80. 大蛇の森からの脱出
「来とるのじゃ!キョウもっと速く走るのじゃー!」
「わかってるよ!リーン……どんな感じ?」
「まだ離れてるけど、10匹以上来てるよ!」
あの後、走り出した僕たちは、大蛇の群れに追われていた。どうもクウ村長が気を引くために使った壺の音が呼び寄せたっぽい。
「リーン、もう少しスピードを上げるよ。しっかり掴まってて。」
「うん。」
「クウ村長、森を出るのはどれくらい?」
「後もう少しじゃ頑張れ」
「「「頑張れキョウ!」」」
スピードを上げて5分ぐらい走ると、森の切れ目が見えてきた。
「後もう少しで森から出られるわ。キョウ頑張って!」
森から出ると、足場がサラサラの砂に変わる。いきなり変わる足場に足を取られそうになるが、なんとか踏ん張って駆け抜ける。
「リーンどう?」
「大蛇達は森から出られないみたい。木々の間からこちらを見てるけど、止まったよ。」
それから、しばらく進んだ所で一旦止まった。
「ふぅ。もう大丈夫みたいじゃな。」
「うようよ居たな」
「ああ、しかも一匹は他の3倍位でかかった」
「森の主かもな」
「ふぅー。つかれたぁー」
「お疲れさま」
座ってから森の方を見ると、木の上から頭が出てる蛇が1匹居た。確かに他と比べるとかなり大きい。
「もうスピードは出さんでええじゃろ。キョウ達も運ぶぞ。」
リーンと僕の体が宙に浮いた。そして、村の方に向かって駆け足位のスピードで動き出した。




