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勇者から逃げだした聖剣  作者: 黒一忍
最終章 邪神
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第86話 帰還

今回少し短いです。

 私はマーガムの手をしっかりと握って《過程省略》を使いながら、みんながいる世界に戻る空間の裂目を目指した。

 邪神の世界は次々に崩壊していき、私達が通り抜けた直後の世界が壊れることもあった。

 その時はギリギリで脱出できたのだが、次もうまくいくとは限らないだろう。


 そして、いくつもの世界を越えて、ようやく、みんなのいる世界へと続く裂目を見つけた瞬間、裂目が崩壊に飲み込まれた。

 ………え?

 帰れなくなったんだけど…、どうしよう………。


 そう思ってオロオロしていると、私達のいる場所も崩壊してしまう。

 だが、マーガムの概念 守護のおかげで、私達は崩壊を免れた。

 《剣神》によると、私達以外の邪神の世界にあったものすべてが崩壊したせいで、時間や空間がバラバラになり、少し移動するだけで過去に進んだり、未来に進んだりするようになってしまったようだ。


 マーガムに守られているとはいえ、私達もずっとここに居れば、さすがにマーガムがもたないだろう。

 なので私は脱出方法を考える。

 幸い、《極限突破》の効果時間はまだ続いているので、効果時間内で脱出した方がいいだろう。


 まず、邪神の眷族と同じように空間に裂目を作れないだろうか、私はそう思って神剣を軽く振り下ろす。

 すると、空間に亀裂が入り、人がギリギリ通れる穴が開いた。

 よし!

 まず第一段階クリアだ!


 次は、みんながいる世界に戻れるように、開けた穴を繋げる。

 私は、概念 絆の効果を使い、薫から《意思あらばすべてを成す》を借りて発動する。

 《極限突破》の影響か、みんなのいる世界に戻る、という本来設定できない世界を越える結果を設定できた。


 そして、結果が設定出来たので、私は《過程省略》を発動して空間に開けた穴をみんなのいる世界に繋げる。

 本来なら、何千、何万という回数を経て繋がる空間をたったの一回で繋げることが出来る、やっぱり《過程省略》は便利というか、チートだね。


 そんな事を考えつつ、私は空間に開けた穴を通って、みんなのいる世界に戻った。



 穴を抜けるとそこは………、地面から遠く離れた空だった。

 さらに不運なことに、《極限突破》の効果時間が来てしまい、1歩も動けなくなってしまう。


 私とマーガムは手を繋いだまま、地面に向かって紐無しバンジーしてしまう。

 神になったことで、生えた翼も《極限突破》の影響でピクリとも動かず、さらにスキルも使用不可になっていた。

 その光景は、白銀の光と黒い光が同時に落ちていくような光景だった。


 このまま行けば、私はともかく、マーガムは大怪我、もしかしたらそれ以上になってしまうかもしれない。

 私はセイスに《纏身》を解除させて、セイスにマーガムを運ばせることにする。

『了解ッス、ご主人!』

 セイスがそう言うと、マーガムの肩を掴み飛び立った。

 私はそのまま、地面に落ちていく。

 その光景は、白銀の光が落ちていくようで、とても幻想的なのだが、本人にはそんなことはどうでもよく、ただ私は、地面にクレーターを作るとか、地面に刺さるのは嫌だが私自身は少しも動くことが出来ない。


 そして私が地面に激突する少し前から、マーガムが《遠隔防御》で作った壁を私と地面の間に可能な限り配置してくれた。

 私が壁に激突するが、マーガムの防御力も下がっているのか、トランポリンのような弾力があり、私は怪我をすることなく地面に転がった。


 しばらくすると、セイスとマーガムが降りてくる。

 私は一切動けないので、マーガムに背負ってもらい、みんながいるだろう、人間の国(ヒューゲン)へと向かったのだった。

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