第7話「商店+魔導鉄道(後編)」
主)前回の後編になります
そして、メルクトラに到着した。到着してしばらくするとドアが閉まり、列車が動き始めた
『本日もアールスハイド王国鉄道、東西線をご利用いただきましてありがとうございます。次はサタール、サタールに停車致します。サタールの次は終点サリオンに停車致します。次のサタールでは特急列車の通過待ちのため、5分ほど停車致します。通過駅はラールです。通過駅をご利用のお客様は降りたホーム4番線から発車する各駅をご利用ください』
「もうそこまで来てしまったのか…」
「終点まではあと1時間くらいなので王都から2時間時間くらいですね」
「そんなにすぐに着いてしまうのか…」
「はい、時速180㎞で走っているので結構早く着きますよ」
「そ、そんなに速いのか…」
「はい!実は食事に使った食器はパトレシア商店の物なんですよ。結構種類が豊富で悩みましたよ」
「パトレシア商店っていうと変わり物が置いてあると有名な…」
「はい!」
「パトレシアはもうおばあちゃんになってそうだな」
「え?結構若かったですよ?」
「はて?50年前に会ったはずだからお婆ちゃんになっててもおかしくないはずじゃが…」
「じゃあ、子供ができたとか?」
「世襲制ならそうなんじゃろな…」
あのパトレシアって人に謎が出来てしまったな…
〜パトレシア商店〜
「くしゅん」とパトレシアがくしゃみをすると
「誰かが私を噂しているのかしら?」
カラン、カランと鳴ると
「いらっしゃいませー」
「パトレシア…お前何してんだ?」
「あ、ナリク〜、久しぶり〜」
「久しぶり〜、じゃないよ、ハー、全く…アンタが吸血鬼だということを隠さなきゃいけないのに、何を考えてんだか…それより、こっちの活動に戻ってきなよ?こっちも色々大変になりそうだし」
「ええ、そうね…あの子の魂をいじってからにするわ、貴方も弟子を持ったら?」
「魂をいじるって不穏だな…」
「あの子の次の人生を貴方達の弟子になるようにするだけよ」
とパトレシアは少し悪い顔をし
「あんまり干渉しすぎるなよ」
「大丈夫よ、それにね、これは世界の摂理のためよ」
「それなら良いんだが…堕とすつもりか?」
「さあ?それも摂理よ」
「それもそうなんだが…」
「少なくともあなた達は神と融合せし者よ、あなた達の方がよっぽど縛られてると思うけどね」
「そのくらい分かっているさ…なにしろ僕達は…閉ざされた神であり、外界の神なのだからね」
「ナリク〜、説得終わった?」
「兄さん!まだ、あとちょっとかな〜」
「ハー、仕方ないわね、少しの間戻るわ、だけどそれが片付いたらまた戻る、それで良いわよね?」
「ああ、それで構わない」
「Ⅱがいるとそれだけで仕事が捗るもんな!」
「それにしてもいつになったらその眼帯を外すのかしらね」
「いつだって良いだろ、これを見られるわけにはいかないしさ」
「ふふ、あなた達のオッドアイはきれいなのにね」
「そんな事言わずにさっさと行くぞ」
「はいはい、分かってますよ、ちょっと先に臨時休業の張り紙だけ出しておくわ」
「それにしてもいろんな物が置いてあるよね、どれも面白そう」
「持ってくならちゃんと金は払ってよね?」
「じゃあ、これ持っていこー」
「遠足じゃないんだから…いや、これは良いかもな」
「でしょ?結構便利だと思うんだよね」
「あら?良いの見つかったの?ああ、これね…これは対象を捕縛する為の縄ね、結構便利って冒険者から人気よ」
「んー、じゃあ、これ2個くらい買ってこー」
「じゃあ、こっちの銀貨2枚ね」
「はいよ」
主)外界の神様が現れましたねぇ
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