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空のステラ  作者: 実茂 譲
4.竜炎樹の実を求めて
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30.

 ステラがカプロニたちとパーティを組んでダンジョンに行くことにイリヤムは反対しなかった。

 竜炎樹の実探しは一人でできるし、それにステラを付き合わせるのに気が引けていたところだ。

 カプロニとアレクとヴィルは確かにまだ少年だが、決して冒険者として未熟なわけではないし、そこまで危険な場所まで行くわけでもない。ラビス樹海ならば、この三人も何度ももぐっている。

 それにステラの強さは折り紙つきだ。そんじょそこらのモンスターに引けを取ることはないとイリヤムは強く信じていた。

「おれの大切な相棒なんだからな」イリヤムは念を押した。「怪我なんかさせたら承知しねえぞ」

 翌日の午前、セント・エクスペリー荘の前ではダンジョンへの旅仕度を終えたアレク、カプロニ、ヴィル、そしてステラがいた。

「わかってるって」アレクが答えた。「ほんと二人には恩に着るよ」

 ステラは気恥ずかしそうにしながら、イリヤムにたずねた。

「本当にわたし一人、外れてもいいんですか?」

「だって、ステラは自分の記憶を取り戻すため、最初に乗っていた戦闘機をサルベージするための金を貯めなければいけないだろう? ダンジョン探索はそれなりの金になるから、ステラはステラのために頑張るべきだ。なに、竜炎樹の実探しはおれ一人でも何とかなるさ」

「すいません」

「謝るなよ。帰ってくるまでにはおれも何とか飛べるようにしておくからさ。だから、はりきって行ってきな」

「はい!」

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