明
朝日が昇る
しっとりと冷えた白い世界に
ラメが入る
朝日を拝む
まるで世界がリセットされたみたいで
すこし笑う
朝日が滲む
まばたきを重ねた私の網膜は
露とともに
こんなに心が軋むのは
氷柱が刺さったせいかしら
かじかむ指を温めようと
不馴れなブラック缶コーヒー
カシミヤがあごをくすぐって
風の中には細やかな煇
辿れば君がいるのでしょう
甘酒に舌を困らせながら
そっちがいいなとワガママ言って
その指の熱をくれるのでしょう
どーしようかなとイジワル言って
今日のはじまりを想うのでしょう
声をかけてほしい
声を出してほしい
手を握って
手を差し出して
手を伸ばして
ことばだけでも寄り添って