表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
122/303

最悪の戦い 場面移る。


「レデーットが? やられた……」

「な……」

「……」


 尾根の頂上からレデーットと赤い鎧騎士の対決を見ていたトロイ、ロッカとナナハ。


「なんだアイツは? ケタ外れじゃないか。あんな魔力がこの世に実在していいのか?」


 トロイの感想だが、呆然として反応できない他の二人。

 事実、最強だと思っていたレデーットが圧倒的敗北してしまい、動揺を隠せないでいる。


「クソ、アイツ自身が魔王以上の脅威なんじゃないか?」


 特撮CGでも見せられた気持ちの三人。

 天変地異の風景を見た貴重な証人になってしまった。


「レデーット!?」

「主様ーっ!」


 レデーットの煉獄は消えた。遠慮なく戦場に侵入する、ロッカとナナハ。

 魔力を使って大ジャンプ。

 レデーットみたいに空を飛ぶことは出来なくても空中をジャンプくらいは二人とも容易にできる。

 魔力の残量さえ気にしなければ、山の一つや二つの距離など容易い。


「ヌぎぃ! ガアア!?」


 ジャンプ中、赤い鎧騎士とすれ違い、本性が出かけたロッカの様子。カワイらしいはずの顔が獣の様に醜く変形した。


「ロッカ様! 今は主様を!」


 ナナハの言葉で本性を収めレデーットの救出に向かうロッカ。


 両者、すれ違う。


 赤い鎧騎士は本来の目標に向かって、弾き飛ばされた道程をさかのぼる。


 ナナハのおかげでなんとか、再びの大激突は避けられた。

 今はとりあえずソレでよしとするほかない。

 世界を賭ける勝負は今でもなく、ここでもないはずだったからだ。


「あの化け物を相手するのか? 勝機なんてあるわけない!」


 トロイは呆然としながらチィルールやタロー達を狙って飛んでいくその者の様子を見送った。


(無理だ。例え彼らが救世の勇者だったとしても、あんなケタ外れの暴力に対抗なんて、できるわけないじゃないか!)


 背中を丸めながら一人、山をトボトボと下るトロイ。


(でも、見捨てるわけにはいかない)


 うつむいた顔を空に向け、魔力を使って宙にジャンプした。


 トロイが選んだのはレデーットの救出ではなく、タロー達への加勢だった。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ