第1話 旅立ち
話書くのに慣れてないので面白く無いかもしれませんが、そこはご了承ください。おかしなところもあると思います。
「ここは……どこだ?」
俺の名前は補佐野縁下。
特別仲のいい友達もいないし、人に誇れるような特技もない。ただ働いて、金を稼いで、普通に暮らす。休日になれば、だらだらと過ごす。
今日もそんな一日のはずだった。ゲームして、飯を食って、満足したら寝る。それだけの休日。
……さっきまでは。
目が覚めたら、知らない天井すらなく、雲ひとつない青空が広がっていた。
訳が分からない。寝る前は家にいたはずだ。なのに今は外。しかもスマホもない。今日はスマホゲームのイベント日なのに。
「とりあえず、ここがどこか歩き回って調べてみるか」
重い体を起こし、周囲を見回しながら歩き出す。
草を踏む音と、自分の心臓の鼓動だけがやけに大きく聞こえる。
しばらく歩いていると、前方の草むらからガサガサと音がした。
「ん? なんだ?」
野生動物か、風の音か。そう思いながら視線を向けた、その瞬間。
謎の生物「ギェーーー!」
草むらから飛び出してきたのは、見たこともない生物だった。
鋭い歯。顔の半分以上を覆う目。明らかに獲物を見る目をしている。
そいつはゆっくりとこちらに距離を詰めてくる。
腰が抜けた。声も出ない。
(ここで死ぬのか……?)
気づけば目の前まで迫っていた。
まだ生きたい。
そう思いながら、死を覚悟したその時。
「下位炎魔法!」
声が響いた瞬間、目の前の生物は灰と化した。
そしてその場には、一人の男が立っていた。
「大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫です……ありがとうございます」
何が起きたのか分からない。ただ目の前の現実を受け入れるしかなかった。
「俺の名前はあああああ。よろしく。あなたのお名前は?そしてどうしてこんなところに?」
その変な名前に、五行分くらい思考が止まった。
「あ、ああ……よろしくお願いします。僕は補佐野縁下です。朝、目が覚めたらここにいました」
「なるほど。最近よくある“異世界転移”ってやつかな」
異世界転移。
さっきまでの出来事で薄々感じていた。むしろ少し望んでいた。
アニメや漫画だけの話だと思っていたことが、今現実で起きている。
驚きよりも、わくわくの方が勝っていた。
「よくあるんですか?」
「ええ。この世界には、たまに異世界から人が来るんですよ。とりあえず近くの町まで送ります。そこなら安全です」
「ありがとうございます」
彼と共に町へ向かう道中、色々な話を聞いた。
この世界では、魔族を率いる魔王と人類の戦争が起きていること。
さきほどのような魔法が存在すること。
話しているうちに町が見えてきた。
「着きましたよ。では、これで」
そう言うと、彼はまるで最初から存在しなかったかのように、一瞬で姿を消した。
話を聞いて、魔王を倒すという目的ができた。魔法で無双して、魔王を倒す。そのためには、もっと魔法について知らなければいけない。
ここまで送ってくれたあああああへ、心の中で礼を言い、町へ足を踏み入れる。
賑やかな声。行き交う人々。戦争中とは思えないほど活気があった。
「まずはこの世界のことを知ろう」
歩きながら町を見て回る。
すると、雰囲気のある店を見つけた。
看板には
「魔導書店」
図書館のような静かな空間だ。
中へ入ると、本がぎっしりと並んでいる。
料理本、体を鍛える本、読むだけで足が速くなる怪しい本。
そして、
「魔法の使い方」
その文字を見た瞬間、胸が高鳴った。
異世界。魔法。
きっと俺にも才能があるはずだ。なろう系のような無双ができるはずだ。
本を開くと、魔法のことについて書かれてあった。
-魔法とは、この星に満ちる見えないエネルギー「MP」が人の想像に反応し、炎や氷、雷など様々な現象へと変化する力。-
-MPは体内に取り込まれ、魔力へと変換される。保持できる量には個人差がある。-
-魔法は明確な“型”を頭の中で描くことで発動する。想像力と集中力が重要。-
-そして魔法を極めた者のみが辿り着ける領域――「魔術」。-
-既存の型をなぞる魔法と違い、魔術は自分で“形”を創り出す力。-
(すげぇ……)
本を閉じる。
試したくて仕方ない。
町を歩いていると、看板が目に入った。
「魔法試射場」
中では氷や炎が飛び交っている。
指定位置に立ち、魔法陣の形を見ながらイメージする。
「下位炎魔法!」
何も起こらない。
氷。風。雷。
すべて反応なし。
だが。
回復魔法。
攻撃力上昇魔法。
それらは一発で発動した。
攻撃力上昇魔法を自分にかける。力が湧き上がってくる。そして、的を殴る。粉砕。
殴ったのが自分なのか疑うぐらいの力が出た。
次に、的に回復魔法をかける。
的は新品同然に戻る。
周囲がざわつく。
村人「え、あの人の支援魔法やばくないか?」
村人「初めてっぽいのに……」
(もしかして……俺、支援特化?)
その日、俺は攻撃魔法を何時間も試した。
一度も出なかった。
だが支援魔法はどんどん精度を増していく。
気づけば、支援魔法最強になっていた。なんで最強なのか、そういう物語だからだ。
攻撃の才能はない。
でも、支える才能はある。
それはそれで悪くない。
自分が無双するのではなく、サポーターとして、誰かを無双させる。
神様が与えてくれた、新しい人生。俺だけの力。
そうと決まれば旅立とう。仲間を増やして、魔王を倒しに行こう。
俺の冒険は、まだまだこれからだ!
こっから少しずつ話を書いていきます。長さはバラバラだと思います。




