第20話「最終局面」
都市全体が裂け目の影に覆われ、瓦礫が宙を舞い、光と影の渦が空間を切り裂く。
ミレイアの黒い影は巨大化し、都市全体を圧倒する存在感を放つ。
焼き印は激しく脈打ち、世界線異常の波動が全身を貫く。
「……これが、最終局面か」カナタは拳を握り、全力の力を注ぐ覚悟を決める。
ノワルは刀を構え、冷静な視線で敵の動きを読み切ろうとする。
リベラは前衛で気合を全開にし、ゼフィは戦術解析を瞬時に更新。
マキナは後方支援で回復と防御を展開し、全員の戦力を最大限に高める。
ミレイアは都市の裂け目を操り、光と瓦礫の嵐で攻撃を連続させる。
その圧倒的力により、チームは幾度も危機に陥る。
だが、心理の波が互いを支える。
恐怖、緊張、仲間への信頼――全員の感覚が極限まで研ぎ澄まされ、戦術と直感が融合する。
カナタの拳が衝撃波を放ち、瓦礫と影を吹き飛ばす。
ノワルの刀が影を切り裂き、リベラの蹴撃が敵の動きを封じる。
ゼフィの戦術指示が全体を統制し、マキナの光が全員を守る。
戦闘は都市全体を巻き込む極限の総力戦。
心理、戦術、覚醒の力が完全に噛み合い、チームは一体となって戦う。
「……負けられない!」カナタの叫びと共に、全員が最後の力を振り絞る。
黒い影が光の衝撃に揺れ、都市全体の裂け目が収束する。
瓦礫が静まり、空気が澄むと同時に、焼き印は微かに赤く光るだけとなった。
「……やったな」カナタは深呼吸し、仲間たちを見渡す。
ノワルの微笑み、リベラの誇らしげな表情、ゼフィの冷静な安心、マキナの温かな光――
全員が確かに、最終局面を戦い抜いたことを理解した。
都市は一時的に平穏を取り戻し、世界線異常も弱まり、チームの力と絆が確かな勝利をもたらした。
しかし、彼らの戦いはまだ完全に終わっていなかった――新たな世界の幕開けの前触れとして。




