幼なじみ
ープロローグー
「にへへ…」
俺はニコニコしながら思い出していた。
1か月前のことを…。
ー1か月前ー
「す、好きです!私と付き合ってください!!」
「へ?」
そんな間抜けな声を出した俺、羽島 透17歳(彼女いない歴=年齢)は屋上で女子に告白されていた。
彼女の名は、一ノ瀬 小雪16歳、後輩だ。スタイルもよく、容姿も素晴らしい。そればかりでなく文武両道才色兼備の美少女だ。
「(え?は?なんで俺?!は!?てか、屋上とかベタすぎだろっ)」
「せ、先輩…?」
混乱して黙り込む俺を見て小雪が心配そうに顔を覗き込んでくる。そして。
「す、すすすすすすみません!いきなりで混乱もしますよね!で、出直します…」
「ちょ、まっ!待って!」
と、俺は屋上から立ち去ろうとする小雪を呼び止めた。
「告白の返事、聞いていかないのか…?」
平然を装いながらそう言った。まだ内心少し混乱していたが、いや、かなり。
「き、聞きます。」
緊張した面持ちで小雪が返事した。
「と、その前に、なんで俺なんだ?聞いてもいいか?」
「…幼馴染みで昔から好きだったからに決まってるじゃん!!!!透!!!」
「ふっ、その呼び方久しぶりだな小雪」
そう、彼女、小雪は幼馴染みなのだ。
「ん〜!!茶化さないでよ!返事は?!はい!」
「ん、よろしくお願いします」
ーーー
そう、俺羽島 透(彼女いない歴=年齢)に可愛い彼女が出来たのです。
え?こういう物語は最後に付き合うもんだって?しらんしらんそんなこと