はなんでこんなところにいるのかにゃー?というかここがどこだかわかってるにゃ?」

「あざ・・・ゲフンゲフン。いやなんでここにいるのかわからない」


 コルネの顔でにゃーなんてつけたら・・・あざといって言いそうになった。

 

「・・・そうかにゃー。何故急に咳き込んだのかは後で問いただすとしてにゃ。ここはベルニアスの草原にゃよ?」

「いや、名前を言われてもわからないんだが・・・」


 というかここ本当にどこよ?

 ていうかやっぱりコルネだな・・・後で問いただすって嫌な未来しか見えないんだが・・・


「んー・・・・・・ちょっと体触らせてもらっていいかにゃ?」

「え?別にいいけど・・・」

「それじゃあちょっと失礼するにゃ」


 そう言って俺の体を触り始めた。

 それと同時に何か呪文らしきものも唱えていた。


「にゃるほどにゃ」

「にゃに・・・・なにがにゃるほどにゃなんだ?」


 いかん。口調が移った。


「空間に巻き込まれたのにゃ君は」

「・・・空間に巻き込まれた?」

「そうにゃ。ていうか()と会ってるんだからわかるはずにゃ」

「私って・・・やっぱりコルネなのか?」

「そうにゃ。ただし違う世界のコルネ・メイックにゃ。こっち私では獣神ってものをやらせてもらってるにゃ」

「それで俺はコルネの魔法で空間に巻き込まれて別の・・・いや並行世界にきてしまったてことか?」

「そうなるにゃー。そしてその原因はたぶんだけど君の近くにいた魔物・・・でいいのかにゃ?それの影響で空間の一部に不安定な場所ができてそれに巻き込まれたっていうわけにゃ」


 やっぱり魔物っていう存在はいろいろとやっかいみたいだな。

 

「それで俺は元の世界・・・いや、あの世界に戻れるのか?」

「それは可能にゃ。元々空間の不安定な場所を通ってきたからそこに道を作れば戻れるにゃ」

「じゃあすぐにでも頼む」

「そう急がなくても平気にゃ。君のいた世界の時間とこっちの時間では過ぎていく時間の量が違うにゃ」

「あれか1分は1時間にってやつか?」

「そうにゃ。そしてこの世界は君がいた世界よりも時間の流れが早いにゃ。向こうの世界での1秒はこっちの世界では1800秒、つまり30分ってことにゃ」


 ・・・さてこの事態をどう受け止めればいいんだろうか?

 確かにすぐに帰っても魔物の倒し方などわからない。

 そしてコルネに結界を張ってもらったが、俺の魔法で本当に倒せるのかが不明。

 なら今ここでコルネらしき子に聞いてみるのもいいんじゃないか?

 佑は考えてみるとかなり行き当たりばったりで魔物を倒そうとしていたことに気づいた。


「・・・じゃあ、質問していいか?」

「どうぞにゃ。どうせ君を向こうの世界に送るために神力溜めないといけないしにゃ」

「魔物ってどうやったら倒せる?」

「力で圧倒するしかないにゃ。浄化の魔法も効かないにゃ」

「魔物の強さってどのくらいなんだ?」

「そうにゃね・・・一番弱いのから順に言うとにゃ。まず動物や植物の形をしているのが一番弱いにゃ。と言っても普通の人では勝つことできないけどにゃ」

「普通の人って、魔法を使うって意味でか?」

「そうにゃ。そっちの世界では第7以上使えないと無理かにゃ?」


 おおう、それって地形を数km消し飛ばせるやつじゃないと駄目ってことじゃないですか。


「そして次が人型にゃ。これは人間の形に近くて一番厄介にゃ。性格もほとんど人間に近くわかりずらいのが厄介なところにゃそれに・・・」

「感染だろ?」

「そうにゃ。他の魔物と違って他者を感染・・・つまりは人でないものを作り上げてしまうところにゃ。知ってるということは君の相手の魔物は人型かにゃ?」

「そうだ」

「ふむふむにゃるほどにゃ。それじゃあ最後に混合型にゃ。この混合型、簡単に言うと鵺みたいなものだと思っていいにゃ。この魔物にはたいして異様な能力がないにゃ。だけど、異常なほど耐久力と力が高いにゃ。亜種になってくると魔法が強いものとかも出てくるから注意するにゃ。第16ぐらいまで使えれば10人でなんとか勝てるかにゃ?」


 正真正銘の化け物じゃないですかそれ・・・。


「まあ、こんな感じにゃ」

「ようするに力で圧倒しなければ倒せないと・・・」

「簡単にいうとそうにゃ」

「一応、第14までは使えるけど・・・倒せるか?」

「微妙なところにゃ。それが一人じゃにゃく5人いれば大丈夫だとは思うがにゃ」


 ううん・・・どうしたものか・・・

 少なくともカンナと俺、コルネは使えるだろうけど・・・メアはまだ第11までしか使えないって言ってたけか・・・そうすると3人か。


「その顔だと人数が足りないのかにゃ?」

「・・・・・・」

「図星かにゃ。仕方ないのにゃー。他の神には秘密にゃよ?」

「?それって・・・」


 そう佑が返そうとして瞬間おでこに掌を置かれた。

 コルネの体が一瞬綺麗な黒に輝いた。

 そしてその掌から体に何かが流れ込んでくる感じがした。

 それと同時にコルネから黒い輝きが収まっていった。

 

「これで平気にゃー。その属性うまくつかうにゃよ?」

「属性っていったい・・・・・・」

「さあ、時間にゃ行くのにゃ」


 そうコルネが呟くの同時に俺の視界が歪み意識が遠のいていった。

 視線の先にいるコルネを見て何か言おうと思ったが口がうまく動かなかった。

 ソシテコルネが俺に向けて何か言おうとしているのが見えた。





「頑張るのよ佑君」




 

 今までのは演技かよ・・・と思い俺は意識を手放した。

 

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