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#最強の剣士に転移しました  作者: みらいろ 美羽
第一章 新しい始まり
4/16

新しい仲間

遅くなってごめんなさい!お待たせしました!

「あ、起きた?大丈夫?」

女の子が目を覚ましたと同時に声をかける。


女の子は無口のまま震える。

「ごめんなさいっ!だから、だから……っ!」

「だ、大丈夫だよっ!なんもしないよ?約束。名前は?」

「……に」

「ん?なんて言ったの?」


私はなるべく優しく言う。

私と同じくらいの歳から、こんなに……


「名前、って、な、に?」

「え……名前、ないの?」

「名前って、私、知らないっ」

この子に名前はないらしい。

「名前、ないの?……なら、付けてあげる」

「ご主人様のお名前は?」


「私の名前は、ユノ……あなたと私、同じくらいだから。だから、敬語はなし。タメ口、分かる?」

「……分かります、でも、敬語では無いとダメと言われ……」



「私が言うんだから、良いの。あ、あなたにぴったりの名前があった。」


私は花言葉から見つけた。



「ペンタス。その花言葉は、希望が叶う。」



「……っうっ!うわぁんっ」

「……今まで苦しかったね。もう大丈夫。私がペンタスを守る。」


私は、ペンタスが泣き止むまで、一緒に居た。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「大丈夫?」

「はい、大丈夫ですっ」

「あの……私友達欲しくてペンタス貰ったから……」


普通の人はどう言うんだろう。



「友達に、なりたい……」

「友達とはなんですか」

「……まずは敬語をやめようね」

「え、う、うん?分かりまし……分かった……」

「同い年の相手に敬語使わないで」

「癖なんです……あ、いや、癖だから……」

「じゃ、癖直して」

「うぇーん(இдஇ`。)」

「いつから語尾に顔文字付け出したの……」

「今からですっ!ε-( `꒳´ * )」

「……まあ、やりたくない事は無理にやらせないけど」

「やったあっ!ご主人様っ一生ついてきます!」


……可愛い


「では、私は何をしたらいいの……?」

とペンタスが聞くので、

「ちょっと来て」

私は部屋に案内する。


私の部屋の真下に当たる部屋に案内する。


「わぁ……綺麗(うつくしい)……」

「この部屋はペンタスが好きにしていい」

「え!?いいの!?やったぁっ!」


無邪気に笑うのを見て、私の心を縛っていた紐が少し緩んだ気がした


「これからは何かでお客様の対応の時が来るかもしれないから、その時は1階のお部屋にご案内するの。分かった?」


「はーい!」

「今日は部屋で寝ていてね」

「うん、ありがとう、ユノちゃんっ!」


ユノちゃん……

それは、中学校生活を送っていたあの時の響きと同じで懐かしく思う。


「結乃ちゃんっ!」

「結乃っ」

「ゆーちゃんっ」


あぁ……あの時仲良かった、あの3人。

あの笑顔も、あの優しさも……


☆☆☆☆☆☆☆


私はペンタスのご飯を作る。

それと、疲労を治す効果がある水を買いに、街へ来ていた。


すると奥の方で

バシッという音と男の人達の声がした。


「おいっ!こいつどうすんだよ!」

「全然売れねぇ!」

バシッ

「言うこと聞けよっ!」

バシッバシッ


「……ご、めん、なさ、い」


小さい女子。

日本で例えると小学生くらいの子が泣いて、叩かれているのを、誰が放って置けるだろうか



「離して」

私は女の子を抱く。


「なんだテメェ?コイツは奴隷なのになんにも出来ねぇんだよっ!」

「……お金、いくら」

「はっ!コイツはボスに渡すんだよ」

「さっき、売れなくて困ってたでしょ?だから。買いに来たんだけど?」

「……なんだァこのガキぃ……」

「ちょっ、パイセン、こいつ売れるんならめっちゃ高値で売りません!?」

「……おい、コイツは……1億ケセンだぞ?ん?」

手を出してくる。


私は、インベントリから1億ケセンを出して手に乗せた。


「はい。だから、ちょーだい」

「……な、何者だよこのガキ……も、もしかして、どっかの令嬢か?」

「ちょーだい」

「はいはい。んっ」

女の子をドサッと投げる。


私はそれを受け止めて抱く。


「ありがとうございました」


女の子はずっと震えていて、声も届かなかった。


「大丈夫、もう、大丈夫だよ」

私は女の子と家へ歩いていった。


「……声、出せる?」

「……ん……」

家でもずっと震えている。

「あ、ありが、とう、ござい、ます……」

「どーいたいまして」


「じゃ、ここで休んでな」

「ユノちゃん?どうしたの?」

「ペンタス。普通に会話できるようになったの」

「うんっ、ところでこの子は?」

「色々あって、買ってきた」

「何ケセン?」

「1億」

「はえっ!?い、1億ケセン……!?」

「ん」

私は1億ケセンをペンタスに見せる


「ペンタスは、自分で自立したい?」

「えーと、私はここにいたいです。安全ですし」

「ここら辺なら、安全だよ?自立したいならお金出すし家買うか?」

私は聞く。


自立したいのを無理にここに住ませるのは気が引けた。


ペンタスは目を輝かせて

「いいの!?」

という

「うん。この隣、空き地だし、建てるとこからやってみたら」


「うんっ 」


こうしてペンタス自立計画が始まった。

その間に女の子も話せるようになったし、元気になったので名前が無いという彼女に名前をつける。


「スズラン」。

花言葉は、「約束」


料理が好きだというスズランに家事を任せて私達は2人で家を見て、遠慮するペンタスを何とか説得して10億円の予算で家を建てる。


私の家は1年で2億ケセンだけど、ペンタスは一生なので10億ケセンもする。でも私はお金に余裕があったので大丈夫だった。


日本よりお金の概念が軽いのかもしれない。


ペンタスは二階建ての家を買った。赤い壁が綺麗だった。庭は特にそれ程でも無い分、内装に拘っていた。


私は家と内装の12億ケセンと、これから暮らすのに必要な5億ケセン程を手渡す。

「なんかあったら、まだあるし、何かあったら言って」

「ユノちゃんって億万長者だったんだね!」

ありがとう、と言うと、にこにこ顔で家に戻って行った。


私はいずれスズランも自立するかもしれない、ということを考え、少し森へ行くことにした。ピルル10匹で十分。


スズランに事情を伝え、(私は絶対にここにいます、と何回も念押しされたが)森へ来ると、

「ピルルルルンッピルルンッピルルルルルッ」

シャキィィン!


あれから身体能力も上がっているので簡単に倒せる。


「「「「「「「ピルルルルッピルルルルンッ!」」」」」」」


「わっ、何体いんの」

範囲攻撃っ


ジャキィィィィン!


炎玉(ファイヤボール)×2」


私は「×2」を覚えた。


「「「「「「ギャァァアアアアアっ!」」」」」」


「っふぅ……」


「「「「ヴグォオオオオ!」」」」


「な、な、に……」


ソイツは体調5mもあった。


「はぁ、ふぅ……私に、最強剣士族(ソードソード)に切れないものなどないっ」

私は息を吸う


氷塊投球(こおりなげ)

これは私が最近覚えたもので、hopeで発動できる。


拳ほどの氷の塊を何百と投げる。


私が見た中で1番強い攻撃。


「「「「グォオオオオオオオ!」」」」


「ちっ、冷氷床敷詰(こおりゆか)!」


それは氷を床に敷きつめ、この床に触ったものを一時期凍らせることが出来る。


「……今」

私の直感が言った。


ジャキィィィィン……


音がいつまでも響き渡る。


「ふぅ……コイツ……こんな強いやつなんて、初めてだ」


本で調べると、コイツは「グルオン」と言うらしい。ランクSSなんだそう。確かに結構強かった。



ていうか、この調子だとSSS倒せる日も遠くない、よね……



とりあえず、私はお金をゲットしに行くのだった

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