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神話大戦に突入する筈……だった  作者: 皐月 ユティ
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幕開け

リゼルム王国王都リチムアスベスト王城


「陛下、全宮廷魔導師団配置につきました」

「……分かった」


そこには、王座に座る20歳そこそこに見える青年。そして、羽織るコートに何やら印のようなものをつけたこれまた、20歳そこそこの青年。


「全宮廷魔導師に命ずる。術式を起動せよ」


陛下と呼ばれた王座に座る青年……国王が、指示すると、その声は王宮中に響き渡った。


合図と共に、王宮にある1室に書かれた魔法陣と、その部屋を中心として王城の周りを囲むように描かれた魔法陣に沢山の宮廷魔導師たちが魔力を注いでいく。


外に描かれた魔法陣に注ぎ込まれた魔力は、全て城の1室……召喚の間に描かれた魔法陣に送られる。

そして、召喚の間では、8人の宮廷魔導師と、10代後半程に見える少女が詠唱を行なっていた。


『我が世界を救いし勇者よ。呼びかけに応え我が世界に馳せ煎じた前。我らの呼びかけに……』


そんな詠唱が、1時間ほど続く。


突如、魔法陣が光、回転し始める。


そして、王宮から光の柱が上がった。




「魔王様ー!、魔王様ー!」


1人の青年が叫びながら駆ける。そして、1番奥にあった扉を開けはなつ。


「うるさいジャン、そこまで叫ばんでも聞こえておるわ」

「はっ、す、すみません魔王様。し、しかし、至急魔王様のお耳のに入れたいことがございまして」


青年が扉を開け、中に入ると、そこにいたのは1人の美女だった。一見すると、美女も青年も人間にしか見えないが、この2人は人間ではない。


「ふむ、お主が言いたいのは、今現在進行形でリゼルム王国で上がっている光の柱のことか?」

「そ、そうでございます」

「……ジャン、今すぐラースを王国に調査に向かわせろ。調査内容は、光の柱と、召喚された者についてだ」

「はっ」


魔王の命令を聞くと、ジャンは部屋を出て行く。




王国某所


「……エリサ、シュミルを除く10名に招集をかけろ。シュミルには王都で情報を集めさせろ」

「分かりました」


部屋の中に居た2人の内男とも女とも取れる中性的な顔立ちをした1人の青年のが指示すると、もう1人の眼鏡をかけた秘書のような女性が部屋を出て行く。


「時は満ちた……」




国王と魔王、そして、謎の青年の声が重なる。


「「「始まりだ」」」

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