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魔理  作者: 新戸kan
あなたとのひびと

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のじゅく

 暗闇が辺りを真っ黒に染めようと勢力を伸ばしている。空を見上げれば日がだんだんと落ちてきていたのが分かった。


「今日はここで休むか」

 そう言って、クキョさんは荷物を降ろし手際よく野営の準備を始めた。

 なるほど。ここをキャンプ地とする、ということですね。

 クキョさんは枯れ木を集めているようだ。私も手伝おう。さすがにこれくらいはできるしね。

 クマさんは袋から魔具を取り出し、円状に置き始めた。その内側は3,4人は横になれるくらいの広さだろうか。

 横目でそれを見ていた私は、興味を惹かれ聞いてみた。

「それは何をしてるんですか?」

 クマさんは作業を続けながら説明してくれた。早口で。



 魔力を遮断する効果の魔具を円状に配置し、発動させることで中にいる人の魔力が外に漏れないようにする。

 そうすることで、有害なケモノやマモノが魔力を感知できず寄ってこないんだという。

 これは魔具(職)でなくても出来ることなので、旅の必需品らしい。



 クキョさんは集めた枯れ木の下に熱を発生させる魔具を置き、それに魔力を送ることで火をつけた。

 賢魔さんたちが魔力を調整した魔鉱は、そのすべてを魔具というらしい。

 魔具(職)が使うものだけを魔具というわけではないんだね。前にも説明された気がするけど忘れてた。てへぺろ!

(多分してません。気になる方は最初から読み返してみよう!)



 食事はクキョさんがケモノを、クマさんが食べられる木の実を取ってきて食べた。

 初めて目にしたケモノはとかげみたいな生物でした。大きさは人を丸呑みできそうなくらい大きかったけど。大食らいのクキョさんには丁度いい大きさだそうです。

 クキョさんがそのケモノを捌いてるときは耳をふさぎ目を閉じていた…。

 おいしかったけど。命の恵みに感謝!



 食事の後気になることを尋ねてみた。

 二人が食料調達に行っている間は、危険だからという理由で私はお留守番していた。その間にいろいろと妄想がはかどったからだ。

 あの時はクマさんに上手くはぐらかされた気がするし。そろそろ話してくれてもいいよね。

「これから向かう場所なんですけど…」

「ああ、フウマの里だな」


 どんなとこなんだろう?アイエエエ?!な感じかな。


 二人は顔を見合わせていた。どこまで私に話していいのかっていうアイコンタクト。

 クキョさんは『おし、任せた』といわんばかりにクマさんの肩をポンと叩いた。そして寝具代わりに敷かれた布の上に横になる。

 クマさんはそれを横目で見て一つため息をつき、説明を始めた。



 【フウマ(封魔)】


 他人の魔力を封印(限りなく少なくできる)する能力を持った一族。その能力ゆえ他の人間とは距離を取っている。封印された魔力はその元の持ち主が死ねば『地』に還る…、らしい。



 【女王】


 女王は圧倒的な魔力量をもって生まれてくる。世界中の人間を一人で相手にしても勝ってしまう絶対的魔力である。過去、女王が暴走し世界滅亡の危機が発生したため、生まれてすぐ封魔の手でその魔力が封印されるようになった。


 ついでだからいけるところまでいけ、とクキョさんの目が言っている。この人はホント分かりやすい…。



 【女王の結婚】


 女王の結婚相手はその相手が生まれたときに決まっている。前にも話した通り、ごく稀に親よりも多く魔力を持って生まれてくる子がいる。それも通常ではありえないほどの魔力量を。その時は決まって王女が生まれた年である。すべての人に可能性があるので玉の輿を狙っている人間は少なくない。そういったわけで、王女誕生の年はいろんな意味でお祭り状態なのだ。



「帝国の、女王は、2年前に、結婚してる」

「だが、アタシらの女王様にはまだ相手が見つかっていない」

「今までは、ずっと、同時期だった、みたい。だから、それ、聞きに行く」


 なんかすごい話を聞いてしまった。ホントに私が聞いてもいい話だったのだろうか…。

「みんな知ってるしな。2年前帝国の女王が結婚してるって時点で、な」

 そういうものかなぁ。女王様は隠したいんじゃないのかな…。

「なのにあの女王様は隠したがるからな、ククク」

 やっぱりだった。クキョさんは笑いすぎでは?


「ワタシは、話す気、なかった」

 いやいや、と自己擁護を始めるクキョさんを白い目で見るクマさん。

「オマエだけ知らないのもかわいそうだと思って、な?」

 それなら他にも秘密にしてること、話してほしいものですが?

 やべぇて顔しましたね…。慌てて寝かそうとしてきましたよ。

「ホラホラ、明日も早いからさっさと寝な」


そうして、一日目の夜が過ぎていったのでした。



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