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迎撃……?

一気書きのショートです。


 船、闇夜を進む巨大な貨物船。

 マンエン国とセンエン国を結ぶ定期航路の貨物船。

 マンエン国側からは、その北方にある妖精の地域から希少価値の高い加工品のマジックアイテムや薬品が南下し、また、貨物船が帰りに北上する際には南国の特有スパイス・ハーブ・鉱石(貝殻・宝石)が輸出される。

 獣人の南国で取れた貴重な原産品は、北の妖精国に運ばれ、高度な技術の元、洗練加工され高品質な高級品アイテムとして南下し売買されるのだ。

 奇妙な話しである。

 北方の妖精族は、南方の獣人族を野蛮下品と嫌い、南方の獣人は北方の妖精族を幼稚貧弱と嫌う。そしてなぜか? 両方に嫌われつつも友好的なヒト族が間に立って貿易を行なっている。


「だが、今はそんなことはどうでもよい」


 貨物船に襲撃をかけようとしている一団の隊長、トロイの台詞。なぜかつぶやく。


「んん? なにが? 耳通信してないよね?」


 襲撃船の舵と取るロッカの台詞。


 手違いのせいで襲撃タイミングを逸らした一行。

 だが、まだ諦めてはいない。というか、襲撃船の船のエンジン全開に回して貨物船にやっと追いついた。並列走行中。

 

「はっ、はっ、はっ……」

「ひゅー、ひゅー、ひゅー」

「はぁぁ、はぁぁ、はぁぁ……」


 魔法エンジン全開出力のために全魔力を注ぎ込み、魔力を使い果たした犠牲者が三名。地べたに横たわり……息、絶え絶え……


「この作戦は困難を極めるということだ。見ろ、この惨状を……」

「……ぁあ、うん。そうだねー。じゃ、どっかで休憩しようよ? このへんドライブスルーないんだよなぁ。ファミレスでもあればいいんだけど、今の時間やってるかなあ?」


 シリアスなトロイにひょうひょうとした対応のロッカ。


「あのな?」

「ん」

「マジメにやってくれよ? 世界の一大事なのかもしれないんだぞ?」

「ぁあ、知ってる、知ってる、百年前から言ってるよね。まだ、やってたんだー」

「今回はチガぁーウゥ!」

「へー」

「今回は本物だ。見たんだ!」

「うん知ってる、本物だ! 見たんだ! また!! ネ?」

「……」


 百年前の中二病が、まさか百年たっても、なお……


(恐るべし、中二病……)うなだれるトロイ。自分の過去を呪う。


「だから、どーすんの?」

「へ?」

「いや、隊長? 命令を?」

「、お前……」

「私は……」


 見詰め合う二人。


「よし、貨物船へ、ターゲット! オン!」

「イエッサー! 確か、あっちのほうにコンビニあったし」


 舵をきったロッカ。


 貨物船から離れ、右方の陸地へ向かう襲撃船。


「ロッカー! お前ー! コンビニもファミレスもドライブスルーもいらないんだよ! 買い食いしに夜更けに出かけたニートじゃないんだぞ!」

「腹が減っては戦もできません」

「ん? 腹がへってるのか?」

「いえ、べつにぃ……げっふ」

「もどれーっ!!」

「あーい、イエッサー」


 船の舵をグルリと回すロッカ。

 合わせて船は急反転。

 体勢斜め、ハングオンの船。

 

『ヒャアア』船の中で横倒しになる乗組員の悲鳴。


 そして襲撃船は目標の貨物船を追った。


 襲撃の前、すでに三名の犠牲者がでている。

 それは行く手の困難を暗示していた。


落ち込んでたから、とりあえずです。

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