きみにきめた
出発してから2日目。今日は昨日と様子が違っていた。
クキョさんがきょろきょろと辺りを見回し、何かを探している。クマさんも同じようにしている。
まさか、迷った?…なんだぁ、私と一緒!
しかし、それは間違いだった。
何故なら私が『ソレ』を最初に見つけてしまったから…。
地面を這うようにゆっくりと動いているどろどろとした液体。いや液体かどうかも分からないソレは、意思を持つ生き物の様に思えた。ソレが通った後の植物は枯れかかっているかのように萎れていた。
「な、何…?何なの?」
私はソレを見て後退りする。だが、クキョさんは何故か嬉しそうだった。
「お、出たな。ソイツがマモノだ」
これがマモノ?!なんかぬるぬるしたものが不気味に動いているけど…。スライ〇みたいな。
なんでわざわざマモノを見つけたんだろうと思っていると…。
「よし、行け!ナタカ!」
とか、クキョさんがわけわからないことを言い出した。しかもどこかで見たことあるような指差しをして。
いやいや、無理でしょ?!武器持ってないし、何より魔力ないし?!
慌てる私を見て、クキョさんは袋からあるものを取り出した。
「ほら、これ使え」
私に向かって放り投げられたソレを受け取る。
これは…、刀!私の。クキョさんが持ってたんだ。
でも、ぬるぬるしたものを刀で切れるわけが…。
「大丈夫だ!子供でも勝てる相手だ」
「ん。ナタカは、やれば、デキる子」
そう言いつつ、二人は観戦モードに入る。手を貸してくれる気は全くないらしい。
こうなったらやるしかないの…?
私は刀を抜き、構える。スラ〇ムはゆっくりとした動きだがこちらへと向かって来ていた。
相手の挙動が全然分からない…。かと言って先手を許すのは得策ではない。
初めて戦う異形のものを前にあれやこれやと考えるも答えは出ず、半ば自棄気味で覚悟を決め、一歩踏み出し斬りかかった!
しかし、やはりというかス〇イムの魔力で刃が弾かれてしまう。諦めずもう一撃を繰り出そうとしたとき、〇ライムが素早く動き体にまとわりついてきた。
何とかして体から引き離そうとするが、魔力のせいかそれともその体のせいか、うまくつかめない。心なしか、息苦しくなってきた…。
こ、このままじゃ、私…。たすけ、て……クキョさ……。
「いやぁあああああああああああああああああ!?」
私の声が森の中に響き渡る。
「服がぁ、服がぁあああああああああああああ!!!」
溶かされてるぅうううううううう。嘘っ、このままじゃ森の中で裸に?!
体を必死に動かし逃れようとするが無理だった…。
「たーーすーーーけーーーてーーーーーーーー(泣)」
その後、クキョさんが助けてくれたが、謎の光線で隠される部位にしか、服は残ってなかった…。
「ぐすっ、ぐす…。もうおウチ帰る…」
半べそ状態である。なんで早く助けてくれなかったのとクキョさんを責める。
「いやぁ、やっぱ無理だったか。ハハッ」
レイセさんの真似をしているが、それが余計に腹が立つ。
「どうずるんでうか…。ふぐ、ふぐがぁああ」
もうお嫁にいけないかもしれない。
「大丈夫だ!そのためのオマエの荷物だ!」
そう言って、私の荷物から服を取り出した。
え?もしかして……まさか、中身は全部…?
「こんなこともあろうかと、ってやつだ」
いや、絶対嘘だ。計画通りだ。
後で何故服だけを溶かされたのかクマさんに聞いてみた。
マモノは魔力で体を維持しているらしく、魔力のこもった服だけを溶かし吸収していたということだ。
魔力のない私の体には興味ないのね…。
それと子供でも勝てるという話は本当らしい…。私ェ…。
ちなみにクマさんは私がぐずっている間、ずっとスライムの死骸をツンツンしていた。
着替えを済ませ、気持ちを落ち着かせる。気持ちは何とか落ち着いたのだが心に負った傷は癒えなかった。
そこへクキョさんが近づいてきて私の肩にポンっと手をのせる。謝罪の言葉でも述べるのだろうかと思っていたが、すごくいい笑顔で…。
「次、行くか!」
その後いろいろなマモノと戦わされました…。
「服が脱がされるぅうううううううううう」
「服だけ燃やされて炭にぃいいいいいい」
「服を食べちゃ、らめぇええええええええええ」
「服が、服がぁああああああああああああ(ム〇カ並感)」
たくさんの服が見るも無残な姿へと変わっていったのでした。
本当にお嫁にいけないかもしれない。
画像も張らずに小説ageとな!?
誰かzipでください。




