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(2)出逢い

  (2)出逢い

       鐵の目線

 暗闇から浮上する様にゆっくりと意識が戻って来た。微かな呻き声とも欠伸とも言えない声が漏れる。

何が起きたか思い出せず暫くボーっとしていると、女の子の声が聞こえてきた。「******-**-****************?」

辺りを見回すとプラチナブロンドの長い髪の美少女が右前に立っていた。

「******、*********」

心配そうにこちらを覗き込んできた。

頭の隅で引っ掛かるが、聴いた事の無い? 言葉で話しかけられた。

自分の置かれてる状況がまるで解らず混乱している上に、未知の言語を話す美少女と、いう状態で呆然としていると、また何かを聞いてきた。

「****、********************?」

冷静に成ろうと、深呼吸を繰り返していると、自分がヘルメットを被ったままなのに気付き取り敢えずヘルメットを脱ぐ事にした。

ヘルメットを脱ぐと、少し落ち着いて身体異常が無いか確かめると、特に痛い所も無く普通に動けそうだった。

美少女が珍しい物を視る様に、「******、************************?」と、何かを聞いてきた様に感じた。

「すまないが、何を言っているか解らないのだが・・・」

今度は、美少女が驚いた表情を見せた。

「****、************************?」

如何やら日本語は、通じないらしい・・・

「ハロー、ボンジュール、ニーハオ、オーラ、ダンケシェーン、グーテンターク」

思い付く挨拶をしてみたが、どれも通じ無い様だった。


       ティーゼの目線

 身動ぎをして、、微かな呻き声が、漏れきこえた。

「もしもーしー目が覚めましたか?」

キョロキョロと回りを見渡して私の方に顔を向けた。

「あなた、大丈夫」

兜の中を覗き込んだ。

声が聞こえないのか、反応が無い?

「あの、起き上がれそうですか?」

大木から身体をお越し深呼吸を繰り返している様だった。

何度か深呼吸をした後、徐に兜を脱ぎ素顔を晒してきた。

身体の状態を確認する用に、腕を回したりしている。

「あなた、火の国出身の方?」

黒髪に、黒目の人間族は東の島国国家に多いから多分そうねと思っていると、「@@@@@、@@@@@@@@@@@@@@@@@・・・」と、私の知っているどの国の言語にも当てはまらない言葉が返ってきた。

「それ、どこの国の言葉ですか?」

暫く何かを悩む様な表情を見せて、「@@@、@@@@@@、@@@@、@@@、@@@@@@、@@@@@@@」と、また珍妙言葉を発してきた。

如何やら言葉が通じ無いようだ。

呪術薬が有れば簡単なのに、この状況では仕方ないけれど。

考え事に意識が向いていたせいで、男が立ち上がったのに気付いた時少し身を引いてしまった。

すると、「@@、@@@」と頭を下げてきた。

如何やら驚かせた事への謝罪のようだ。

「大丈夫です」と少し硬い声が出てしまった。

私の回りでは、女に対して謝罪をしてくる男などほとんど居ない、例え男の方に落ち度が有っても。

気持ちを落ち着けて、あの不思議な物を指示して、「あれは、あなたの物?」と聞いてみた。

すると、不思議な物を見た男は物凄い勢いで駆け寄り膝まづいて何かを呟いている。

「@@@@@、@@@@@@@@@@@@」

「@@@@@@@@@@@」

不思議な物を縦にして、「@@?@@@!」と何か呟いて、首を傾げていた。


       鐵の目線

 美少女が何か考え込んでるようなので、取り敢えず立ち上がって伸びをすると、美少女が驚いて少し身を引いた。

「あっ、ごめん」と反射的に謝ると、「***************」少し強張った声で何かを呟いた。

怖がらせて仕舞ったかと、思って居ると、美少女が徐に何かを指差して「******、***********?」と言ってきた。

其方を見ると俺のバイクが地面に転がっていた。

慌てて駆け寄りバイクの状態を確認しようとした。

[取り敢えず、原型はとどめているな」

「兎に角起こさなければ」

左手をハンドルに添え、右手でシート後方を持って足の力を使って持ち上げようとすると、意図も簡単に起こせてしまった。

「あれ?軽い!」

車重二百三十キロ+荷物の重さが噓のように、それこそ原付を起こす感覚で起きてしまった。

取り敢えずセンタースタンドを立ててバイクの状態を確認する事にする。

前輪とその周辺は問題無い様だった。だが・・・左側ボックスの固定具がゆっがみ内側に入り込んでいる。後輪を回すっと左右にブレが在り、バイクの後ろ側から見ると後方が少し右側に曲がっている。

すると、後ろから「**************?」と声を掛けられ振り向くと、心配そうにこちらを美少女が見ていた。


       ティーゼの目線

 何か足元の出っ張りを踏み付けると、不思議な物が縦の状態で自立した。

男は不思議な物の廻り立ったり座ったりしながら色々覗き込んでいる。

角の様な物が在る方から横に来て付いてる箱の様な物観て肩を落した。

更に輪っかを回して更に肩が落ちた。

更に角の反対側に立つと完全に項垂れてしまった。

「壊れているの?」声を掛けると、男は虚ろな目を向けてきた。


        鐵の目線

 無意識にスマートフォンを取り出し通販サイトを開こうとしたが、圏外の為開かず、バイクの横にしゃがみ込んで画像ホルダーを開き数日前に写した愛車画像を眺め始めた。

眺めているうちに、ふと、頭に一つの考えが浮かんだ。

【ここは魔法が使える世界では、ならば強く願えばバイクも直せるのではないかと】

そして、何枚かの画像を観ながら壊れる前の姿を頭に焼付、両手をバイクに押し当て目をつぶって一心不乱に願った。

暫く其の体勢で居ると、両手から何かが流れ出す感覚が有りそのまま状態を維持していると、流れ出す感覚が収まり目を開けようとした時、後ろから大きな声で「******、**********************!」と何やら驚いている様だった。

目を開けて見るとバイクが綺麗に直っている様だった。

念の為、各部分を点検して、問題が無さそうなので、エンジンを掛けてみた。

すんなり掛かりエンジンの回転数も安定していて何も問題無さそうだった。

振り返ってみると、美少女が少し怯えた表情でこちらを見ていたので、取り敢えずエンジンを停止させた。

「危ない物では無いよ」と言ってはみたけれど通じて無さそうだ。


       ティーゼの目線

 男が突然、服の中から板状の物を取り出し板の表面を指でなぞり板を頭上に上げたり細かく降ったりして要る。良く見ると、板の表面が光っている。

【術具なのかしら、見た事の無い物ね】

板の表面を睨み付けながら何度も指を滑らせていた。

すると、徐に不思議な物に手を添え目を閉じてじっとしていると、両手が黄色い光を放ち始め、その光が不思議な物を包み込むと、何箇所か壊れている様に見える所が奇麗な形に変化していき光が弱まっていった。

信じられない現象に「あなた、錬金術が使えるの!」と大きな声で聴いてしまった。

男は目を開けると、此方を一瞬だけ見て直ぐに不思議な物を弄くり始めた。

一通り弄った後、立ち上がって角の様な所を掴み何かをすると、変な音がして不思議な物が振動し始めた。

何が起きたかと、身構えて居ると、男が此方を振り向き角の様な所の真ん中辺りを触ると静かに成った。

「@@@@@@@@@@@」と何かを言ってきたがよく分からなかった。

静かに成って気持ちが落ち着いてくると、黒龍を指差して、「あなたが、殺してくれたの?」と聴いてみた。

男は黒龍の方を見て後退りかけたが死んでいる事に気が付いたのか、恐れながらも黒龍に近づいていった。

黒龍の目の前まで来ると、両手を合わせ目を閉じ「@@@@、@@@@@@@@@@@」と祈りの言葉と思われる事を呟いていた。


       鐵の目線

 美少が落ち着いてきた頃、森の奥の方を指差して「********、****************?」と奥に横たわる黒い大きな塊を指示した。

そこには、上空から見た黒い生き物がいた。後退り仕掛けたが如何やら死んでいるようだった。

正確には、俺が命を奪って仕舞ったのだろ。

目の前まで近付き手を合わせ目を閉じ「ごめんな、安らかに眠ってくれ」と、呟いて目を開いた。

少し考え美少女と意思疎通を取る方法として、絵を描いて通じ合えないか試そうと思い、バイクの所に戻りサイドボックスの中からノートと鉛筆を取り出した。

絵は得意な方なので、上手く行くと助かる。


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