表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真実の神威 ~神々がチートだなんて誰が言った?~  作者: ことほぎ
第一章 堕ち神編
8/15

7話 悪魔の真実そして200vs15万と天女の仕様

戦略作戦司令部に戻ってきたシアとタチバナさん、サクラさん3人が奥の休憩スペースでお茶をすすりながら、あれこれ話をしている。


シアにあれこれ説明してるんだろうなぁ・・・・そりゃそうだよなぁ・・・・


「ヒロシ様よ。この穢の津波じゃが、仕掛けた存在がおるやもの。」


俺もそんな予感がしていた。

そうでもなければ獣が隊列くんで襲ってくるなど有り得ないだろうし。

どんな黒幕だろう。こんな芸当人間には無理だしな。

もしかしたら祝詞で可能なんだろうか?

魔物は存在しないに魔法もない。それとも悪魔的な何かな?


「ウズメ。祝詞で獣を穢れさせることって可能?」

「無理じゃな。まぁ呪うことは出来る。結果として穢れる事はあるが今回の場合数がの。まず無理じゃな。」

「悪魔とか?悪魔に憑かれた人間とかが黒幕だったりして。」

「悪魔?そんなもん存在せんよ?」

「え?」俺

「え?」ウズメ

「ほら、ルシファーとかベルゼブブとか」

「ん? 普通に神じゃろ」

「え?」俺

「え?」ウズメ

「悪魔は地獄に住んでて、現世に悪さをしに現れるって・・・・」

「あぁ吊るし死体を崇める狂信者共の設定じゃな」

「だからその表現止めて! ね? もっとオブラートに包んで! ね?」


ウズメはきょとんとした顔で俺を見ると、やれやれという表情になり話し出した。


「ベルゼブブとは蝿の神じゃ。そも己等の衛生観念の低さを棚に上げて蝿が病原菌をばらまくとか、食物連鎖に対する冒涜じゃろ。それに、ベルゼブブ殿は治療の神でもある。」

「は?治療?」

「うむ、特に傷の治療のエキスパートじゃ。昔な傷を負ったら命を落とす確率が高かったんじゃ。当時の衛生問題のせいで感染症を引き起こす確率が高かったのじゃ。ベルゼブブ殿は子等に傷口の周りの壊死した組織を食べさせ、その唾液の成分である抗菌性の物質で傷口を守り感染症に対抗しておったのじゃ。あれには感心したものじゃ。薬も医療器具も神威すらまともに使えない状態で傷ついた人の子を片っ端から助けていくのじゃいから。それを悪魔?人の子はほんに薄情よの。」


確かに何でもかんでも悪魔の仕業とか無いな。しかし悪魔が居ないって。

”Orz”まさにこんな心境。


「ルシファー殿は動物が好きでの。ペットの犬が可愛いのじゃ。黒くて大きいのじゃが人懐こくて。妾にも懐いておって、行くたびに尻尾を振りながら駆け寄ってきて舐め回してくのじゃ。」

「ルシファーさん家のペットの犬ですか・・・黒くて大きいんですか・・・・頭が3っつあっったりして。」

「よく知っておるの? 向かって左から、ブー、フー、ウーという名じゃ」


地獄の番犬ケルベロスが人懐こい? 尻尾振って舐め回す?

それよりも、”ブー・フー・ウー”ってなんだよ!”ブー・フー・ウー”って! 

謝れ!三匹の子豚さんと全国のお子さんに謝れ!


「どうしたのじゃ?」

「いやぁ、ケルベロスが聞いてた話とあまりに違いすぎて。獰猛で地獄の罪人を食い散らかすとか・・・」

「何を言っておる。”ブー・フー・ウー”は温和で草食じゃぞ?」

「・・・・・・・・・もういいです。」


ウズメの話は真実なんだろう。嘘をつく必要もないしな。

しかし、どこをどうすれば、あんな邪悪な地獄の番犬ってことになるんだ?そもそも地獄って?

宗教に狂った人間が、一番怖い存在なのかもしれない。


「そういえばヤタさん。獣の群れに鳥は?」

「は! 敵航空戦力は確認されておりません!」


あぁ・・・・航空戦力なのね・・・鳥って。


「なを現在敵部隊上空に烏一個中隊、高高度に鳶一個中隊を偵察及び観測部隊として展開しております!」

「鳶?烏だけじゃなくて?」

「は!半径100kmの鳥類のすべてを掌握、組織化を完了しております!」


ヤタさんすげぇ・・・・八咫烏すげぇ・・・・


「なを空対地誘導弾を装備した鷹3個大隊各機が順次発進中であります!」

「は?鷹ですよね?」

「はい鷹です。すでに近代化改修は完了しておりま・・・・」

「いやいやいや鷹だよね?そういやFー15もさイーグルって言うから鷹っちゃ鷹なんだろうけど・・・」

「普通の鷹であります!()()であります!」


まてまて普通の鷹が”きんだいかかいしゅう”? ”くうたいちゆーどーだん”? あんなでかいものを鷹が装備?


「ヤタさん。空対地誘導弾って普通の鷹が装備出来る代物じゃ・・・」

「は!神威により威力を減少させる事なくLJDAM小型化に成功。近代化改修によって装備を可能としております!鷹各機には誘導レーザー照準器も装備済みです。」

「そんなもん蔵にしまってたの?」

「あらゆる事態に備えてこその自衛隊でありますから!」


蔵装備してる自衛官ヤタさん以外にだれかいるの? ねぇ誰かいるの?

それにLJDAMって航空自衛隊に配備されてましたっけ?

ってか、そんなのがあるなんて初めて知りましたよ!

それよりヤタさん・・・・・陸自だよね?


「そろそろ準備が整ったようじゃの。ヒロシ様そろそろ観測作戦式所に移動しようかの?」

「え?ここが司令部じゃないの?」

「ここは戦略司令部じゃ作戦指揮は前線で行うのは常識じゃろ?」

「じょ、常識なんだ・・・・・」

「シアやタチバナ殿たちも一緒にどうかの?」

「ぜひ!」


シアが胸元で手を組みキラキラした目で返事する。


「左様でございますね。天女達の戦闘など5000年ぶりでございますし」

「お茶準備しますね!」


サクラさん?


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


見晴らしの良い、丘と言うには低いが小高い場所に立っている(やぐら)


「ご苦労!」


さっと右手を上げ歩哨戦乙女に軽く挨拶をするウズメ。敬礼で返す歩哨戦乙女。

数人のオペレーターがディスプレーを眼前にヘッドセットを装備して様々な指示を出している。

そしてヤタさんも右手に握ったヘッドセットに向かって命令を出す。


「爆撃機各機、爆撃機各機、こちらMB(メインベース)シャング。こちらMBシャング。戦域上空に到達後順次爆撃待機旋回に入れ。繰り返す。戦域上空に到達後順次爆撃待機旋回に入れ」


スピーカーの向こうから聞こえる。


『アルファ了解。ブラボー了解。チャーリー了解・・・・・』


鷹ですよね?鳥類ですよね?アルファとかブラボーとか普通にコールサイン使ってるんですが?

ってか喋ってるんですが?

それとだ敵の対空戦力が皆無だからって戦域上空で爆撃待機旋回?それ絶対やっちゃダメなやつでしょ?


・・・・敵対空戦力が皆無なのでアリなのか?


「や、ヤタさん。航空部隊の指揮管制できるんだ?」

「当たり前であります!戦域航空管制業務の出来ない自衛官など存在しません!」


ダウト!ダウトでしょそれ!普通できません!

それにヤタさん・・・・・・・陸自でしょ!?


「戦域上空で爆撃待機ってダメなんじゃ・・・・・」

「問題ありません!敵に対空能力が皆無なのは確認済みです。それに敵の数が多すぎますので精密に爆撃を実施し最大戦果を狙わねばなりません!」


何故か倒れたエヴァン○リオン弐号機の上空を円陣で旋回する白いアレの集団を幻視する。


「そろそろ時間じゃの」


キっとした目付きでガッっとヘッドセットを右手に取るとウズメ。一呼吸おき一気に下命する。


「全軍!作戦域に展開開始! 陣容単横陣! 武装神槍(しんそう)グングニル! 各個間距離20m! 移動はじめ!」


地平線とこことの中間位置に待機していた200騎の戦乙女が猛然と移動を開始する。かける天馬。一糸乱れぬ動き。


「すげぇ・・・・」


俺を見てフッと笑うウズメ。


正直格好いい。その凛とした美しさにほうけてしまいそうになる。乳娘仕事しろ!


「ヒロシ様?妾に惚れたかの?(めと)ってくれるのなら、いつもこの格好でおっても良いぞ?」


見透かされてるようでかなり恥ずかしい。耳が熱くなる。


「満更でもないようじゃの。では今後ヒロシ様のことを”主様(ぬしさま)”と呼ぶことにするかの。」


ケタケタと笑うウズメ。言い返せない俺。なんだか情けない・・・・


そうこうしているうちに戦乙女の戦列が整う。天馬に騎乗し右手に細長い円錐の槍、左手に手綱。綺麗に等間隔な横一線。


・・・・・あれ?グングニルって三叉の槍じゃなかったっけ?しかもポセイドンの・・・・


「槍の形がグングニルのと違うような・・・・」

「細かいことを気にするでない。 ぬ・し・さ・ま」


ゾワッとした、今ゾワッとした。

多分このウズメ。亭主を尻に敷いて顎で使うタイプだ。しかも亭主にそれ悟らせずに・・・・・


「妾達は天女! 見た目最優先!」

「・・・・そういうものなのか。」


ヤタさんが指示を飛ばす。


「爆撃機各機、爆撃機各機、こちらMBシャング、こちらMBシャング、爆撃前最終フェイズに移行する。各機思兼ネットに接続(データ・リンク)、照準、各個標的指示(イージス)に従え! 繰り返す! 撃前最終フェイズに移行する。各機思兼ネットに接続、照準、標的指示に従え!」


ウズメが続く


「各個、思兼ネットに接続、照準、標的支持に従え!」


データ・リンク? イージス?

あぁ。あれだ現世のものは常世のコピーだったか。それに違いない・・・・・

晴れない心のモヤモヤ。


地平線を見ていたウズメの目が細くなると同時。


「来おった・・・」


地平線に揺らぐような黒い煙?が少しずつ沸き立ってくる。


「うわぁ・・・・ばっちぃーーー」


だからサクラさん?


タチバナさん達とお茶をすすりながら、サクラの空気を読まない発言が響く。

すーっと息を吸うウズメ。そして下命。


「全騎戦闘準備! 神槍構え! 攻法聖光準狙撃! 弾種徹甲! 100連射! 散布角左右15! 初撃照準確認! 最終セイフティー解除! 撃発用意!」


聖光に弾種があるんですか?光ですよね?しかも徹甲って。

それに準狙撃ってなんなんですか?

この距離で個体識別可能なんですか?俺には黒いモヤモヤしか見えませんが?

それに100連射? 準だろうと狙撃で100連射?なんですかそのアニメ!そのチート!


ガチャガチャガチャと音が聞こえてきそうな戦乙女たちの一糸乱れぬ動き。

オペレーター達のやり取りが激しくなる。


「敵見えるのか?」

「当たり前じゃ。主様も面白いことを言う。10000m先の針の穴の視認が出来ぬ天女なんておらぬぞ?」


どんな視力だよそれ。


「準狙撃って狙撃だよな?」

「精密射撃には劣るがの。精密射撃なら月面の米粒でも撃ち抜けるぞ?」


だからどんな視力だよそれ。


「・・・・それと100連射?狙撃で?」

「それくらい出来ぬようでは天女ではあるまい。」


”お前何聞いてんの?こんなの普通だぞ?”と言わんばかりの表情のウズメ。


なにこの最終兵器感、完全に人形決戦殺戮兵器じゃねぇか天女って!

あぁきっとあれだ。強敵と書いて親友(とも)と読む的なアレだ。

きっと天女と書いて死神と読むんだろう。そうだ、きっとそうに違いない・・・・・・


モニターの中にリスト上に並ぶ番号。それに並ぶ赤い丸印、それが順次黄色になっていく。

5秒もたってない。


「全騎照準確認及び、初撃照準群確定完了!」


オペレータが声を上げる

戦乙女の槍の先に光麟を纏いながら凝集する光。膨れ上がる光球。

リストのマークが一斉に緑色に変わる。


「全騎撃発準備完了!」


最終報告が上がる。


「外したものは腕立て1年じゃ!」


そう声を張り上げると、すっと息を吸いながら静かに目を閉じるウズメ。次の瞬間カッと目を開き号令一発。


「てっ!」


ババババババババババ・・・・・・


光の玉が前に伸びま玉になり前に伸びる。俺にはマシンガンの乱れ打ちにしか見えない。


信じられるか? これ狙撃なんだぜ?


「攻果観測報告!」


射撃が終わると同時に下命するウズメ。


「敵戦力最前面大型標的2万の沈黙を確認!」

「よし!撃ち漏らしは無しじゃな。」


そりゃ皆さん必死でしょうよ。1発でも撃ち漏らしたら腕立て1年とか・・・・

その鬼っぷりにハート○ン軍曹ですら真っ青ですよ。


「全騎次斉射準備! 武器・攻法・先に同じ! 弾種徹甲榴弾! 連射・散布角・照準要件先に同じ! 最終セイフティー解除! 撃発用意!」


ちょ徹甲榴弾?何その凶悪そうな弾種。


ウズメが右手に握りしめたヘッドセットにまくしたてる。

モニターの中の赤い玉が次々に黄色へ変わり緑に変わっていく。


「全騎次射撃発準備完了!」


最終報告。そして、


「てぇ!」


ウズメの号令とともに射撃が始まり次の瞬間。地平線に無数の火の玉が咲き乱れる。

直後に下命するウズメ。


「攻果観測報告!」

「敵戦力前面大中標的4万の沈黙を確認!」


遅れてドドドドドドドドドドと腹に響くような爆発音が聞こえてきた。

そして、ぼそっと俺の口から言葉が出る。


「爆発してる・・・・」

「徹甲榴弾だからの。標的に貫通直後に炸裂。半径50mに聖片をばら撒きながら3000度の炎で焼き尽くす自慢の弾種の一つじゃ」


うわぁ・・・・凶悪すぎんだろそれ!絶対”南極条約”に違反してるぞ!

しかも自慢の弾種のうちの一つって他にもあんのかよ凶悪なの。


そして地平線を見るウズメ。チッっと言う表情をし低い声で吐くようにこぼす。


「引かぬか・・・・・主戦力の1/3以上失ったら全滅判定じゃろうに・・・・獣相手ではその常識は通じぬか・・・・」


そういう常識があるんだ。天女の常識?それとも戦闘の常識?


「爆撃機各機。爆撃機各機。こちらMBシャング。こちらMBシャング。最終爆撃コースへの進入を開始せよ! 繰り返す! 最終爆撃コースへの進入を開始せよ!」


ヤタさんが支持を出している。帰ってくる了解返答。鷹なんだよね?普通の鷹なんだよね?


「全騎次斉射準備! 全諸元先に同じ! 斉射数(ふた) 最終セイフティー解除! 撃発用意!」


ウズメの下命にヤタさんが続く。


「爆撃機各機。爆撃機各機。こちらMBシャング。こちらMBシャング。戦乙女隊2斉射確認後、爆撃を開始せよ。繰り返す。戦乙女隊2斉射確認後、爆撃を開始せよ。」


直後に上がる最終報告。


「全騎次射撃発準備完了!」


目を細めスーッと息を吸い。ニッと口角を上げるウズメが号令する!


「てっ!」


咲き乱れる無数の火球が穢れた獣たちを蹂躙していく。

それが収まると一拍おいて立ち上がる無数の炎柱。爆撃だ。


「攻果観測報告!」


地平線を凝視しながらウズメ。


「敵戦力大中標的約8万5000の沈黙を確認! 残敵は無数の小型と大中約5000!」

「先に小型の殲滅じゃな・・・・・」


ぼそっと呟くウズメ。続けて号令する。


「全騎最終斉射準備! 武器・攻法・先に同じ! 弾種広域火炎殲滅榴弾! 弾数(ひと)! 散布角0 照準要件先に同じ! 最終セイフティー解除! 撃発用意!」


こーいきかえんせんめつりゅうだん? ものすごく物騒な響きにしか感じられない。

広域を火炎で殲滅する榴弾ですよ? それに、1発って、先の100連射と比べて、弾の威力がすんごく上ってことですか?


「全騎最終射撃発準備完了!」


ゴクリと唾を飲む俺。同時にウズメが号令。


「てぇ!」


ピカッ!っと途轍もなく眩しい光が溢れたかと思った直後、ものすごく巨大な火の玉が膨れ上がってる。直径何kmあるんだあれ?それが重なり合い地平線に綺麗並んでいる。



「・・・・核兵器じゃないよな?」

「そんな環境被害の激しい兵器など使わんよ。そうだな・・・現世で研究中の純粋水爆に近いな。」

「・・・・・なんだそれ?」


そんなやり取りのあと、ドゴーーーーンドゴーーーーン・・・・・と巨大な爆発音が響き渡ってくる。


「爆撃部隊全機帰還を確認!」


ヤタさんが報告してきた。


「お疲れ様と伝えておいてください。」

「は!」


鷹、理解できるんだろうか?労いの言葉とか・・・・

まあいい。そういうもんだと割り切ろう。


地平線西線を戻す。

フーッと火の玉の列が消える。


「攻果観測報告!」

「小型の殲滅を確認。残数ゼロ! 主敵残数約800!」

「戦乙女全騎に下命! これより残敵掃討戦に移行する! 攻法自由! 敵を蹂躙し殲滅せよ! 全騎吶喊(とっかん)!」


戦乙女の戦列が前へ前へと動き出す。


野太い”うぉーーーーー”って声が聞こえてきそうだ・・・・あ天女だった。女性だった。忘れてた・・・


「もういっぺん、さっきの広域なんとか弾じゃ駄目なのか?」

「様式美じゃ。」

「は?」

「手順や形や様式美とは大事なものじゃ。」

「様式美って・・・」

「まず手順じゃ。徹甲弾で敵全面の防御を砕きその後榴弾で敵を削っていく。最後の広域火炎殲滅榴弾じゃが、あれはゴミ掃除。派手に見えるが思ったほどの威力はない。」

「なるほど・・・・」

「で、最後なんで突撃を?」

「最後に天女が戦ったのは5000年前。5000年分のフラストレーションを晴らしてやらなければ可愛そうじゃろ。」

「はぁ・・・・そんな長い間なにしてたんだ?」

「あぁ・・・自主的な演習や自己鍛錬、羽衣を織る以外は基本、食っちゃ寝。ゴロゴロしとったの。」

「よく太とらないよな?」

「天女だからの。」


・・・・・・天女の仕様がわかん・・・・


名ばかり司令官の俺に出来ることは推移を見守ることだけだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ