第十三話 国との喧嘩?上等
「よし!竜王をシメよう!!」
何故俺がこんなことを言い始めたかと言うときっかけは寮についたときにあった手紙だった。
手紙はメアの母国から届いた物だった。
内容は略すと簡単。
『お前は国物だから帰って来い』と。
うん。ちょっと僕プチッときちゃったよ?
利用価値が出たから掌返すように帰って来いだ?
上等だその喧嘩買ってやろうじゃないか。
メア本人そっちのけだが問題ないだろう。
むしろこれは俺が起こした問題みたいなものだ。
「それじゃ、ちょっと今から行ってくる」
俺はそう言いカンナと準備を始める。
「・・・待って、私も行く」
「・・・・・・いいのか?」
メアが『私も行く』と言ったので準備の手を止め聞き返した。
「うん・・・自分で決着はつけたいから」
「うむうむ。我が眷属の中で一番良い子だな。他のものはあったことは無いが話を聞くに相当ひどいとみえる」
「えへへ・・・・・・って、眷属?」
「ん?そうだ。龍族の祖先は我がつくり出した眷属だ。」
「へえ、そうだったのか?」
「うむ。我が他の神と話、新たに種族の繁栄をと生み出したのが龍族だ」
「・・・・・・・・・・へ?」
「どうした?」
「えええええええええええええええええええ!!!!!!?????」
相当驚いたのか口をパクパクさせながらカンナと俺を目が行ったりきたりしている。
・・・・・・面白可愛いな。
「ごごごごごご先祖様であらっしゃられるでありますか!!?!?!?」
動揺しすぎて語尾が不安定になりすぎてるぞメア。
「そうだが?何か変なことを言ったか?我が主よ?」
「うーん・・・まあ、いきなり過ぎたってことは確かだな」
「ふむ・・・すまなんだメアよ」
俺がそう言うとどういうことかを理解したのかカンナはメアに対して謝った。
「謝らなくていいですから!?むしろ今まで気づかなくてすいません!!!」
「いや気づいたら気づいたですごいからな?」
「何を言ってるのユウ!ご先祖様だよ!?」
「・・・そのご先祖様、俺の契約獣なんですけどね?」
「そうだったーーー!!(ガーン)」
「(主よ)」
「(うん?)」
「(なんだか心がこう・・・暖かくなるのは何故だ?)」
「(・・・なんとも説明しずらいことだけど・・・・・・癒されたでいいんじゃないか?)」
「(ふむ・・・これが癒しというものか)」
なんだかカンナが孫をみるような目でメアを見ているように見えるが・・・まあ事実眷属だし間違ってないか?
容姿も尻尾や翼以外は髪のポニテぐらしか変わらないし。
てかなんでカンナには尻尾や翼が無いんだ・・・?
・・・まあそれよりもだ。
「話が大分それたが今すぐに向かおうと思ってる」
「トルクには?」
「伝えないでおく。コールマン先生の立場も危うくなるからな。それに俺ならどこの国にも所属してないから立場の問題なんてないからな・・・まあ、食事がでる学生という身分を手放すかと思うとちょっと損した気分になるけど」
「そっか・・・ありがとうね。ユウ」
「そこで素直にありがとうって言えたのは成長したな。前はごめんねとかだったのに」
「うん・・・少しずつでも自分を認めてあげなきゃと思ったから」
佑に出会い少しずつだが心が変化し始めたメアは今まで否定していた自分を認めれる用になったことで少し成長ができたようだ。
もしこの出会いがなかったらとメアは考え、途中でやめた。
そんなの決まっているからである。
ユウがいなかったら、私は私を認められなかった。
それが全てだ。
だからユウの隣で一緒に歩くために私は私を認めさせるために自分の国であった所に行く。
「・・・うし!じゃあ行くか。授業は・・・・・・大丈夫だ間に合わせるように帰ってくれば問題ない」
「国に喧嘩売ったーって聞いたらそれどころじゃないようなきもするけどね・・・」
「あらぁー面白そうな話してるじゃない?」
いつからいたのかと聞いても最初からと言うであろう某先輩がそう言ってきた。
「最初から聞いてたくせになに言ってるんだろうかこの某先輩は・・・」
「あー!その言い方ひどいー!誰が某先輩よ?」
「あんただあんた」
「ユウ、一応神様なんだからね・・・?」
「知っててこの反応である(ドヤッ)」
「ちょっと一発殴らせなさいこの馬鹿後輩」
「む。我が主に手を出すというなら我が相手だ」
「どきなさいカンナ・・・これは後輩を躾けるだけよ?」
「ふむ。躾とはその手にはめたメリケンサックで何をするのか聞きたいが」
「ギクッ・・・いやあなんでもないわよ?ちょっと語り合いをしようと思っただけよ?」
いろいろと嘘がバレバレなコルネであった。
「はあ・・・今さらコルネに常識を問おうとは思わないけど。盗み聞きはまじでやめような?」
「うっ・・・それはごめんなさい」
自分に否があることを認めたのか素直に謝った。
・・・本当にあの先輩か?
こんな間単に自分の否を認めて謝るなんて明日は洪水+地震が起きるぞ?
「・・・ちょっと佑君?口からでてるからね?」
「え?知ってますけど何か?」
「OK一発殴らせなさい」
「はっはっは何をおっしゃるコルネさん。日々からかわれたこの経験値今生かさないでいつ生かすって言うんだ・・・!!」
「そんなことに力を力をこめて力説するんじゃないわよ!!?」
「話がずれっているよー?」
「「ハッ!?」」
ついついいつもの調子で話していたら脱線しまくっていた。
反省反省と。
「それで今話しかけてきたってことは何かするんだろう?コルネ?」
「うーん、まあそうね。ちょっと移動がめんどくさいから転移しちゃおうかと思って」
「・・・転移できるのコルネ?」
「え?できるわよ?だって私精霊神ですもの(ドヤッ)」
「まあ、そのドヤ顔はいいから。とりあえずさっさと転移してもらえるか?早く終わらせたい」
「うっわー・・・佑君ってば国に喧嘩というか戦争しかけに行くのにノリが軽いなぁー」
「・・・そこらへんは現代知識に文句言ってくれ。俺はその知識を使って雷魔法を使ってるだけだ」
実際の所、俺が電気について何も知らないならこの世界に来てもただの役立たずで終わっただろう。
だが、俺は運がよくその知識を持っていた。
ただそれを使ってるだけだ。
「そうよねえ・・・この世界では佑君のいた世界の知識は完全に武器になるレベルだからね」
「まあ、リアルチートとまではいかないけど現代チートではあるな」
「てか魔力どこから消費してるの佑君?」
「え?周りから少しずつ魔力を体の中に貯蓄していってるだけだけど?」
「・・・・・・ラノベってずるいと私は思う」
「いやまあそこから知識が来てるは間違いないけどさ」
あっちの世界では雷のイメージなんて山というほどあるからなあ・・・
「まあ、いいわとりあえずリノイースに転移でいいのよね?」
「リノイースって・・・ああ。メアの国か」
「そ。ちなみに私が佑君の世界にいれたのは私よりも上の神がそう命じたからだからで転移魔法では戻れないからね?」
「ある意味お約束だな」
「お約束って言わないでよぉ・・・」と呟きその後に魔法の呪文を唱えていく。
「我らをあるべき場所へと移せ」
「幻は現実であり現実は幻である」
「故に我は幻影となりて現れん」
『世界旅行』
呪文が完成してと同時に視界がグニャリと歪む。
そして歪んだ世界が再び元に戻り始める。
まず見えたのは城のような物その周りには城壁で囲むように街が存在していた。
「・・・・・・ついたのか?というか気持ち悪い」
「私も・・・・・・ウッ・・・」
「あーごめんねぇ?レジスト掛けとくの忘れてた」
「よしそこに座れこの駄神」
「誰が駄神よ!?」
「・・・・・・じー」
「うっ・・・いやそりゃ、色々と叱られたりしたけどさあ・・・」
「まあ、授業はサボって?部室で遊びまくって?先生に叱られても反省しないでくりかえしたもんな」
「・・・ゴメンナサイ」
はあ・・・本当にこれはあの先輩なんだなあ・・・
「だから口に出てるって・・・」
「え?わざとですが何か?」
「ムキーッ!!」
どこからか出したハンカチを噛みながらって・・・どこの時代の人間だよ・・・あ、神だった。
「・・・・・・ついこの前ここを出たのに随分と昔に感じる」
俺たちが馬鹿なことをしてる間にメアが自分が住んでいたであろう城を見ながらそうぼやいた。
「・・・さて、ついたはいいがどうやってシメようか?」
「あ、魔法で城を攻撃するのはやめといた方がいいわよ?」
「何故って言っても俺達がこんな場所にいるのが理由か?」
「もう、なんでそう佑君は察しがいいかな?」
「いやだってコルネって性格的に面倒くさいこと嫌いだろ?」
「うっ・・・・・・」
「ねえねえ?どういうこと?」
あー・・・まあ、これは性格知ってないと無理だからな。
メアがわからないのは仕方ない。
そう、コルネだったら相手の王の前にドーン!と現れてさっさと終らすタイプだからだ。
つまりあの城にはだ。
「魔法に対して抵抗するような結界もしくは陣があの城にはあるってことだ」
「なるほど。だから城と街よりも少し離れたところに転移したんだね?」
「そういうこと」
魔法は結界らしきものに邪魔されて無効化されるか・・・なら・・・
「メアあの城で人がいないところと王の間ってどこら辺だかわかる?」
「え?うん。こことここと・・・」
そう言った俺に教えてくれるように顔を近づけ人がいないであろう場所を教えてくれる。
・・・・・・顔が近すぎて話半分なのは秘密である。
大丈夫。場所はしっかり聞いてる。
だが、メアがそれについて詳しく話す内容はまるっきり聞こえてこない。
ううう・・・寮で一緒に寝泊りする時もそうだったけど、メアさん無防備すぎっす・・・
そんな風に考えていると人がいない場所を言い終えたのか顔を離してくれた。
「ニマニマ・・・」
「とりあえずコルネは後で叩く」
「なんでよ!?」
そんなにやけ顔でこっち見てたらそりゃねえ?
「まあ、コルネこと駄神はほっといて」
「ねえひどくない!?」
無視だ無視。
「はい。ここに石ころがあります」
「・・・?その石がどうかしたの?」
「って佑君まさか・・・」
お?コルネはわかったか。
「そ。超電磁砲」
「どこのアニメですか?」
「ぱくってはいません。原理を知ってるだけです」
ここは大事だ。
どっかのアニメみたいにコインをピーンと飛ばしてレールガンなんてことはしない。
「さてまず両手を前に出します。そして・・・」
呪文を唱えてっと。
「我!雷いかずちを纏う!!」
『雷竜!!』
「それでもってー右腕と左腕で磁場をコントロールして石を回転させます」
後は簡単。電気によって石を加速させれば?
「はい。超電磁砲の完成っと!!」
その言葉と同時に石を射出する。
もちろんメアから教えてもらった人のいない辺りすべてにだ。
『ドカーン!!ドカーン!!ドカーン!!!!』
うーん・・・いい感じで破壊できてるね~。
魔法が効かなくても慣性の法則はなくならないでしょうが。
ってことはだ魔法を使って物理的に加速したものをうちだせば・・・ほら結界なんて全く意味が無い。
「それでもって最後はと・・・」
王の間その上辺りを狙う。
・・・ん?あれは・・・
「・・・お父様」
メアが目の前の破壊行為に驚かずボソリと呟いた。
・・・慣れって怖いね。
「・・・どうするメア?」
「・・・・・・・・・私が行く」
「そうか。じゃあ後は頑張れ。邪魔する奴は一人も通さない」
「うん。ありがとう」
そう俺にお礼をいい。
メアが呪文を唱えていく。
「空を支配し統べるものよ」
「気高く飛ぶための翼を授けん」
『マグネティックウイング』
ひとつ話をしようか。
龍族とは翼を持つ種族である。
故に風魔法や火魔法が得意な種族と言われている。
だがそれはあくまで言われているだけだ。
つまるところ龍族なのに飛べないものは基本的に先祖が使っていた魔法・・・雷魔法になる。
これはカンナ自身が言っていたことなので間違いない。
じゃあどうやって空を飛んだのか?簡単だ。
自分を磁力で浮かせればいい。
そして多種族と交わった龍族は雷魔法ではなく風魔法や火魔法を使うようになった。
よって雷魔法で浮くという考えは随分前に消失し、現在では風によって浮くか火によって飛ぶかのどちらかとなったわけだ。
それを今メアが目の前で蘇らせた。
それがどういうことかをまだこの龍族は理解していない。
メアは・・・先祖返りの可能性が高いということを。
「さてと・・・じゃあカンナ頼む」
「うむ。まかされよう我が主」
俺が他の奴らにメアの邪魔をさせないようにカンナにあることを頼んだ。
それは・・・
『動くな』
生みの親による絶対権限。
これによりある一定の龍族以外を動けなくさせることができるとカンナから聞いたので、実行してもらった。
「さあ、メアお膳立ては済んだ後は頑張れ」




