あだ名ユーザー
継承しながら
何もやれない人間は
死体蹴りをしながら
安堵を得る
穴へ落ちるまで
転がして
落下させては
嘲笑する
そうしなければ
保てない意識は
あの時代と同じ
右往左往は
くり返されている
豆腐の塊で
いくら殴られようと
痛みなど感じない
どんな水で
それを作っているのか
気になるだけだ
観察するけれど
良い水という訳でも
豆に拘りがある訳でも無い
ニガリの配分も
考えられていない
それでも作っている
今日という日常
初まりの理由に
明確さは無い
ぼんやりとした灯りが見え
向かうべきという感覚で
取り敢えずという感覚で
最後は
それに縋るような感覚で
身体を動かしている
本当は
心なんて無いんだろう
あれは
脳細胞のあだ名なんだ
嫌われる事を
恐れてはいけない
人が離れて行くって
よく言うけれど
離れて行けば
こっちの物なんだ
世界中の人間に
嫌われても構わない
それは証明になるのさ
世界中の人間が
それを作り出していると
言えるのだから
一人ぼっちな君の
最大の武器だ
鉄パイプみたいな言葉は
そうそう
飛んでくる物じゃない
現代人の大半は
善行に操られているから
あの証明は
それが
出来ていないって事なのさ
人は人を
置き去りにしてはいけない
「余裕が無かった」という声を
言い訳に変えてくれる社会だ
それを君は
味方だと言って構わない
終わりの理由に
正しさなんて無い
悪も無ければ
心も無いのだ
きっぱりと切られる感覚と
すっと抜け落ちる感覚と
最後は
暗闇だけが続く感覚で
身体が動かなくなる
本当は
命なんて無いんだろう
あれは
生物のあだ名なんだ
温かな花にも
言葉が引っ掛けられ
あだ名に変わる
それは
全ての生物に言える
普通に考えれば
僕等は皆んな名無しだ
名前は
基準を作り出す為の物差しで
意思疎通する為のタグ
それ以上も以下も無い
初まりの理由に
明確さは無い
ぼんやりとした灯りが見え
向かうべきという感覚で
取り敢えずという感覚で
最後は
それに縋るような感覚で
身体を動かしている
本当は
心なんて無いんだろう
あれは
脳細胞のあだ名なんだ
僕等の理由に
意味は無い
価値も無ければ
喜怒哀楽の感覚も
生死と時間の感覚も
存在と意識の感覚も
最後に
どれだけ縋ろうと
全ては何も無い
本当は
人間なんて無いんだろう
あれは
考える何かのあだ名なんだ