特訓
「げぶっ…?(パパ、ママ、僕の言ってること分からないの…?)」
「まあ汚い、げっぷしたわ。赤ちゃんの姿だったらかわいいんだけど…」
「おいおい、そういう事は口にするなよ。」
「あら、私としたことがうっかりね。この子を喋れるようにしたいわね…」
「ゲロっぷ…(僕はパパとママの言ってること分かるのに…)」
「きったn…なんでもないわ。」
そしてまさやの特訓が始まった。
「いい?これは、〝あ〟って言うの。」
「パ!」
「この子、物覚え悪いわね…」
「まあまあ、まだ1回目じゃないか。」
「次できなかったらアイアンクローするからね!〝あ〟!」
「ば!」
メアリーはまさやにアイアンクローをした。今はもう現役ではないが、メアリーは昔プロのプロレスラーだったのだ。
「…なに?私のアイアンクローが効かないだと?」
「おいおい、メアリー。君、握力89キロじゃなかったっけ?」
「そうよ、まさか私のアイアンクローを受けて平然としているとは…
決めた!私、今日からこの子を鍛えるわ!」
「喋る練習はどうするんだい?」
「そんなの後でいいわよ。
さあ、まさや!特訓しに行くわよ!」
「ぐへっ(ママ…まじかよ)」
そうしてメアリーとまさやの地獄の特訓が始まり、ベンは専業主夫となったのだった。