第66話 観光と不穏な影
ダンジョンから戻ってきた私達は、魔の国の観光をすることに決めた。
カノアによると、魔の国には鉱山や、魔王城までもが観光資源になっているらしい。
魔王城は、7人いる魔王にそれぞれ割り当てられていて、それぞれが特徴的な見た目をしているらしい。
鉱山は、オリハルコンなどの希少な金属も採掘されるらしい。
「とりあえず、魔王城に向かおうと思うんだがどうかのぅ。」
「まぁ、そうだね。
鉱山って何見るかわからないからね…。」
「いや、希少な金属とか、ロマンあるだろ?!」
薫が何か言っているが、他の皆を見ても同意は無かったので、スルーすることにした。
とゆうか、一番の希少金属である【神鉄】が私だから、薫のロマンは近くにあるんだよね…。
言わないけどね。
という訳で、私達は魔王城に向かっていた。
魔王城は、憤怒、傲慢、強欲、色欲、嫉妬、暴食、怠惰の魔王城がある。
私達は、憤怒の魔王城から見ていくことにした。
ディアスの将来の住まいになるかもしれないから、その下見でもある。
魔の国を歩いていると、魔人が皆親の仇でもみるかのような目で、私とラフィスさんとディアスを見てくる。
………やっぱり嫌われてるなぁ。
まぁ、天使と魔人は犬猿の仲のようだし仕方ないとは思うんだけど、なんとかならないものか…。
ダンジョンをクリアした功績はギルドでは評価されるけど、他では評価されにくいからね。
どうにかして魔の国全体に評価してもらわないと、この状態はなんともならないだろう。
そんなことを考えていると、憤怒の魔王城に到着した。
ディアスが将来、住むことになるかもしれない場所か…。
………すっごい厳ついんだけど?
ほら、真っ赤なトゲがやたら飛び出てるし、そもそも城自体が真っ赤だし…。
「おねぇ、我ここに住むのやだよ?」
「………だよね。」
うん、私もこんな場所に住んでいるディアスは想像出来ないよ。
『なんでこれのかっこよさがわかんねぇんだよ!』
「おねぇ、魔王が魔王城かっこいいだろ!だって。」
「魔王の感性がわからないよ…。
てゆうか、なんで魔王が封印破れてるの?!」
「全力でなんとか会話出来るレベルなんだって。」
………そっか。
私は考えるのをやめた。
そのあと、他の魔王城もすべて見たんだけど、他の魔王城ほとんど同じじゃん!
ただの城、特徴的な部分も無い。
「憤怒の魔王城だけが尖ってたんだなぁ。」
「そのようだのぅ。」
「おねぇ、我、住むならこっちがいい。」
「だよね…。」
まぁ、あの魔王城に住むなら、普通に宿に泊まるからね。
全部の魔王城を見終わった時、日はまだ真上にあった。
………魔王城、結構近い場所にあったからすぐに見終わってしまった。
憤怒の魔王城だけが、かなり遠い場所に建っていたので、おそらく憤怒の魔王は他の魔王から嫌われていたんだろう。
まだお昼なので、私達は食事をしようと店を探すのだが、私達が通ると“天使お断り”などと書かれた看板が並ぶのでどの店にも入れない。
いい機会だから自炊でもしようかな。
そう思った私は、皆を連れて魔の国から少しだけ出た所で料理をすることにした。
だが、私には料理スキルは粉微塵すら存在しない。
なので、薫とラフィスさんに調理してもらい、私達は周囲の安全を確保することにした。
私達は調理班を守るように展開して、出てくるモンスターを討伐していく。
しばらくすると、料理が食卓にならんでいく。
並んだ料理は、肉が多かったので肉料理が多めだ。
私も《剣舞》を使って聖剣を2本操りモンスターを倒しながら料理を食べた。
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「ふむ、ようやく調整が終わったか…。」
男は透明なドームに入ったそれを見て言う。
男の言う通り、調整が完了したそれは、もはや人型をしたモンスターと化していた。
「これでようやく、準備は整った。」
そう、このモンスターを造ることで準備は整った。
今、男の主が動き始めた。
すいません!!
また、寝落ちをしてしまいました…。




