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猫と月  作者: くー
8/10

二十三夜待ち

 玄関脇にあるビニール袋の中身を分別しなくては。

 ペット用品なんて立派なものではなく、100均やホームセンターで買った代用品ばかりだから、ごみに出したところでアパートの管理人も住人も不審に思わないだろう。

 あれから1週間弱。他所の部署で出した不具合のとばっちりで残業続きとなり、片付けたいのに全くの手付かず。さすがに夜半過ぎになった今日は、車の通りもほとんでおないどない。帰ったらシャワーを浴びてビールを……そういえばビールが1本もないと、気付いた。

 通り過ぎたコンビニへとUターンし、中に入ると店内の明るさに一瞬目がくらむ。

 買い物かごにビールとチュウハイを数本ずつ入れ、あっさり系の弁当を――と思ったが油っぽそうなのしかなかったので、インスタントのうどんとつまみになりそうな惣菜を一つ放り込む。

 会計を終え外に出る。足下に落ちる薄い影にふと見上げると、外灯の明かりだけで月はまだ出ていない。


「これ、美味しいの?」


 不意に聞こえた問いかけに思わず足を止めた。


「え?!」


 声のした方を向くと小さな黒い影が夜の闇に消えていくところだった。


「――朔?」


 突拍子もない思いつきに我ながら苦笑が漏れる。


二十三夜の夜半過ぎ。月待ちをすることで願いが叶うなら……

シャワーを浴びる時間くらいはあるだろうか。

ビールを片手に下弦の月を待とう。


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