~ディープシー オーシャン ストレンジャー~
夢いざないに 時代を浮かべて漂うも
熱きフォースの長しえに 語り継ぐのも人生か~
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朝靄の中僕達は
遠く伸びゆく波濤の果てを
ただ訳も無く見つめてる
海の青さに誘われたまま
真っ只中の行く末を梳かしてみる
水平線にぽっかりと浮かぶ島々
薄紅色の朝焼けに
やがて一筋に陽光が輪郭を縁取る
嗚呼、此れまでの世の渦さえも
清清しいほど木っ端微塵に散りぬるも
その偉大さに近づけやしないだろう
誰一人として神々しくも
平伏してゆくのかいざ知らず
僕は昔から海が好きだった
海は色々な表情を伝え続けて行く
疲れた日々の澱さえも
捨てちまえよと優しく僕に問いかける
なんて素敵な波の音
ザワワンザワンと寄せ消えゆ
時には荒れ狂うこともある
時には緩やかに平和にさざなむ
高き山脈を造作し
その頂がピークを向かえ
一気に崩れて襲い掛かる
その激しさにフォースを感じ
明日への希望へと携える
今日は水面にどんな色をくれるの
今日は彼方まで澄み切るコバルト
今日は暗黒へと足を浚うよな群青色
今日は空のスカイブルーを映し出す
ハートにソウルをアリガトウ
そんな海が好きだった
そんな君と見つめてた
真夏の砂浜はしゃいでた
野暮なあいつと語ったな
夜更かししながら焚き火して
一升瓶を空けたっけ
台風一過の波荒く
空は彼方に澄み切って
それでも我慢は出来なくて
シュノーケルとヒレをつけ
荒海飛び込み海の底
僕は魚になってゆく
深く深くに落ち込んだ
サザエやアワビがへばりつき
深海岩場に戯れの
帰ってきたよと声をかけ
少々分けては下さいな
ごめんね美味しく食べるから
私は貝になりました
水面の荒波いざ知らず
台風一過が掻き回し
海底遊戯のゴロゴロと
転がされては遊ばれて
過ぎ去りし時 成れの果て
それでも時は止まらずに
記憶を塗り替え超えてゆく
貝は黙って鎮座して
底の砂地の静波の
揺りすえ漂うコロイドの
砂を掻き分け存在し
何も無かったかのように
知らん顔して堪えてる
そして外皮も頑なに
我慢我慢と潔癖に
絶えず生きますいつまでも
貴方が見つけてくれるまで
見付けた暁 陽光の
初めて眺める金色の
光眩しく眩まされ
慣れて見ゆるはスカイブルー
清清しさに癒されて
昨日のことも忘れさせ
明日の光に満たされて
今を生きてる喜びの
ありがたくもあり 儚くも
今更ながらディープシー
気付かされるも悲しけり
どうか僕を連れ出して
混沌泥沼埋もれてる
日々の暮らしも儚くも
小さな幸せ見つけてく
帰ってきたよディープシー
お帰りなさいストレンジャー
限りなく広がるこのオーシャン
果てなき憧れ 時の移ろい
命の限り漂い続ける~
-◆-◆-◆- fin -◆-◆-◆-




