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勇者から逃げだした聖剣  作者: 黒一忍
第二部 第二章 神の学校
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第4話 クラスメイトは個性強めだった

「ま、迷った………。」

 クラスに向かった私達は、クラスの場所が分からず遭難していた。


 生徒手帳で調べても、なにやらぐちゃぐちゃな地図しか出てこないので、校内を歩いてSクラスを探している。

 とりあえず、Fクラスの前にはFクラスと書かれた紙が貼られていたので、Sクラスと書かれた紙が貼られたクラスを探している最中だ。


 しかし、いくら歩いてもSクラスと書かれた紙は見当たらず、おまけに誰1人としてすれ違わないので、道を聞くことすら出来ない。

 《剣神》によると、認識範囲内には生物すら存在しないようだ。


 というか、この校舎はあらゆる場所にあらゆる場所が繋がっているようだ。

 廊下を曲がったと思ったら、トイレに繋がっていて、トイレから出たら教室に入っている、なんてことがあったから、もしかしたらクラスにたどり着くのが試練なのかもしれない。


 ………めんどくさいから、スキルを使おう。


 私は、概念 絆によって薫のスキル《意思あらばすべてを成す》を借りてくる。

 そして《過程省略》を発動することで[Sクラスに移動した]という結果のみを確実に発現させる。

 私とマーガムは、Sクラスと書かれた紙が貼られた扉の前まで移動した。


 私とマーガムが扉を開けると、そこにはネックレスをしていない天使が教壇に1人居るだけで、他に誰も居なかった。


「おめでとうございます、あなた達が今回の入学式で初めてSクラスにたどり着きました。席に名前が書いてあるので、席に着席して他の皆様をお待ちください。」

 私とマーガムは言われた通りに自分の名前が書いてある席に着席した。

 幸い、マーガムの席は私の前だったので、他のクラスメイトが集まるまで、雑談をすることが出来た。


 まず、最初にたどり着いたのは、レムナだった。

「あぁー、2人もSクラスだったんだねぇ。zzZ」


 ………ちょっ!?

 レムナが私達に挨拶?した途端、眠ってしまい頭から地面にダイブするのを私は急いで受け止めた。


「眠るのは、席に座ってからにしてよ!」

「zzZ」

 ………駄目だこりゃ。


 次に入ってきたのは、高飛車な感じの女の人だった。

 なんというか、くっ殺とか言いそうな感じがする。


「何故わたくし、クレーメ・ストラージが一番で無いのです?!」

 とか言っていたので、とりあえずプライドが高そうなのはわかった。


「では、全員揃ったので、とりあえず自己紹介から始めましょう。」

 私とマーガム、レムナ、そしてクレーメさん以外に6人がクラスに入ってきた所で、教壇にいた天使が告げた。


 他のメンバーは個性的な見た目が多かった。

 人と同じサイズの鳥やミノタウロス、そして人と同じサイズのドラゴン(恐らく部屋の大きさに合わせているんだと思う。)や、やたら煌めいた鎧を装備した男に、髪の毛で全身が覆われている何か、そして、台所に現れる悪魔(なんで同じクラスなの?全力で帰りたいんですけど………。)と豊富なラインナップだ。

 とりあえず最後のは、うん………本当に勘弁してほしい。


 始めに自己紹介したのは、鳥だった。

「久しぶりッス、ご主人!」

 ………?

 誰のことを言っているんだ?

 私が周りを見渡すが、鳥は私のことをずっと見てくる。


「………私?」

「そうッスよ!?まさかご主人、俺のことを忘れたんスか?」

「………まさか、セイス?!」


 いや、でかくなりすぎだよね?

サッカーボール程の大きさから人くらいの大きさになってたら、わからなくてもしょうがないと思うよ?

 あと、神獣なのに、ここに来れるの?


『邪神を倒した功績が俺にも適用されたみたいで、神にしてもらえたんスよ。』

 ………私、邪神を倒した功績なんてあったっけ?

 いまさらだからどうでもいいけど。

 まぁ、私の仲間が強くなるのはいいことだと思う。


「っと、自己紹介がまだだったッスね。俺はセイスって言うッス。中級中位の神ッスけど、これからよろしくするッスよ。」


 次はクレーメさんだ。

「わたくしはクレーメ・ストラージ。王族の生まれで、上級上位の神ですわ。最上級に最も近いの神なのですわ!」

 もしかして、神としての階級も言わなきゃだめなのかな?

 だとしたら面倒なことになりそうだ。


「zzZ、!!、私はレムナっていうのぉ。階級は中級の上位でぇ、zzZ」

 レムナもやっぱり強いんだね。

 でも、所構わず寝るのはどうかと思うよ?


 次はミノタウロスだ。

「わしは、ガリア、階級は中級下位だが、よろしく頼む。」

 武士みたいな喋り方だ。


 次がドラゴンだ。

「我は、ラーディスという。

 階級は中級上位だ。ガアァァア!!」

 いきなり吼えないでよ!

 びっくりするでしょ!

 そんなみんなからの非難する目を一斉に受けたラーディスは申し訳なさそうに着席した。


 次は全身が髪の毛で覆われている何かだ。

「………私、コラン、………階級は中級下位。」

 ギリギリ聞き取れたのがこれだけだった。


 コランの自己紹介が終わったと思ったのか、煌めいた鎧を装備した男が自己紹介を始める。

 実際は、まだ(何を言っているか聞こえないが)自己紹介の途中だったようで、コランから不機嫌オーラが出ていた。


「俺は、勇者神エクスだ!階級は上級上位だ!よろしく!」

 ………は?!

 勇者、それでいて神?!

 まためんどくさいことにならなきゃいいんだけど………。


 そして順番が私に回ってくる。

「私はミナ、階級は最上級中位、よろしく。」

 クラス内がざわざわしているが、気にしない。


 ………気にしないのだ。


 「最上級の中位がなんでこんな場所に…、まさかそれで…。」とかいろいろ言われているが気にしないのだ。


 そしてマーガムが自己紹介を始めた。

「僕はマーガム、階級は上級の下位です。」

 マーガムって上級の神だったんだね…。

 もしかして私達のいた世界って神になりにくい変わりに、なれたら高階級の神になれるのかな?


 そして自己紹介は最後の台所に現れる悪魔で最後になったのだった。

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