第67話 宣戦布告
累計PV50000突破記念のSSを活動報告に書いてあります。
ありがとうございます。
最終章ですが頑張ります!
魔の国に戻ってきた私達は、ギルドで受けられるクエストを探していた。
しかし、受付嬢に「Aランク以下のクエストは受けないでくださいね」と言われてしまい、Sランク以上のクエストを探すことになってしまった。
「うーん、受けられるクエストが無いんだけど…。」
「そうですね…、Aランクのクエストならあるんですけどね。」
「まぁ、わしらがやってしまうとAランク以下の冒険者の稼ぎを根こそぎ奪ってしまいそうだからのぅ。」
「そうだよね…、私達ならすぐ終わるからね。」
そう、すぐに終わってしまうのだ。
私達の誰か1人だけでも、Aランクのモンスターならすぐに倒せる。
それに私達が離れて行動する必要も無いので、不足の事態になってもほぼ対処が可能だ。
「受けられるクエスト無いんですけど…。」
私はクエストを探すのを諦めて、受付嬢に聞くことにした。
「確かに今はSランク以上のクエストは無いです…、っと今、クエストが依頼されました。」
受付嬢がクエストボードに貼る前のクエストを見せてくる。
討伐依頼
依頼内容 変異種モンスターの群れの討伐
緊急クエスト
クリア条件
魔の国の迷いの森に現れた、変異種モンスターの群れを残らず討伐する
変異種と言われて思い出すのが、オーガなんだけど、変異種モンスターって群れになるのかな?
「変異種モンスターは本来群れないはずなんですが、現在確認されているモンスターは群れているそうです。」
受付嬢が説明してくれるが、どうして群れているのかはわからないようだ。
「というわけで、クエストを受けてくださいね。」
「………?
ちょっ!?受けるって言ってませんよ!?」
「いやでも、SSランクの冒険者なんてほとんどいませんし、他に受けるクエストも無いので…、受けないんですか?」
私はセイスに《意思伝達》を使ってもらい、皆に確認する。
『皆、どうする?受ける?』
『僕は受けた方がいいと思います。』
『まぁ、変異種は危険だから討伐した方がいいのぅ。』
『確かに、変異種は危険ですからね。
受けましょうご主人様っ。』
『我も、魔の国の人を守りたい。』
『Zzz』
薫はなんで寝てるのさ…。
ともあれ、皆受けるのに賛成しているので、クエストを受けることにした。
もちろん寝ている薫は事後承諾だ。
私達は依頼を受けて、迷いの森に来ていた。
迷いの森の転移魔法によって変異種モンスターは迷いの森から出てくることは無いようだ。
私達が森に入ると、変異種オークが大量に現れた。
変異種オークは皮膚が水色で普通のオークよりも一回り大きい。
「いや、群れとかいうレベルじゃないでしょ…!」
モンスターの密度が凄く、《剣域》で確認しても隙間が少ないくらいだ。
マーガムが《防御範囲拡大》を使用して、変異種オークをすべての進行を阻んでくれる。
私は《縮地》で空に飛び出してから、《時空間収納》から聖剣を6本と、超巨大オーガブレードを取り出し、変異種オークの群れを殲滅していく。
皆も魔法で攻撃を開始し、変異種オークは数を減らしていく。
変異種オークが消えてドロップアイテムが残ったので拾おうとすると、森の中から変異種ゴブリンが現れた。
変異種ゴブリンの皮膚の色は真っ黒で、影の中からも現れたので、薫の《影分身》のようなスキルも持っていると思う。
影から現れた変異種ゴブリンを黒剣で受け止めてから黒刀で切り裂く。
マーガムにドロップアイテムの回収をしてもらい、私達は変異種ゴブリンを討伐していく。
………それにしても数が多すぎる。
そう思った途端、さらに変異種オーガと変異種オークが現れる。
「「「「「「ちょっ!?」」」」」」
いや、増えすぎでしょ!
超巨大オーガブレードである程度潰しているが、絶え間なく補充されているような感じだ。
どこかに変異種モンスターを供給している何かがあるかもしれない。
そう思った私は、皆を連れて変異種モンスターの中を進んでいく。
すると、私の予想は当たっていたようで、空間に穴が開いていた。
………この穴、邪神の眷族が開けていた穴に似ているような…。
私は、皆と一緒に穴の近くまで変異種モンスターを殲滅しつつ進み、穴の観察を始めた。
穴の奥から、変異種モンスターが次々に出てこようとしている。
私は魔法を穴の中に向かって撃ち込みながら穴を塞ごうと《解封》で封印する。
封印は上手くいき、穴を塞ぐことが出来た。
周囲には変異種モンスターがいないので、私は迷いの森を《縮地》を使って一瞬で回ってみたが、モンスターが《剣域》で感知出来なかったので、迷いの森に出た変異種モンスターの討伐は完了した。
………森にも相当の被害が出ているが、変異種モンスターを討伐したので、お咎め無しにならないかな…?
あとはギルドに報告するだけなので、私達が迷いの森から魔の国に戻ろうとしたその時、とてつもない轟音が響き渡る。
思わず耳を塞ぎたくなるほどの轟音と共に、空が割れて、裂け目が広がり、それは姿を表した。
「私は、お前達の世界を滅ぼしにきた、邪神だ。
お前達の世界の神は弱い、だが、私ととあるゲームをすることになった。
1ヶ月の猶予を与えてやる。
1ヶ月が過ぎた時、私はすべての国に私の軍勢を攻めさせる。
私の攻撃をすべて凌げればお前達の勝ちだ。
1ヶ月の間に俺を楽しませることが出来る強者を作れよ?」
それは、邪神だった。
見た目は人の形をしていながら、禍々しい一本の角をおでこの位置に生やし、髪の毛もすべてを飲み込むような黒色をしている、見た目30歳くらいの男だ。
「それと、さっきの余興は如何だったかな?
あれは尖兵のようなものだ。」
あれが尖兵なら、本隊はどれほどの戦力なのだろうか?
それに、今討伐した規模でも、国が1つは無くなるレベルだろう。
そう考えていると、空の裂け目が閉じて、邪神の気配がなくなった。
邪神が攻めてくるまでの1ヶ月の間に皆をもっと強くする必要があるな。
私はそう思い、魔の国のギルドで報告してからホゾンの街へと向かった。




