第15話「真実」
都市の裂け目が微かに揺れる中、チームは遺跡の最深部へ足を踏み入れた。
古代機構の残骸が光を反射し、黒い霧と瓦礫の影が入り混じる不穏な空間。
焼き印が赤く脈打ち、世界線異常が徐々に明確な波動として全身に伝わる。
「……ここが、核心の核心か」カナタは拳を握り、緊張を抑える。
ノワルは刀を構え、冷静に周囲を警戒。
リベラは前衛で気合を漲らせ、ゼフィは戦術解析を瞬時に行う。
マキナは後方支援で、仲間の体力と精神を最大限に支える。
奥に見える光の渦――それが世界線異常の根源、ミレイアの本体だった。
その存在は圧倒的で、空間の歪みと時間のねじれが体感できるほど。
「……これが、全ての原因か」カナタは静かに呟く。
突然、黒い影が蠢き、複数の進化断層獣が出現。
従来よりも俊敏かつ知性を持った動きで、チームを分断しようと襲いかかる。
カナタは拳に力を込め、衝撃波を放ち、先陣を切る。
ノワルは正確無比の斬撃で敵の動きを封じ、リベラは蹴撃で連携を支える。
ゼフィは周囲の地形を分析し、戦術指示でチームの動きを最適化。
マキナは回復と防御の光で全員の持久力を維持する。
戦闘中、心理の波が激しくぶつかる。
恐怖、緊張、仲間への信頼――全員の感覚が鋭敏になり、戦術と直感が完全に同期する。
戦いの最中、カナタは新たな覚醒を実感する。
「……これが、本当の力か」
拳の衝撃波が進化断層獣を弾き飛ばし、ノワルとリベラの連携斬撃が敵の中核を破壊する。
ゼフィの戦術指示とマキナの支援が完全に噛み合い、チームは初めて圧倒的優位を得る。
戦闘が終わると、黒い影は静かに消え、世界線異常の波動が弱まる。
焼き印は微かに光るだけとなり、都市の裂け目に一時的な平穏が戻った。
「……これが、真実か」カナタは深呼吸し、仲間たちを見渡す。
ノワルの微笑み、リベラの誇らしげな表情、ゼフィの冷静な安心、マキナの温かい光――
全員が確かに、真実と向き合い、戦い抜いたことを理解した。
都市の裂け目はなお微かに揺れるが、チームの絆と覚醒した力は、これからの試練に立ち向かう確かな礎となった。




