2、終わりの始まり
キンコーンカンコーン
下校のチャイムが鳴る。その同時に、今日の日直が、最後のあいさつをした。
「机の整頓をしてくださーい」
しばらくして・・
「これで、帰りの会を終わります。」
「「「ありがとうございましたーー」」」
「さようなら」
「「「さようならーー」」」
此処まで言うと、皆は、荷物をもって、帰るもの、部活に行くものに分かれた。ちなみに、燐と誠は、帰宅部に入っている。
「日直ってのは、めんどくさい。まったく。」
燐が、日直だったようなので、日直日誌を書きながら、愚痴っていた。
「奥澤さーん。一緒に帰れる―?」
「亜季さん、ごめん、無理。あいつがいるから・・」
「ひどい、あいつって・・」
「うっさい、あんたは、だまってまってなさい!」
入出口に立っている誠に、言う。
「て言うことで、無理・・おーい、先生ー」
「お、おうよ」
「誠ー行くわよー」
驚いている先生をよそに、荷物をもって、亜季さんに挨拶をする。
「さいならー、また今度ねー」
「さようならー」
と返されたのを聞くと、教室がら出てって、誠と帰った・・・のをみて、亜季さんは、
「・・・・・断れちゃった。でも、どうしても今日だから、変わらないよね。」
と誰も聞こえない声でつぶやいた。
「あの子、また来たね大丈夫だったか?」
「うん」
先ほどのことは、多くあったらしい。二人は、信号が赤なので、歩くのをやめた。
「うーむ、あの笑顔の裏に、なんかありそうなんだが・・」
燐がそういったあとに、誠が
「ブフっ燐ちゃん、爺くさい」
「んだとー!ww」
と笑いあうが、この後すぐに、起こる惨劇に疑いもしなかった。
信号が青になった。渡ろうとする・・が・・・
「・・・燐!危ない」
「おまっ、何呼び捨・ドン!・・・え?」
おそらく信号無視してきただろうトラックに、誠が、ひかれそうになっていた。いや、もう・・・ひかれ・・
「誠ーーー!」
燐は、叫んぶ。
(ひかれたら、どうなる。死?重症?重体?どれもだめ。だめ。だめだ!いやだ、いやだいやだいやだ。助ける―――!)
思うよりも先に、誠にむかって、動いていた。
「―――!」
誠がなんか言っが、燐は、何言っているか、全く分からなかったが、それを見ると、激しい痛みとともに意識が堕ちていた。
――――『うん、大丈夫。大丈夫。お願い。あの世界。守って。お願い。そして・・・ごめんなさい』
「あのねぇ、誠は?此処何処。てか、なんで、男なの!?・・私!?」
母に抱かれているなかで、混乱する。燐。この後、魔王の素質の子だと、騒がれるまで、混乱していた。