77. 大蛇の森
「あぁ~怖かった~」
「そうだね。キョウのおかげで助かったわ。怪我は無かった?」
「大丈夫、少し木の枝で引っ掻いたぐらいだよ。リーンは大丈夫だった?」
「大丈夫よ。」
リーンと座って、お互いの怪我が無いかを確認しあった。回りを見ると、背の高い木が多く生い茂っていた。そのおかげで、着地の衝撃をやわらげることができた。
「背の高い木が多いわね。」
「そうだね。ここら辺だと木が生えてるのも珍しいのに、こんなに大きな木は初めて見るよ。」
お互いにキョロキョロと辺りの木を見る。
「大丈夫じゃったか?」
ふと声がした上を見ると、ゆっくりクウ村長とトンテンカンが落ちてきていた。
「2人とも大丈夫だよ」
「そうか、それは良かった。じゃが、だいぶ場所がずれてしまったな……」
「ここって……」
「そうだよね?」
「大丈夫かな?」
トンテンカンから不安げな声が聞こえた。
「大蛇の森じゃな」
「「「やっぱり」」」
「大蛇の森ですか?」
リーンがクウ村長に尋ねた。
「大きな蛇達が住む森じゃ。人など丸呑みにするから滅多に人は近づかん。たまに珍しい薬草を求めて旅のものが来るが、戻ってくるのは一割にも満たん……」
「早く出た方が良いんじゃ?」
「そうじゃな。早く出ようか」
「「「ギャー」」」
トンテンカンが叫んだ方を見ると、鎌首を持ち上げた巨大な蛇が居た。




