65/76
63. フサワシのこと
「ふー。」
家の中に入ってすぐにクウ村長が壺から出てきた。とても綺麗な人だった。身長は私たちより頭1つ分ぐらい高く、女性としては少し低いくらいである。肌は少し日焼けしており、綺麗な黒髪は後ろで束ねている。
「そこに座っておくれ。」
クウ村長が指した方向には、家の中央に囲炉裏があり、そこに座布団が置いてあった。私たちは囲炉裏を囲むようにして座った。
「じゃあ、何があったか話しておくれ。」
「昨日の朝から……。」
昨日の話をクウ村長にゆっくり2人で話す。
「なるほどな。それは、カラが近隣の村や首都に使いを送るはずじゃ。虹色の尾羽も凄いが、卵については私も初めて聞く。う~ん、人が集まって何か良からぬことが起きなければいいが……。最近は……。」




