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14. ウードン
「リーン、リーン。」
自分を呼ぶ声で目が覚める。目の前にはこちらを覗き込みながら、体を揺さぶるキョウがいた。
「う~ん、おはよう」
「おはよう!さぁ起きて、もう夜明けだよ。昼になると暑くなるから、朝ごはんを食べたら出発するよ。」
体を起こして、辺りを見回すと窓から少し光がはいってきていた。ハシゴを降りて、村長さんに会って挨拶をする。
「やぁ、おはよう。眠れたかい?」
「おはようございます。疲れていたみたいでぐっすり眠れました。」
「じゃあ朝飯にしようか。」
出てきた朝食は、昨日の鍋に白く細長いものが入っていた。
「これはなんですか?」
「小麦を練ったものでウードンだよ。ここらじゃ腹持ちが良いし、簡単に作れるから、よく食べられるんだよ。」
木のフォークで巻きながら食べると、ツルツルした食感で昨日の出汁も吸っていて、とても美味しい。
「お代わりください。」
「気に入ってくれたならよかった。」
あまりにも美味しくて、3杯もおかわりしてしまった。




