第61話 問題児は誰だ!
私達は、ダンジョンに挑む前にギルドに来ていた。
思えば、魔の国のダンジョンがどんなダンジョンか一切把握していなかったのだ。
なので、情報収集の為にギルドに寄った。
敵の情報とかがあらかじめ調べられるのに、調べ無いのは怠慢だからね。
そう思って受付嬢にダンジョンのことを聞こうとしたら、「ギルドマスターがお呼びです。」と言われたのでギルドマスターの部屋に向かった。
魔の国のギルドマスターはかなりがらの悪そうな魔人だった。
「お前らが問題児って奴等だな?」
「いえ、問題児じゃないです。」
「あぁ?んな訳ないだろ?
他のギルドマスターが異常だの、なんだのと言ってやがったぞ。」
え?!
私達、普通にダンジョン踏破して、ギルドの依頼もクリアしてきただけなんだけど?
「やだなぁ、私達は普通ですよ。」
「お前らみたいな奴らが普通なら、この世界にモンスターなんざいねぇからな?」
………まぁ、そりゃそうかもしれないけど。
なにか依頼される前に先手を打っておくか。
「私達は、今からダンジョンに潜りますから依頼とかは受けられないですよ?」
「別に依頼がしたくて呼んだ訳じゃねぇよ。
…まぁ、依頼っちゃあ依頼だがよ。」
なんかめんどくさそうなこと言われそうな気がしてきたぞ。
「人間の国が召喚した勇者は知ってるな?
その勇者の1人が契約に背いて失踪した。
お前らには、その勇者の捜索を手伝ってもらいたい。」
………案の定、めんどくさい依頼だったな。
とゆうか契約って破ったらペナルティがあったと思うんだけど。
まぁ、《干渉無効》があれば契約破れるからそういうスキルを発動したんだろう。
「その勇者の名前はなんですか?」
「ちょっと待ってろ。
………あぁ、あった。
えーっと、マスダ・タクトって奴だな。」
………問題児はそっちの方です。
私達は、頭を突き合わせて会議を開催する。
「どうする?」
「別に受けなくても良いのではないかのぅ。」
「でもそれだと、ギルドに怪しまれたりしませんか?」
「ご主人にお任せするっすよー。」
セイスは真面目に考えて欲しい………。
「おねぇ、よくわかんないけど、受けた方がいいと我は思うよ?」
「私はどちらでもいいですよ。
………まぁ、勇者なんてミナ様に比べたらゴミですけどね。」
「ゴミとか言わないの。」
ラフィスさんにチョップしておく。
ラフィスさんを興奮させてしまうが、まぁ、しょうがないことだろう。
最後は薫だけど、薫は寝てるから、意見無しでいいかな?
とゆうか、いつから寝てたんだろう?
まぁ薫は置いておいて、一応条件付きで受けておくか。
「条件付きで受けます。
条件ですが、敵対してきた場合は捕縛せずに倒しても文句を言わない、私達は見ても報告だけにする、これでいいなら依頼を受けます。」
「まぁ、受けてくれるだけでありがてぇわ。
その条件でいいぞ。
あと、勇者が居なくなったのはお前らがライゾの街にいた頃だ。
他のギルドマスターどもが伝達するのを忘れてやがった。」
ギルドマスターが伝達不足って大丈夫だろうか?
言質も取れたから、もう話は終わりでいいだろう。
「では、私達はダンジョンの情報を集めてから、ダンジョンに潜ります。」
そう言って私達は、ギルドマスターの部屋から退出しようとして、いい忘れたことがあったのを思い出した。
「私達よりも、勇者達の方が問題児ばかりですよ!
特に、増田卓人が一番の問題児です!!」
「お、おう?」
………これだけは言って置かなければならない。
そう思ったんだ。
それだけ言って私はダンジョンの情報収集へと向かった。
ダンジョンの情報を集めていると、どうやら、自分自身との戦いになるらしい。
モンスターや罠も無いようなので、食糧等の準備をしてから、私達はダンジョンに挑んだ。
ダンジョンは、古城、そう言い表すしかないダンジョンだった。
おそらくは、この古城のどこかに管理者の元に飛ぶ転移の魔法陣があるはずだ。
私達はそう思い、古城に入っていった。




