せいしゅんのいちぺーじ
少し過激(?)な要素を含む予定です。
そっち系がだめな方は読むのをオススメしません。
駄文章、過激(?)要素がおkな方は、どうぞお読みください☆
○月×日
はじめまして、にっきさん。
ぼくは、苑 夜鳥といいます。
ななさいです。
これからまいにち、かいていくので、よろしくね。
きょう、あったことはね―――
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「ふう、あともーちょっとかねえ」
いま、俺は引越しの準備をしている。
これから、一人暮らしをするのだ。
不安もあるけど、引越し先のアパートに、幼馴染のあかりは住んでいるっていうし。
そこまで不安になるほどじゃない。
寧ろ、楽しみだ。
鼻歌を歌いながら、荷物をダンボールにつめていく。
気分は、遠足を明日に控えた小学生のよう。
明日引っ越すのがとても楽しみだった。
「お、小学生のときの日記じゃん。懐かしー」
片付けしていると、思い出のものが次々とでてきて、進まない。
困ったものだ。
と、思いつつも、日記をぱらぱらとめくっていく。
「○月□日
きょうは、あかりちゃんと、なわとびをしてあそびました。
とても、たのしかったです。
あかりちゃんはなわとびがじょうずで、にじゅうとびというやつをみせてくれました。
なわがびゅんびゅんってなって、まわすのがはやくて、なんかすごかったです。
ぼくもできるようになりたいなあ。」
「 月 日
きょうのことはひみつにしたいので、ひにちをかきません。
きょうは、ななんと、あかりちゃんといっしょにひみつきちをつくりました。
ままにも、ぱぱにも、ないしょです。
ふたりだけのひみつです。
またあしたも、ひみつきちにいきます。
たのしみだなあ。
あ、にっきさんもだれかにこのことしゃべっちゃだめだよ。
やくそくだよ。」
なんてことが書かれていた。
「ううむ、懐かしい。結局、この基地って母さんにばれたんだっけな」
はは、と懐かしみならが笑う。
そうひとつひとつぺらぺらめくって、最後まで読み終えると、もうすっかり夕暮れだった。
「うわ、やっべ。 さっさとまとめねえと!」
日記を適当にダンボールに詰め込み、マンガ本などを整理した。
~~~
「ふいー、やっと終わった……」
少々ぐったりしながらも、引越し準備を終えた。
「やとりー! ご飯できたわよー! 降りてきなさーい」
タイミングよく、飯ができたようだ。
母さんの声に「あいよー! 今行く!」と答え、
階段を、三段飛ばしで降りた。
リビングに着くと、この一家じゃそうそう見れないご馳走があった。
「お、今日は手巻き寿司か。豪華だな」
「そうそう、感謝しなさいよ~。引越し祝いの大サービスなんだから」
母さんの好意に、素直に「ありがとう」といった。
「ちょっとー、あたしには礼ないわけ?」
母さん似の妹、春風《はるかぜ》が、文句を言う。
「あー、ありがとうねー、うわー、お兄さん嬉しいなー」
「全然気持ちがこもってないじゃない!」
「何を言うか。これほど気持ちのこもったありがとうはそんなにないぞ」
「これほど、気持ちのこもってないありがとうも、そんなにないっての!」
俺のボケ(?)に丁寧に突っ込むと、「まったく!」とポニーテールを揺らしながら、俺の横に座った。
「それじゃ、準備もできたし食べましょうか~」
母さんの合図で、「いただきます」と手を合わせる。
~
「う~、食った食った! ごちそーさん!」
今日のメシも美味かった~♪
明日から食う機会がなくなると思うと、寂しいぐらいだ。
うーん、引越しの件なかったことにしてやろうか。
………いや、しないけどね。
「お粗末様でした~」
既に食べ終えて、皿洗いをしている母さんが言った。
「あたしもごちそうさま~。宿題しなきゃ」
と、春風もさっさと二階の部屋へ戻ってしまった。
「うーん、なんかいつも通り過ぎて、明日引っ越す感じがしないなあ」
「まあそうかもねえ、でも無駄に寂しいよりはマシなんじゃない?」
「それもそうか。 じゃ、俺も部屋に戻るわ。まだ少し片付けも残ってるし」
「はいはい。片付け、頑張ってね~」




