表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
政略的結婚  作者: こん
11/27

節約




 歓迎パーティ翌日、昨日抱いた思いなどから、少しアルフレッドとの朝食は緊張してしまった。

 しかし傍目から見れば、いつも通り仲の良い婚約者を演じることができたはずだとルナは安心した。


 朝食の後、ルナはあるお願いをするために、侍女長である、セリーヌのところに向かった。

「セリーヌさん、王妃様が使われていた調度品や洋服ってどこにあるかしら?昨日、処理したり再利用して良いと言われたの。」

「そうですか、ではご案内いたします。」

「ありがとうございます!」

 セリーヌは保管場所にむかって案内を始めた。ルナは、中階段の当たりにあるのかしらと、歩きながら想像がつき、この後宮が自分の家のようになってきたように思えて嬉しくなった。


「ところで、保存状態ってどんな感じなのかしら?」

「月に一度は手入れをするようにしていますので、さほどの劣化はないかと。」

「そんなにこまめに手入れをして下さっているのですね。じゃあ、それを再利用すれば、新調の必要もないしお手入れの手間も省く事が出来るのね!」

ルナが嬉しそうに告げると、セリーヌは少し不思議そうな顔をした。

「新しい物はご用意されないのですか?」

「私は、別国の人間ですので、この国に合った物を選べるかわかりません。それに、まだまだ使える物を活用しないのは…」

「お姫様は新しい物がお好きな方ばかりと思っておりました。実は、綺麗な物達がこのまま日の目を見ないのは忍びないと思いながら手入れをしておりました。」

「じゃあ、再利用に賛成してくださる?」

「私としては、嬉しいかぎりです。もしよろしければ、今の流行りに合う物を選別いたしましょうか?」

「そこまでしてくれるの!?お仕事増やして申し訳ないけど手伝ってくれたらうれしいわ!!」

ルナの笑顔につられて、セリーヌも笑顔になった。

「王妃様の調度品手入れは私の仕事ですから。」

「ありがとう!よろしくお願い致します!!」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ