プロローグ2
「退屈だぞおおおおおお!!!!」
「うるせえ!」
「すんません・・・」
俺の名前は清道佑ごく一般の高校生である。
「うおおおおお!愛してるぞおおおおおお!!!」
「だからうるせえ!!」
ゴンッ!!と鈍い音が響く
「だって暇なんだからしょうがないじゃないか!!」
ちょっと涙目になりながら俺は悪友、壽弦間に殴られた頭をさすりながら反論する。
「るせえ!俺だって暇だっつーの!つーかあの先輩人のこと呼び出しておいて『ごめん用事ができたから今日は無しね(テヘペロ』だ!?おちょくってんにも程があるだろうが!!」
そう俺たちが暇な原因はこの部活・・・TCG部の先輩が『新しいカードゲームをやらないか?』と言われて呼び出されたのだが・・・その先輩が急にこれなくなったせいだ。
もちろん新しいカードゲームと言ったらしっかりやり込むまで遊ぶに決まっている。
なので、必然的に時間を空けるわけだが・・・
「んーそれにしてもこれどうやって遊ぶんだろうかねえ?」
「知るかんなこと」
そして暇になってる原因のもうひとつはこのカードゲームっぽい何かだ。
はっきり言おうデッキケースがあるだけで中には何も入っていない。
つまりなにもできない。
「・・・帰ろうか」
「・・・・・・おう」
・・・結論部室に入ったのはいいが帰ることにした。
「あ」
「んあ?何か忘れもんか?」
「いや、ちょっと大がしたくなったからトイレに・・・」
「・・・先に帰ってるぞ」
「そんな冷たい目で見なくてもいいじゃないか、生理現象なんだから」
「はあ・・・また明日な佑」
「うい、また明日弦間」
そうして部室前で別れ、俺はトイレに向かった。
『ガコン。ジャーーーーーー』
「うんスッキリした」
ズボンを上げチャックを閉めながらトイレのドアを開けた瞬間だった。
目の前に黄色い髪の女の子が現れた。
「「え?」」
そして同時に間の抜けた声を出すのだった。