充実した生活
初めて3500文字突破しました!3000文字も初めてです。嬉しい……
本日の投稿、遅くなってごめんなさい……
私は家具と服を買いに来ていた。お金は余るほどあるので、余裕で買える。しばらくモンスター狩りをしなくて良さそうなくらい。でも、モンスターの肉などが意外と美味しいので料理にハマっている。つまり、モンスターを狩る必要がある。
その前に。服を沢山持っておきたい。
ここに洗濯機なんて言うものはないので水で洗うらしい。
家庭科の授業で水洗いのやり方を教わっていて良かった。こんな風に思う時が来るとはね……
高級洋服店に入る。
わあ……
たくさんの洋服が並んでいる。どれもすごく高そう。
動きやすい服も欲しいな……最強剣士族だし!
私はワンピース、ブレザー&スカート、短ズボンとパーカー、それと動きやすそうな服を2、3着、レジへ持っていく。
あ、どうせなら着替えていこう。
今日はモンスターを倒す予定がないのでワンピースを着る。
真珠の沢山付いた黒のワンピース。
生地が黒なので、白の真珠が目立つ。
それが散りばめられた星のようだった。
私はついでに髪をお団子にした。
鏡へ向かっていたら、店員さんがやって来て、
「お客様、とても似合っていますね!16才くらいですか?」
「……13です」
「え、そうなんですか!大人っぽいですね♪」
「……ありがとうございます」
あまり人と関わりすぎるのは嫌い。
思いは深くなるほど、後悔も大きくなってゆく。
それが家の教え。
「これ、下さい。これは着ていきます。」
「お客様……1万ケセンですが、よろしいのですか……?」
「はい、どうぞ」
私はサラッと1万ケセン払う。
店員さんも驚いているようで、
「……ありがとうございます。また、お越しください。」
と言った。
私はそそくさと店を出る。
次は家具。机に食器、食器棚、椅子、ベッドと……天蓋を買う。小さかった頃から天蓋に憧れていたけれど、まさか異世界転移して天蓋を買うとは、誰も想像出来なかっただろう。
あとはカーテンや日常品を買う。
あとは、棚を多めにしよう。私はすぐインベントリがいっぱいになるから。
私のインベントリもパンパンになってきたので家へ戻る。
庭付きでプール、露天風呂まであるので、ホテルかなって最初思った。
いつか動物も飼ってみたい。庭があるし。
「取り敢えず、リフォームかな……」
よいしょっ!
「1個運ぶのも疲れる……先に棚を並べてモンスターを狩って力強さを少しあげた方がいいかな……」
ということで、頑張って棚を並べてインベントリの荷物をそこら辺に置いといたり棚にしまったりする。
☆☆☆☆☆☆☆
私は森へと来た。
インベントリは空。手にhopeを持っている。
「ガルルルルルッガルルルッガルルルルルッ」
「うるさい」
シャキィィン
よし、最初からランクAはラッキー。
「「「ガルルルルルッガルルルッ」」」
「また来たの?3匹?やった、美味しい」
ジャキィィィィィン
3匹まとめて倒す。
「範囲攻撃」があるから、倒すのは簡単。今の私だと10メートル以内の敵を同時に1000ダメージを与えられた。範囲攻撃が1000だから、1000ダメージ。
「「「「ピルルンッピルルンッ」」」」
初めてのモンスターだ……
ガッ!
積極的に攻撃してくる。でも……
ジャキィィィン!
お、1発で倒せなかったな……ランクSかな?だったら嬉しい。お金にもなるし。
ジャキィィィン!
2発で倒せたな……
それにしても。
「このモンスターの名前はピルル、か……鳴き声を……もう少しまともなの、ないの」
でも、名前可愛い。
「おーい、ピルルー人間だよー」
私はピルルがいるかもしれないので声をかけながら探す。ランクSで更に好戦的なら、ここで出てこない理由がないだろう、と判断した。
「「「「「ピルルンッピルルルルンッ」」」」」
ジャキィィィン!
あ、そうだ。
「炎剣」
hopeが炎をまとう
「炎玉」
その名の通り、炎の玉を飛ばす剣技。
「「「「「ビルルルルッ 」」」」」
「炎玉」
「よし。今日の収穫はランクSが9匹、ランクAが12匹だったな……順調順調♪」
私は森を後にした。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「こんにちは」
「お、昨日のお嬢ちゃんか。今日もとんでもないものを持ってきたんか?」
「これ。ランクS9匹、ランクA12匹。」
「な、なんじゃとぉぉ!!?!?!」
「はい」
「ほぉ……お金を用意するのも大変じゃな……待ってろ」
昨日と同じく10分程度待つと昨日より大きな袋を持ってきた。
「中には……35億ケセン入っておる。盗まれるんじゃないぞ……お、なんだ。お嬢ちゃんも動揺するのか」
「……ど、動揺などしてません」
「また来いよー!」
「……はい……」
私は直ぐにインベントリに35億ケセンをしまった。
本題は、レベル上げ。
今回の戦闘で剣威力は1700、範囲攻撃は1200、炎攻撃と風攻撃がそれぞれ1500。
そして、ポイントは35に溜まっていた。
さっきまでは、
身体能力(25)
(0)
剣技……10
殺傷能力……7
素早さ……5
透明……3
力強さ……0
体力……0
飛行(2)……0
狙撃……0
だったのが、
身体能力(50)
(10)
剣技……10
殺傷能力……10
体力……10
素早さ……5
透明……5
飛行(2)……4
力強さ……2
狙撃……0
その下に2つほど追加されていた。
神攻撃(3)……0
修理……0
……どっちも意味不明。
修理は自分の、剣とか修理出来るようになるのかな?
神攻撃とは何?
とりあえず、自分が必要なものを優先して……でも、神攻撃も気になる……
この説明が見れないのが厳しい。
どこかにそういうのがないのかな……
私はとりあえず本屋へ行った。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「すみません。身体能力のステータスの説明の本って、ありますか?」
「ありますが……なかなかの希少価値なので、お金が高すぎる為、ここでは扱っておりません。」
「何故そんなに高いのですか?」
「ステータスは無限大にあるのです。なのでまとめるのが大変なのです。それ故に何百年もかかっとか……」
「……どこで売ってます?」
「首都のオークションです。」
「……ありがとうございます。あと、噂を聞いたんですけど……」
「どんなのですか?」
それは、私が歩いている時に聞こえた。
「その本に質問をかけると、ほぼ全部答えてくれる本があると聞いたのですが……」
「……私はそこまで詳しくないのですが、多分それは無いですね。」
「……そうですか、ありがとうございました。あ、あの、料理系の本ってどこにあるんですか?」
「2階の階段を上って左の突き当たりです。」
「ありがとうございました」
丁寧にお礼をして階段を上がる。
やっぱり、流石にそんな甘くないな。
まあ、世の中そんな甘かったら誰も苦労しない。
でも、だからこそ。
私はとりあえず料理の本を買い、首都へ向かおうとするも、準備が出来てない。私の知りたかった、ステータスの本は2ヶ月後のオークションで手に入るそう。ここから首都までは五日ほどで着くので時間はある。
でも、ここに家を残すのは少し怖いな……
泥棒とか怖いし。
一応中2だけど、怖がりだもん、私。
広すぎるのも落ち着かなかった。
管理人を雇うかな。
この世界には、そういう長旅などしょっちゅうなので、管理人の仕事をする人が多い。給料が意外と高いのもいい。
今度、1度冒険じゃなくてそういうのをやるのもいいかもしれない。
やりたいことは沢山ある。
色んなことを叶えてみたい。
☆☆☆☆☆☆☆☆
管理人を雇うには、管理人商売所に行く必要がある。私は友達のような子が欲しい。
「いらっしゃいませー」
たくさんの人。
来客もいるが、ほとんどが管理人。
そこに、隅っこにいる、中一くらいの女の子がいた。オレンジ色の目。黄緑色と水色のグラデーションの髪の毛。
「……この子、どうしたんですか?」
「あぁ、その子はやめた方がいいですよ。この子、言うこと全然聞かなくて。前の主人が、それで殴ったら、泣いて余計聞かなくて。管理人は、主人の言うことは絶対というルールなのに。本当に、ダメな子だわ」
「……」
泣いてる。
そんなことを受けてきたんだ。
暴力。
日本だと法律があるけど、ここではないから、仕方ないのかな……
「……あの、この子下さい」
「え?こいつを、か?ふん、ならタダであげるよ。そんなもんいらないからね。これからもそいつのは一生お金はなしでいいよ。逆に貰ってくれた方がこっちの方が楽。」
「ありがとうございます。では。」
私は女の子の方を見る。
「ね?一緒に行こ?歩ける?おんぶする?」
その子はビクともしない。
「……寝てるのかな。おんぶして行こう。」
驚くほど軽い。
「……これからは、もう大丈夫だよ。」
私はそう声をかけた。
いつも見て下さりありがとうございます!