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エピソード7:葛藤

陽翔はるとが作った新兵器で戦いは蒼真そうまたちの勝利で終わるが、蒼真そうまたちは負傷していた。

蒼真そうまの誠実さを知ったデラは、仲間を助けるために寝返る。

タイプは復讐を誓って逃走する。

【新兵器】

蒼真そうまたちはコレジオの遺跡に隠されたという金銀財宝を捜しに西の久保の溜池にやって来たが、そこで待ち伏せしていたタイプら悪党との壮絶なクライマックスバトルが展開される。


タイプの黒魔術ブラックマジックで、天から大きな音とともに雷が剣に落ち、その衝撃で蒼真そうまたちは池の中に激しく吹き飛ばされた。


「どうだ!思い知ったか。

さっさとブツを渡せ!」


タイプが叫ぶ。


蒼真そうまは泳げないところを楽人らくとに助けられ、やっとの思いで彼らは池の岸まで泳ぎ着いた。

期待の新兵器を早期に投入し、応戦したい蒼真そうま


「ヤバかった。陽翔はると、例のやつ早く、頼む!」


「イケてる新兵器だ。ビビるなよ!やつら」


陽翔はるとが考案した新兵器は、ドローン(無人機)を改造した物で、送信機やゴーグルを使わず、指差す方向や、視線の方向へ飛び、プラズマが動力源で瞬間移動する。

強力な電磁波を発し、攻撃相手のビームなど、矛先を錯乱させようという優れものだ。


「何だ?そのおもちゃは!

叩き潰してやる!ふふふ...」


笑いながら、タイプは再び、大きな剣を天に向けた。

天から大きな音とともに雷が剣に落ちた。

矛先を蒼真そうまたちに向けた。

しかし彼らも負けてはいない。


GOいけ!」


陽翔はるとが命令すると新兵器は、タイプを指差すとその方向へ瞬時に飛んで行った。


するとタイプが発する雷ビームは、新兵器の強力な電磁波放射攻撃で四方八歩にくねるように飛び散り、方向が全く定まらない。

同じくデラやトンの金属探知機から発する強力な渦電流も誤動作を起こし、全く役に立たない。


「くそ!何てこった!こいつらめ...」


と、悔しがる。


「やったぜ!めっちゃ、すごいじゃん!」


蒼真そうま陽翔はるとはハイタッチして喜ぶ。


【デラの転向】

蒼真そうまたちは悪党の攻撃を見事にかわし、勝利を収めたかに見えた。

しかし、タイプたちが放ったビームが周辺の枯れ草に引火し、山火事になった。


池の周辺から山手に向かって広く燃え盛る炎。

強風が吹き、雨が地面を叩き付ける様に強く降り出す。


焼けた大木が蒼真そうまたちに降りかかり、負傷する。

そして戦いを通じて葛藤や困難に立ち向かうことになる。


「マジでヤバい事態だよ!」

「もうダメかもしれない...」


蒼真そうま花音かのんは深刻な状況に狼狽する。


「消防車呼べないの?

なんて時代に来ちゃったんだよ」

「そんなのないよ、明らかに」


落胆する楽人らくと陽翔はるとは呆れた様子。


蒼真そうま陽翔はるとはぐったりした楽人らくと花音かのんを介抱している。

池に吹き飛ばされた時に大量の水を飲み込んだらしい。


「頼むから、頑張れ!」

「俺たちはほっといて、とにかく逃げてくれ!」


蒼真そうまは勇気づけるが、楽人らくとはもう、諦めた様子だ。


「冗談言うんじゃないよ!あんたらは俺の大事な友達だろう!見捨てるなんてできない!」

蒼真そうま、お願いだから早く逃げて...」


花音かのんは最後の力を振り絞り、泣きながら訴えた。


タイプはその様子を見て、さらに追い打ちをかける。


「大人しくブツを渡さないからそうなるんだ。

様を見ろ!苦しむがいいさ!」


炎の中で苦しんでいる彼らを見ていたデラは、自分の心に変化を感じ始めていた。

彼はこれまでの自分の冷酷さや自己中心的な考え方に疑問を持ち始め、蒼真そうまとその仲間たちへの思いやりと彼らの求める助けが心に響き、突き刺さった。


戦いの最中、森は瞬く間にさらに炎に包まれ、蒼真たちは危険な状況に置かれていた。

その時、デラは自分の心が変わるのを感じた。

彼は自分が何をすべきか、何を望んでいるのかをはっきりと理解したのだ。


「燃え盛る炎を見ると、いたたまれない気持ちになるんだ。

そうだ!今しかない!」

と、決心した彼は、迷うことなく猛烈な炎の中に飛び込んだ。

火の中を進みながら、彼は蒼真たちのもとへ急いで行き、一人ずつ力強く抱き上げた。


蒼真そうまは驚愕し、救いの手を差し伸べたデラを見て声を上げた。


「あんたって、一体どうしたんだ?!...」

「いいってことよ!ほら、みんなおれにつかまれ!」


デラは炎と煙に顔を歪めながらも、優しく笑い、力強く言った。


彼らはデラに続き、一斉に安全な場所へと逃れた。

彼の行動により、一行は死の危機を免れることができた。


「な、何やってるんだ?あいつ・・・

許さねぇからな!覚えとけ!」


デラがとった裏切り行為にタイプは信じられないような顔をして驚いている。


「マジで助かったわ!」

「おじさん、マジ感謝!」


蒼真そうま花音かのんは涙ぐんだ。


デラが危険を顧みず、自分たちを救出してくれたことに彼らは深く感謝した。

この一連の出来事は、デラにとっても蒼真そうまたちにとっても、予想もしなかった絆の始まりを告げるものだった。

かつての敵が、最大の危機の時に最大の味方となる。

この出来事が、彼らの間に新たな信頼と友情を築き上げていくのであった。


【タイプの復讐と逃走】

炎が森を飲み込む中、タイプとトンは途方に暮れていた。

デラの裏切りは彼らにとって予期せぬ打撃であり、その裏切りが余計にタイプの心に「復讐」の文字を刻んだ。


彼はかつてデラを信頼し、共に多くの困難を乗り越えてきた。

しかし、その全てが今、灰となってしまった。


「あの裏切り者めが!」


タイプは怒りと裏切り感で声を震わせながら吐き捨てた。

彼の目には怒りと失望が浮かび、同志の裏切りにはらわたが煮えくり返った。

そして復讐心に火がついた。


「何があったんだ?信じられない...」


トンもデラの行動にショックを受け、復讐する決意を固めていた。


タイプはデラが蒼真そうまたちとの戦いに敗れた時、デラを激しく罵り、口撃した時のことを思い出す。

またデラに対して過去のある重大な隠し事を持っていた。


「まさか、あのことがばれたのか?...」


タイプらが逃げる周囲は、焼けるような熱と、視界を遮る煙で覆われていた。

そして痛みを感じながらも炎を避けて前に進んでいた。


彼の心は復讐の計画でいっぱいで、デラにどうにかして仕返しをしようと考えていた。


「トン、こっちだ。早く!」


タイプはトンにそう指示し、炎の中を進んでいった。

彼らは焦げた木々を避け、燃える枝が落ちるのをかわしながら進んだ。

その重い足音は、仲間が敵に回ったことへの焦りを表していた。


ついに、彼らは炎の海を抜けて安全だと思われる岩陰に身を隠した。

しかし、彼の心はまだ怒りと裏切りでいっぱいで、これからどうするかを深く考えていた。

財宝の発見を阻止するため、そして彼らへの復讐のために強力な黒呪術ブラックマジックで魔法の守護者を放つことを思いつく。

この復讐が、彼の今後の人生を大きく左右することになるとは、その時のタイプにはまだ知る由もなかった。


【絆】

戦いの煙が晴れたとき、蒼真そうまたちが疲れ切った姿で戦場を歩く様子が見えた。

彼らの表情には安堵の色が浮かんでいるものの、それぞれの体には戦いの傷が深く残っている。

激しい戦闘による疲労と怪我を負ったものの、彼らの心は勝ったことで団結し、より強くなっていた。


「みんな無事で良かった。

君が助けてくれなかったら、どうなっていたか分からないよ...」


「大変な目に合ったな」

「マジでありがと!」


蒼真そうま花音かのんはデラに素直に感謝の言葉を伝えた。

そして仲間たちを見渡しながら、彼の裏切りがもたらした救出劇を思い返していた。

一度は敵と見なしていたデラが、最終的には彼らの命を救う行動を取ったことに、深い感謝と複雑な感情を抱いていた。

蒼真そうまは祖父が秘法のトレーニングにあたって厳しく忠告した言葉を思い出す。


(祖父・ひろしの回想)

「善と悪は、思い込みや決めつけにある、一つの見方であり、元来は一体だ。・・・」


蒼真そうまは、

「俺たち、もっとお互いを信じて行動しなきゃな」

と、静かにつぶやいた。


彼の言葉に、仲間たちはうなずき、お互いの強い絆を改めて感じた。

彼らは、互いを支え合い、信じ合うことの大切さを改めて認識し、個々の成長と共にチームとしての結束も強まっていた。


「みんなカッコよかったじゃん!」


花音かのん蒼真そうまたちを誉める。


「そうかな?もっとガツンとやればよかったかな」


と、蒼真そうまが強がる。


「えー、ダメでしょ。

命何個あっても足りないって。

ちょっとは反省してよ!」


蒼真そうまは、戦いを振り返りつつ、自分の自己中心的だった行動を見つめ直していた。

彼らは戦場を後に、夕日が海岸線に沈む。


蒼真そうまたちは財宝を見つけ出す冒険に向けて、新たな地へと旅立つ。

彼らの旅はまだ終わらない。

新たな敵、新たな挑戦が彼らを待ち受けている。

蒼真そうまたちの物語は、次の章へと続く。


(次回予告)

蒼真そうまたちは金銀財宝の手がかりが隠された部屋を遺跡でついに発見か!?


(続く)

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