第二章 落ち着く場所を求めて (1)道のり
第二章 落ち着く場所を求めて
(1)道のり
崖の上に着くと、二人で手分けして傷みの少ない果実を拾い集め始めた。ある程度集まった所で、センターボックスに入るだけ入れて、残りで腹ごしらえ済ましてティーネの案内で、森の広場に移動をし、薪を集め焚き火に火を点け人心地着いた所で、今後の行動を話し合う流れと成った。
鐵の目線
ノートと鉛筆を準備して、サイドボックスからアウトドアで使う折り畳みクッションを二枚持ってきて焚き火の近くに敷き腰を下ろした。もう一枚を美少女に渡しなるべく近くに座る様に、身振り手振りで訴えた。
取り敢えず、ノートの受け渡しの出来る所に、腰を落ち着けてくれたので、ノートに俺からの質問が含まれた提案をする事にした。
先ずは、美少女を家に送り届ける方向で絵を描いてみたのだが、美少女は完全拒否の姿勢で、如何やら代替案が在る用なので、ノートと鉛筆を渡してみた。
ティーネの目線
男が不思議な乗り物から薄い本と先の尖った棒と折り畳まれた四角い物を二つ持って焚き火の近くに来て四角い物を一つ広げて地面に置きその上に座った。残った一つを私に渡してきた。少し離れた場所に座ろうとすると、手招きされたので、薄い本を手渡し出来る位の所に、渡された物を広げて座った。
如何やら簡易的な座蒲団の様な物らしい、これならお尻が痛く成り難そうだった。私が座ると、薄い本へ、何かを描き始めた。
書き終わると薄い本を私に見せてきた。森の広場から道らしきものが伸び家の絵に繋がっていて、その家の上に私の顔が描かれている。如何やら私を家に送り届ける積りで居るらしいがそれは困るので、薄い本を突き返し身振り手振りで全力で拒否を表明した。
すると、男が探る様な眼差しで、薄い本と先の尖った棒を渡してきた。私の意見を求めて要る様なので、頑張って先生の家に行きたい事を伝える為に、描き始めた。
一ページを使って色々描いたが伝わるか自信が無く見せるのを躊躇していると、男がとても優しい笑顔で手を差し伸べてきた。仕方なく薄い本を渡すと、真剣な顔で、描かれたページ見つめている。
暫く聞き取れない音量で男が独り言を繰り返した後、描かれたページを私に見せながら身振り手振りで絵の人物や場所を確認しようとしてきた。だけれど半分も理解出来ず。二人共、困り顔に成ってしまった。
鐵の目線
描き終わっても中々見せようとしないので、手を差し伸べながら笑顔を見せると、観念した様に渡してきた。
内容を確認すると、かなり難解な絵が描かれていた。
【この二人は誰だろう?大きな街の近くの森かな?そこに住んでいる人が居るのか?その人の家に行きたいのかな?】と口の中で呟きながら解読していた。
仕方なく美少女に絵を見せながら色々確認しようとしたのだが上手く伝わらず、お互いに困り顔に成ってしまった。
仕方なく 美少女の向かいたい所に行くとして、この広場から目的地までの大凡の距離を割り出したいと思い、ノートに幾つか描いていった。
描いたものは、広場の絵と大きな街の近くの森の家の絵を十センチ程離して描きそこを線で結んだもの、その下に、人、馬車、馬のを描きそれらの下に円を描き上の半円に太陽を、下の半円を塗りつぶして夜を表して一日を示してみた。
これで人の足だと何日掛かるか、馬車なら、馬ならどれ位掛かるで大凡の距離が割り出せるはずだと思い美少女に見せると、何か変なものを見るような顔をして居る。美少女の横に近付き馬の絵を指しながら「この世界に、馬は居ないのか?」
ティーネの目線
男が薄い本を前にして真剣に何かを描き始めた。
暫くして、薄い本を渡され絵を見てみると、広場と先生の家を線で結びその下に、人と四つ脚の馬の様な生き物に引かれた馬車らしき物、四つ脚の馬の様な生き物が描かれている。
普通なら、馬車を引く馬なら八つ脚、単騎駆けなら六つ脚を描くのだが、四つ脚の馬など見た事が無い、なぜこの様な描き方をしたのか不思議に思って居ると、男が近付いてきて馬らしき絵を指して「@@@@@@、@@@@@@@@?」と何かを訴えてきた。
仕方なく男の手から先の尖った棒を抜き取り、余白に六つ脚の馬と八つ脚の馬を描いて見せた。
その絵を見た男は不思議な物を見る様な顔をしていた。
氣を取り直した様に絵や図を示しながら何かを伝えようとしてきた。
最初に丸い図を指しながら「@@@@@@@@」その後人の絵を指しながら「@@@@@@@@@@@@@?」広場から先生の家までの線をなぞりまた丸い図を指した。
【今の動きからすると、ここから先生の家まで徒歩で何日で行けるかを聞きたいみたいね、、馬車でしか行ったこと無いのだけど】と考えて馬車の絵を指してから丸い図の上半分を指した。
男は頷きながら馬車の絵の横に何か記号の様なものを書き込んだ。
その後、馬の絵を指して私の顔を覗き込んできたが、私が静かに目を逸らすと、諦めた様にため息をついた。
鐵の目線
美少女が俺の手から鉛筆を抜き取り馬の絵と馬車の絵の隣に六足の生き物と八足の生き物を描いて満足げな顔をしている。【もしやこの世界の馬は四足ではないのか?】少し戸惑いながらも氣持ちを切り替え絵と図を使って大凡の距離を割り出す手掛かりに成る事を願った。
先ずは、一日を示す円を指し「これが一日で」次に人の絵を指し「人の足で何日かかる?」と言いながら広場から森の家を繋ぐ線をなぞり下の円を指した。
美少女は、暫く悩んでから馬車の絵を指差しその後、円の上半分を指差してきた。【如何やら馬車で半日で着く様だ、馬ならどうかな】と思い馬の絵指して美少女を見るが目を逸らされてしまった。【かなりのお嬢様なのかな?】と思いながら馬車の絵の横に半日と書き【馬車って時速十五から二十キロメートル位かな?】と多めに考えて時速二十キロメートルで計算してみると二百四十キロメートル位として考えると燃料は如何にか足りそうなので良しとしょう。
次は、美少女の服装を如何にかしなければ成らない。先ずは、ズボンはスリムジーンズを持って来てたのでそれを使ってもらい、長ティーは某服飾店で三枚セットの使って居ないのが在るのでそれを使ってもらおうシャツは予備で持ってきたのが在るのでイイとして、上着に昨夜着ていたパーカーを我慢して着てもらうしかないかなとボストンバッグの中身を漁りながら準備をしていると、美少女が物珍しそうに様子を伺っていた。
用意した服を美少女に渡しノートに服を着替える絵を描いて見せると頷いてくれたが、着替える所を作らないと丸見えに成ってしまう。サイドボックス中からパラコードを出しボストンバッグからバスタオルも出して二本の木の幹にパラコード渡しバスタオルをたらし目隠しとした。美少女をバスタオル向こうに押しやり俺は焚き火の近くに戻り背を向けて座った。
そして今後の予定を四コマ漫画の要領で幾つか描いてみた。
ティーネの目線
男は薄い本を見つめながら何かを考えている様子なので、私はのんびりとしていた。
暫くすると、男が不思議な乗り物の所で、荷物を漁り始めた。暫くして、服を持って此方に戻ってくると、薄い本に私に服を着替える意図の絵を見せてきた。【流石にここで着替えるのは恥ずかしいのだけど】と思って居ると、焚き火から少し離れた場所の二本の木に紐を結ん大き目の布を掛け目隠しを作ってくれそこに押しやられたので、そこで着替える事にした。
男物なので袖も裾も長すぎてダブダブで何度の折り返すようだった。如何にか着替え終わり焚き火の近くに戻ると、男は此方を見て笑いを堪えて居る様だったので睨み付けたが余り効果は無かった。
少し不貞腐れて座る私に薄い本を渡してきた。絵が幾つか描いて在ってそれが物語の様に成って居るようだ。
如何やら夜に成ってからココを出発するつもりの様で、仮眠を取って置く事と、先生の家までの間に町や村等夜に通行出来ない所は無いか、迂回路は在るか、危険な場所は無いかを問う内容の様だった。【町が二つか三つで集落が一つ集落は通り抜け出来るはず、迂回路も有るから大丈夫だけど・・・どうやって説明したらイイのかしら?】と悩んで居ると、男が薄い本を引き寄せ城門の絵と道の両脇に複数の家の絵と城壁を迂回する道の絵を描いてそれぞれの絵を指して、指をゆっくり一本づつ立てて数を確認してくれた。
鐵の目線
美少女が俺の渡した服に着替え終わって、焚き火の近くに戻ってくると、予想通り服が大き過ぎて大人の服を悪戯で着た子供の様でつい笑いそうに成るのを必死に堪えていたがその姿を見た美少女に睨まれてしまったがその姿が可愛らしく笑いを堪えるのが大変だった。
少し拗ねた美少女に先程描いて置いた四コマ漫画を見せてみた。
美少女は一通り見終わると何かを困り顔で考えて居るようだ。質問にどうやって答えればいいのか思い付かないのだろう、なのでノートと鉛筆を受け取って城門と通り抜け出来る村と城壁を迂回する道を描き幾つ在るか指の数でたずねてみると、城門が二つか三つ、通り抜け出来る村が一つ、迂回路も二つか三つ在る事が分かった。
今更だが、お互いの呼び名を知っておきたいので、自分を指しながら「く、ろ、が、ね」と何度か繰り返すと、美少女が真似て「く、ろ、が、ね」と二、三度繰り返してくれたので、今度は美少女に促すと「ティーネ」と何度か繰り返すので俺も「ティーネ」と二、三度繰り返して頷いた。これでお互いの呼び名が分かりあえた。
ティーネに道案内をしてもらう為に【右、左、真っ直ぐを此方の言葉で教えてもらわないといけないな】と考えながらノートに十字路を描いて悩んでいた。
ティーネの目線
男が私の注意を引くように大き目の手振りで自分を指しながら「く、ろ、が、ね」と何度か繰り返してきた。如何やら男の名前か愛称なのだろうと思い私も真似て「ク、ロ、ガ、ネ」と二、三度真似をしてみるとクロガネが頷いてくれ今度は私に促す様に手を差し伸べてきた。私が自分を指しながら「ティーネ」と何度か繰り返すと、クロガネが真似をして「ティーネ」と二、三度繰り返してくれた。
お互いの呼び名が分かった後、クロガネは薄い本に交差道を描いて考え込んでいる。何かを知りたい様子で少し眺めていると、左右を尖った棒で指していたので、【右折と左折の合図の仕方を決めたいのかな?】と推察してクロガネ隣に座って右側を指しながら「右」と何度か繰り返すと右側所に、何か文字を書き込んで「ローク」と呟いた。次に左側を指しながら「左」と何度か繰り返すと右側と同じ様に何か文字を書き込んで「エーグ」と呟いた。その後、直進を指しながら私に促すように見つめてきたので「直進」と何度か繰り返すと同じ様に何か文字を書き込んで「メスレーナ」と呟いた。
そして薄い本の物語の夜に移動するので仮眠を取る部分を指差してから着替えに使った大きな布を渡された。これに包まって眠れと言う事なのだろう素直に包まって眠る事にした。
鐵の目線
ティーネがノートを覗き込む様にして隣にやって来た。そして、十字路の右側を指しながら「ローク」と何度か繰り返してきた。右側にロークと書き込み「ローク」と呟くと、ティーネが頷いて今度は左側を指しながら「エーグ」と何度か繰り返してくれた。左側のエーグと書き込み「エーグ」と呟くと頷いてくれた。真っ直ぐを知りたいので指差して催促すると、ティーネが頷いて「メスレーナ」と何度か繰り返してくれたので十字路上の所に、メスレーナと書き込み「メスレーナ」と呟いた。
これで取り敢えずの所、最低限の情報は手に入ったのでノートの四コマ漫画の夜に移動するので仮眠を取ろうの部分を指差してバスタオルをティーネ渡して寝る様促すと素直にバスタオルに包まって横に成った。
俺も木に寄りかかり仮眠を取ることにした。




