第4話「共鳴」
都市の瓦礫が積み上がった廃墟の中、カナタとヒロインたちは進んでいた。
空は濁り、断層の裂け目から漂う黒い霧が街を覆う。微かに漂う硝煙と、瓦礫の粉塵が混ざり、呼吸のたびに喉を刺激する。
「小型断層獣の群れか……」
カナタの低い声に、リベラが拳を握りしめる。
「任せろ! 一匹残さず蹴散らしてやる!」
ノワルは冷静に刀を構え、呼吸を整える。
ゼフィは周囲を観察し、敵の動線を即座に計算する。
マキナは後方に位置し、仲間の疲労を回復しつつ状況を監視する。
前方から、黒い影が群れとなって押し寄せる。
小型断層獣が、まるで波のように都市の廃墟を駆け抜ける。
カナタは拳に力を込め、適応構築能力を発動。拳から光の衝撃波が生まれ、影を弾き飛ばす。
ノワルの刀が一閃し、影の中から飛び出した獣を正確に斬り裂く。
リベラの熱血攻撃が次々と敵を蹴散らす。
ゼフィは戦術を組み、仲間の動きを最大限に活かす指示を飛ばす。
マキナは癒しの光を放ち、疲労や微細な傷を瞬時に回復させる。
連携がかみ合った瞬間、チーム全体の動きが一体化する。
空気が振動し、瓦礫が舞う。衝撃波が街の瓦礫を押しのけ、断層獣は次々に倒れていく。
戦闘が一段落した瞬間、ノワルがわずかに笑った。
「……私も、戦う」
普段は無表情な彼女の声に、決意と自覚が滲む。
カナタはその言葉に心を打たれ、頷く。
だが、街の裂け目から漂う異常な空気は、まだ終わりを告げてはいない。
手首の焼き印が赤く光り、世界線の歪みが増幅していることを警告する。
「まだ、序章に過ぎない……」カナタの心に、覚悟が宿る。
ヒロインたちとの共闘は、ただの戦闘訓練ではない。
それはチームとしての心を繋ぎ、互いの信頼を確かめる試練。
そして、都市の深奥で待つ、より強大な敵との戦いの予兆でもあった。




