表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
261/303

水着回

テコいれ回?


 昼食の後。

 夕食の狩りに沖へ向かうというジラクィ達に同行したがるチィルール。

 しかし、来賓であり、誘拐してきた人質でもある彼女の願いは受け入れられず。

 結局、イイルカとクィールや子供達と一緒に砂浜で貝掘りすることになったのだった。


「ルルーチィはともかくチィルールまでビキニにしてぇ。ずり落ちないようしっかり結んでおけよ?」

「なぜか?」

「姫様になんたる無礼な。この男はまったく」


 水着姿になった二人の少女を見てセイヤの放った言葉。

 当の本人はさほど気にしてないにもかかわらず、お付のルルーチィが憤慨していた。


「オネーチャン、遊ぼ」

「違う。姫様だよ」

「遊ぼー」

「うむ」

「オイ、こらこら。貝掘りするんでしょ?」

「だってー、潮が」

「塩?」


 困惑するセイヤ。


「満ち潮なんだから貝掘れねーだろが」

「潮が引いてからじゃないとね」


 イイルカとクィール登場。彼女達も水着。


「そうなんだ。俺やったことなくて」

「まぁ、ウブな男」

「ネンネだな」

「お前らセクハラばっかしてっと、ホントに犯すぞ?」

「きゃー!!」

「しおらしさのカケラもねえ。なんて男だ」


「オカスとな、知っておるぞ」とチィルールも参戦。


「尻の穴になにかを、つっ……」


 ルルーチィが慌てて後ろからチィルールの口を塞いだ。


「こ、こっらーぁっ!! なんてこと言うだー! ゆるさーん!」

「んご、むご、んんん」

「そういえば確か、チィルールに変な漫画読ませたのってルルーチィだったらしいな!?」

「え!? なんのこと? かしら?」

「とぼけるな! オレはもうちょっとで、コイツになにかを突っ込まれたかもしれなかったんだぞ!?」

「え、へえ?」


「実に興味深い話ですわ」

「ワイ談ってやつか。いーじゃねーか。大人の会話だな」

「ワイ談が大人の会話って、場末スナックの三流ホステスかよ。いいから、そっちも話しに混じってくんな」


 セイヤの迂闊な一言のせいで、この太陽の日差し眩しい健康的な砂浜がドロドロのネチョネチョになってしまった。

 

「早く遊ぼーよ」

「早く早くぅ」

「おお、そうだな。遊ぼう遊ぼう」


 退屈そうにしてた子供達の無邪気に救われる。まさに救世主。


「海で泳ぐのか?」

「そんなのツマンナーイ」

「そっか」

「磯にイコ」

「磯はね。大人がいないと行っちゃイケナイの」

「今日は大人がいっぱいだから行ってもいいよね」

「いいものがいっぱい見つかるよ!」

「そっか。楽しみだな(うーん。でも危険なトコそうだけど大丈夫かな? まあイイルカとクィールもいるし、チィルールの面倒はルルーチィがみてくれそうだな。なら久々にオレ自身も楽しもうかな)」


 そして到着した磯。

 波がザッブーンと二メートルくらい打ち上がっていた。


「あー、波タケー」

「これは死ぬね」

「まーどーせ、満潮時に磯ってもな」

「タコ採りくらいしか出来ないし」


 イイルカとクィールの寸評。

 子供達から一斉に『ツマンアーイ!』の大ブーイング。


「じゃ、アソコ行ってみっか」

「ああ、アソコね」


「アソコ行っていいの?」

「ええ! 行ってみたーい!」

「行きたーい」


「アソコって?」


 地元民だけで話が通じていて、セイヤ達にはまったく分からない。


「まあ楽しみにしてな」

「すっごいモノ見せてあげるわ。ふふ」


 二人の自信満々の様子と子供達のはしゃぎっぷりに、期待してしまうセイヤ達であった。



そこで見た衝撃的なモノ

とは?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ