第14話「核心」
遺跡の深部、瓦礫と古代機構の残骸が混ざり合う空間に、重い静寂が漂う。
カナタとチームは、都市の裂け目を進みながら核心部へと到達した。
空気は厚く、微細な振動が全身に伝わる。焼き印は再び強く赤く光り、世界線異常の脈動が鋭く響く。
「ここが……核心か」カナタは拳を握り、緊張と決意を混ぜた息を吐く。
ノワルは刀を構え、冷静に周囲の影を警戒する。
リベラは前衛で構え、熱血の気合を漲らせる。
ゼフィは古代機構の仕組みを解析しながら、戦術の指示を飛ばす。
マキナは後方支援で仲間の回復と防御を強化し、全員の安全を確保する。
突然、暗闇の奥から巨大な断層獣が姿を現す。
その体は以前よりも圧倒的に巨大で、黒い鱗は光を吸い込むように鈍く輝く。
目には知性と悪意が宿り、周囲の瓦礫を自在に操るように動く。
「……ここで全力だ」カナタの声が静かに響く。
手首の焼き印が疼き、力が覚醒段階を超えて体内を駆け巡る。
拳に集まった衝撃波が、瓦礫の塊を吹き飛ばし、獣の前進を阻む。
ノワルが刀を閃かせ、正確無比の斬撃で獣の動きを制御する。
リベラの蹴撃が連続して命中し、衝撃で瓦礫が飛び散る。
ゼフィは戦術を指示し、チーム全員の動きを最大限に最適化する。
マキナは回復と防御を連続で展開し、仲間の持久力を支える。
戦闘中、心理の波が激しくぶつかり合う。
恐怖、緊張、仲間への信頼と期待――それらが混ざり合い、全員の感覚を鋭敏にする。
ノワルの微かな声が耳に届く。
「……ここで負けるわけにはいかない」
カナタは拳を振るい、衝撃波と共に空間を切り裂く。
ノワルとリベラの連携攻撃が獣の中核に届き、ゼフィの戦術指示が完璧に噛み合う。
マキナの光が全員を支え、戦闘はチームの一体化を極限まで高める。
巨大獣は徐々に追い詰められ、瓦礫に押し潰されるように倒れ込む。
都市の裂け目に微かな静寂が戻り、焼き印は弱く赤く光るだけとなった。
「……やったな」カナタは息を整え、仲間を見渡す。
ノワル、リベラ、ゼフィ、マキナ――それぞれの瞳に、深い安堵と確かな信頼が宿る。
戦いの核心を突破し、チームの絆はさらに強固になった。
都市の裂け目はまだ微かに揺れているが、チームは次の試練に向けて確実に成長した。
覚醒した力と心理的な結束――これが、次の戦いへの礎となる。




