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勇者から逃げだした聖剣  作者: 黒一忍
第八章 魔の国
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第64話 甘い誘惑3

 ~セイス視点~

 どうやらご主人達と違う場所に転移されたようっすね。

 俺は周りを見渡して見たんすけど、特に何も見当たらないんすよね…。

 しかもここ、密閉された部屋みたいで出口が存在しないんすよね。

 ご主人と俺以外の皆なら、確実に死ぬっすよね、これ。


 とりあえず、何も出てこないから【概念炎】を使って部屋全体を燃やしてみたら、穴が空いたからその穴に入ってみたっすよ。

 穴は俺が羽を広げても余裕で入るほどに大きな穴だったので、俺は穴を飛んで移動したっす。


 しばらく進むと広い空間にでたっすよ。

 そこも密閉された部屋だったっすから、とりあえず燃やしてみたんすけど、穴が空いたりしなかったっすから、そこでしばらく待ってみることにしたっす。


 すると、文字が地面に彫られていったっす。

{神獣様が何故、こんな場所にいるんですか?}

「そりゃ、俺はご主人がいる身っすからね。

 今回は、ご主人についてきただけっすよ。」

{神獣様を従える…?

 あぁ、報告されてた冒険者ですか。

 なるほど、この方がですか…。}

 ………ん?

 もしかしてご主人もう管理者とあってるんすか?

 ご主人…、早すぎっすよ………。


 なら俺も早くご主人の元に向かうっすかね。

「ご主人達がやった試練を俺にもやるっす。」

{クリアしても、報酬ないですよ?

 あとでなんか寄越せとか、言われても何もないですからね?}

「そんな事言わないっすよ……。」

 俺をなんだと思ってるんすかね?

 まぁ、神獣ではあるんすけどね。


 試練が開始して、俺の目の前には、遥か昔のご主人がいたっす。

 そして前のご主人が言ったっす。

「俺と一緒にやり直して、邪神から世界を守らないか?」


 俺はそう言われて、思い出したっす。

 前のご主人は、神様だったんすけど、あんまり強い神様では無かったっす。

 でも、前のご主人はいいご主人だったっす。

 世界をより良い方向に向けて育てていくという、神様の使命をしっかりと果たした上で、他の神様を手伝ったりしていたっす。


 でも、平和は突如終わりを告げたっす。

 邪神が現れて前のご主人の世界を破壊していったっす。

 そして壊れる世界の中、邪神と前のご主人は戦ったんす。

 でも、前のご主人が強く無かったこと、そして邪神が強かったこと、2つの要因が重なり、前のご主人は殺されてしまったっす。


 俺も戦おうとしたんすけど、前のご主人が許してくれなかったっす。

 むしろ、逃げろ、とだけ命令されてしまったので、逃げることしか出来なかったす………。

 神獣にとって主人からの命令とは、絶対に守らなければならないものなので、死ねと命令されてしまうと死ぬしかないんすよね。


 俺は、その時の記憶を思い出さないようにしていたっす。

 俺は前のご主人からの誘いを断ったっす。

 起こってしまったことは変えようがないっすからね。

 それに、今のご主人もいい人なんすよ。

 だから、安心して逝って欲しいっす。


 目の前にいた前のご主人が消えて、転移の魔法陣が出現したので、転移の魔法陣を起動してご主人達と合流したっす。


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


 ~ディアス視点~

 どうやら、おねぇ達とはぐれたみたい。

 ………寂しい。

 どうすればいいか分からず、オロオロしていると我の目の前に文字が浮かび上がった。

{過去に戻ってやり直せます。やり直しますか?→はい いいえ}


 ………?

 思わず首をかしげてしまう。

 やり直せるなら、母親が我を産んだ瞬間に戻って、母親を守りたい。

 でも、母親から受け継いだ優しさを、おねぇの優しさを、失ってしまうと直感で理解してしまった。


 我は、それだけは許容出来ない。

 それが無ければ我は、もはや憤怒の魔王に呑まれて我では無くなってしまう。

 我はいいえを選んだ。

 きっと、おねぇに会わなかったなら、はいを選んだだろう。


 文字が変化して、別の文字に変化していく。

{強大な力を制御できる力が欲しいですか?→はい いいえ}

 我は、はいを選ぼうとした。


 その時、封印されていたはずの憤怒の魔王の声が響いた。

『いらねぇよ、そんなもん。

 お前自身が強くならなけりゃ、俺様が、認めねぇ。

 お前が弱けりゃ制御なんてさせねぇし、逆にお前が強けりゃ、お前を助けてやるよ。』


「魔王…、なんで?」

『全力だしてこれが限界だから簡潔に伝えるぞ。

 怒りが溢れるからといって、俺は人の、世界の味方だからな。

 それに、お前といた方がいろいろと面白そうだしな。

 だから、俺様が認めるぐらい強くなれ、以上だ。』

 我はいいえを選ぶ。

 あれほど激励されて、はいなんて選んだら我は憤怒の魔王に、おねぇにどんな顔をして会えばいいのかわからない。


 文字が消えて、転移の魔法陣が出現したので、転移の魔法陣を起動しておねぇ達と合流した。



いただいた感想を元に土日辺りで加筆する予定です。

また、感想への返信は午後8時以降しか出来ない可能性が高いのでご了承願います。


全員分終わったので、明日はダンジョン最深部です。


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