なぜなろうの小説は馬鹿にされることが多いのか
これはわたしが最近気になったことに対して自分なりに考察をしてみただけの他愛のない文章である。
書いてるわたしとしても上手く纏められず、結局何が言いたいのか?となってしまうかもしれないが、まあご容赦いただきたい。
目次
1:なろうとは何か
2:どこで批判されているのか
3:なぜ馬鹿にされるのか
4:まとめと応援
1:なろうとは何か
先程から私が使用している「なろう」という単語は「小説家になろう」という小説投稿サービスの略称のことだ。
アカウントさえ持っていれば誰でも気軽に自分の書いた文章を投稿したり、投稿された様々な作品を閲覧できるという極めて優秀なサービスである。
そんな便利な小説家になろうだが…なろうの作品はインターネット上で馬鹿にされたりすることが多い。
ここまで読んで「私はなろうの小説が馬鹿にされているところのなんて見たことがない」と思った人、貴方は非常に幸福だ。私の言葉は忘れてそのまま生きていって欲しい。
逆に馬鹿にしているサイトを見たことがあるという人もいるだろう。
ここでその理由を考えていこう。
2:どこで批判されているのか
作品に対してあれこれと感想を付けることはごくごく自然なことだが、良かっただの悪かっただの様々な感情があるだろう。
しかしインターネット上でなろう作品に対して行われる一部の批評は批評と呼べるような代物ではなく、一方的な晒上げだ。作品内の矛盾や表現を取り上げ、集団で笑いものにする。私の勘違いであるならいいのだが、これは割と頻繁に行われている気がする。
こういったことがなされるのは特に2ちゃんねるといった掲示板系のサイトで行われることが多いように思う。
3:なぜ馬鹿にされるのか
私が思うになろうの作品の一部が晒上げられ、ネット上で馬鹿にされる理由は以下の3つが大きいと思う。
① 作品自体のクオリティ
② 異世界モノなどのテンプレートさ
③ (ネット上の一部の人に顕著な)習性
順を追って説明しよう。
①、作品自体に問題があるという理由だ。
小説家になろうには非常に多くの作品がある。その作品のクオリティも千差万別であり、慣れている人が書いたものから初心者のものまで幅が多い。
中には、設定に大きな矛盾があったり描写が稚拙だったりするものもある。
そういった作品は往々にして心に余裕のない人々が嘲る格好の的になったりするのだ。
そして②だが、小説家になろうの傾向として異世界転生・転移モノの多さがあげられたりする。
今そういったジャンルが大ブームを迎えており、人気の作品に影響を受けたりして異世界モノを投稿する人も多い。
そのワンパターン、テンプレ的な展開もなろうを批判する際の材料になっていると私は考える。
(私も以前書いたりしたが、主人公が男なのに我慢できず辞めてしまった)
最後に③ 。人の習性的なものだ。
人は元々他人のミスであったり落ち度であったりにかなりの興味を持つことが多い。
ゴシップ誌は不倫騒動から政治家の些細な発言までを熱心に取り上げ、そしてそれらを熱心に読んでいる人もいる。
この作品はこんな酷い表現ミスをしているだの、設定に矛盾があるだのといったことも同様に笑いの原料にしたいのかもしれない。(個人差はある)
特にこういった人はインターネット上に多くいる。
自分は特に何もせず、人の熱意や努力を嘲ることで時間を浪費するだけの人たち。
2ちゃんねるで作品の批判に熱心な人たちは、おそらく他にすることがないのかもしれない。
4:創作者は批評を気にしなくていい
残念ながら創作者が作品を馬鹿にするのをやめさせることはできない。
その権利は誰にでもあるものだからだ。
有名なので聞いたことがある人も多いだろうが、不二子先生の作品の一つである「エスパー真美」で次のようなセリフがある。
「公表された作品については、みる人ぜんぶが自由に批評する権利をもつ。
どんなにこきおろされても、さまたげることはできないんだ。
それがいやなら、だれにもみせないことだ。」
(さっき批評に怒っていたじゃないかという娘の発言に対して)
「剣鋭介に批評の権利があれば、ぼくにだっておこる権利がある‼
あいつはけなした!ぼくはおこった!
それでこの一件はおしまい‼」
私はこの考え方がかなり好きなので割と心に留めている。
作品として公表した以上批評の目に晒されることは避けられない。
しかし作者もそれに対して従順である必要はないというシンプルなものだ。
ここからは私の個人的な考え方もあるが、作者は必ずしも批評を気にする必要はないと思う。
創作とは自分が楽しむためにやるものだ(と私は思う)。
表現や設定がいまいちだったとしても、初心者なら仕方のないこと、気にせず書き進めていい。
どうせ万人に好かれる創作などできはしない、あのワンピースですら日々くだらない難癖をつけることに熱心になっている人がいる。
そもそも批評にも的外れなものも多いのは確かだ。
趣味でやっているだけのものにこんなので金をとるのはおこがましいといった筋違いなものであったり、自分が嫌いなジャンルの作品なのにご丁寧にクレームをつけてきたりといったような。
こんなことを言うのもあれだが、ネットの匿名掲示板での批評など大半は中身のない悪口だったりする。
そんなのの相手をするのは時間の無駄、自分の好きにしたらいい。
まれに健全な批評もあるが、自分がほっといてくれと思うならそれも自由なのだ。
長くなったうえにごちゃごちゃしてしまったが、まとめると創作者は批評を気にせず頑張ってほしいということだ。
批評にもなっていない筋違いの悪口や中傷など気にしなくていいから、楽しんで創作をして欲しい。
それではこの辺で失礼。