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勇者から逃げだした聖剣  作者: 黒一忍
第二部 第一章 困った時の神頼み
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第2話 困った時の神頼み

 転移した私とマーガムの前に立っていたのは、見知らぬ青年だった。


 私は《過程省略》を使って青年の眼前に聖剣を配置した。

「私達をみんなのいる世界に戻して。」

「ちょっ!ちょっと待ってくださいっ!話を聞いてください!あなたに大事な話があるんです!」


 ………話?

 とりあえず闇討ちとかしようものなら、すぐに斬れるように聖剣は出しておく。


「………ふぅ、まずは、勝手に呼んでしまいすみません。まずは自己紹介を、私はあなたとその仲間がいる世界を管理している神のガリアスです。」

 ブ付けたら、ポ◯モンになる名前かぁ…。


「今回あなたのお父様のクウ様にも関係のある話があるので呼ばせていただきました。」

「お父さんに?」

「はい、そうです。我々神は神になると、始源の神、創造主様の作られた学校に行くことが義務とされています。」

 ………え?

 初めて聞きましたけど?

 というか、創造主とかいるんだね。


「但し、神がそう産まれるものでもないので、神になった者を時間を超越して1ヶ所(学校)に集めることになります。学校を卒業、もしくは退学になると、学校に来たときの時間に戻されるので、時間に関しては考えなくてもいいです。」

「………で、なんでお父さんに関わるんですか?」

 本当にどこにお父さんが関係あるんだろう?


「それは、クウ様は神になる条件をかなり厳しく設定していて、神になれるものがいなかったのです。なので、学校から神を輩出しろと催促されているんです。それに反発したクウ様が学校と戦争を始めてしまいそうで…。」

 だから、新しく神になった私に学校に行けってことかな?


「学校に行って、何かあるんですか?」

「学校を卒業すると、1つすごいものが貰えます。あとは、創造主様に願いを1つだけ聞いてもらえますね。」

「いや、いらないんで、私達を返してください。」

 そう私が告げると、ガリアスが私の足に飛び付いてきた。


 《過程省略》で即座に避けた私は、とりあえずマーガムを抱き寄せた。

「本当に、お願いしますよぉお!このままだと、戦争になるんですよぉ!?クウ様が邪神に認定されてもいいんですか?!」


 さすがに、そこまで言われると………。

 確かにお父さんが邪神認定されるのは困るな。

 これが神頼みってやつか………、逆じゃない?

 とりあえず鼻水拭いてください。


「はぁ…、しょうがないんで、行きます。みんなの安全はしっかり守ってくださいね?守れなかったら、|私が世界を滅ぼしますからね?《絶対に許しませんからね?》」

「ミナさん、心の声が出てます。」

 おっと、でも言いたいことは伝わったよね?


「わかりました。どの道、私の命はなさそうですからね………。」

「…え?なんでですか?」

「クウ様の愛娘を学校に入れたなんてバレたら絶対に殺されます…。」

 案外、笑って殴って終わりそうだけどね。

 そういえば、お父さんに怒られたことないからわからないな。


「とりあえずみんなに報告したいんで、戻してもらっていいですか?」

「わかりました。では、これを。」

 そう言って渡されたのは、2つのネックレスだった。


「それは、学校に向かうための転移装置になっています。もう1つはマーガムさんの分なので、準備が出来たら身に付けて貰えれば、学校に転移出来ます。」


 私とマーガムは無事、元いた場所に戻され、私達はみんなを集めて話をすることにした。


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


「えっと、今回、私とマーガムが神の学校に入学することになりました。」

「それは長期間居なくなるということかのぅ?」

「なんか、時間を超越するみたいで、みんなの感覚でいうと直ぐに帰ってくるよ。」


「私達はいけないのでしょうか、ご主人様。」

「今回は、無理みたい。」

 従者としてでも連れていければいいのにね…。


「お土産よろしく。」

「薫、学校にお土産屋さんなんて無いからね?」

「おねぇ、帰ってきたらお話してね?」

「それはもちろん!」


 その後、私達は豪勢な料理を食べてから、いつも通りに眠った。

 料理を食べている時に薫が、「最後の晩餐にするなよ。」と言って来たので、「当たり前だよ。」と返しておいた。

 何があってもみんなの元に戻ってきてみせるよ。


「それじゃあ、いってきます。」

 そして翌日、目を覚ました私とマーガムは、みんなに見送られながら、ネックレスを身に付けて学校に転移した。

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