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作者: 武田道子




河が流れている

滔々と時間を食し流れている

川べりの土手で

私はぼんやりとしている

時間が私を食し

私も流れている




迫るものが怖いのは

逃げているばかりだから

追って 追われて

先へ そしてもっと先へと

視界から消えていく行き先は

知る必要がない・・・・




河と時間を過ごす時

流れをただ見ている時

焦りも、憤りも

なんのことなく捨ててしまえる

さっと飛び込み

厳かに沈んでいく重さを見送る




大したことではないと

言い聞かせる自分はすでに

厚い衣を脱ぎ捨てて

河に飛び込む用意ができている

その底に横たわる時間は

壊れた時計のように動かない




私の時計は小刻みに

今にも止まりそうに震えている

瞬間だけを感じて

それでも良いと・・・

心の奥のその奥に

滔々と流れる河が私にもある


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― 新着の感想 ―
[良い点] こんばんは。河を見たり、河の側で休んだり、あります。時の流れ、水の流れ、自分の流れ、詩に感じます。これも、あるある、だなと思いました。こちらに寄せてもらうとき、二つの河の合流地点に来るよう…
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