第60話 ラフィスさんとディアスの武器、そして特訓
朝、目が覚めた私は気がついた。
ディアスは魔法が使える環境でしか、まともに戦えないんじゃないか、と。
私は皆が出来ることをまとめてから、弱点を補えるように特訓や、装備を整えることにした。
ダンジョンにはいつでも入れるようにギルドの許可はとっているので、特訓してからでもいいし、急いでダンジョンを攻略している訳ではないので、特訓や見直しはしっかりやっておきたい。
まずは私、魔法は魔王倒せるレベル、剣技はスキルによって完成されている。
さらに、ステータスはぶっ壊れ。
弱点は、スキルが使えない状態での近接戦闘かな?
マーガムは、装備とスキルで対物理・魔法攻撃に特化している。
弱点は、超弩級火力がパイルバンカーしか無いから長期戦になりやすいことと、火力を出すのがパイルバンカーだけなことかな。
カノアは、火力とスピードが高くて魔法も使えるので遠距離戦闘もできる上に、防御力も高いのでオールラウンドに戦える。
弱点は、戦闘狂なことと対複数戦闘が難しいことかな。
でも、魔法で広域殲滅魔法も使えるので、出来ないわけじゃないけどね。
薫は、影分身を使うことで軍団として戦闘が出来る。
薫は私と違って、スキルの補助に頼らないので、弱点は少ないけど、火力が出せないという弱点が存在する。
ラフィスさんは、弓を使って戦い、魔法で援護するという戦い方なので、誰か前衛がいないと厳しいところがあるだろう。
なので弱点は、近接が厳しいこととドMなので被弾しにいくところだろう。
………本当に自重して欲しい。
ディアスは、魔法攻撃に特化しているので、物理攻撃の手段を用意しておいた方がいいだろう。
私の《能力付与》を使った武器とか面白そうだ。
特訓内容は、私とラフィスさんとディアスが近接戦闘の特訓で、薫が分身体で特訓してくれる。
そして、カノアには一対多の練習を、薫は、スキルをもっと使って発動の時間を短縮する特訓だ。
ラフィスさんとディアスは、近接戦闘の特訓だ。
………セイス?セイスはいいんだよ。
《纏身》を使えばセイスの戦闘能力は関係無くなるからね。
それと、ディアス専用の武器も必要だろう。
武器選びも平行して進めていく。
ディアスには、私の《時空間収納》に貯め置きされた様々な武器を試して貰おう。
貯め置きされた武器は、実直な大剣から、鎌やモーニングスターまで本当にいろいろ作っていた。
中にはネタ武器もある。
ディアスが選んだのは、大剣でも鎌でもなく、如○棒だった。
○意棒は簡単に説明すると、《能力付与》で圧縮と加速が付与された棒で、MPを使って棒を伸ばしたり縮めたりできる。
………はい、ネタ武器です………。
ディアスの如意○捌きは、如○棒を元々使っていたかのようなレベルだった。
マーガムと魔法とスキル無しで対等に戦える程の実力だったのだ。
………マーガムって獣の国の闘技大会で準優勝できる程の猛者なんだけどなぁ。
私が出した武器の中にあった、魔力銃をラフィスさんがパクって使っているが、あれは設計段階からいろいろと間違えたものだから、魔力を撃ち出す為に大量の魔力が必要な欠陥武装なので、すぐに魔力切れになるだろう。
案の定、ラフィスさんが魔力切れになったので、私はラフィスさんに1つの武器を薦めた。
それは、私の自信作で、槍でありながら弓として機能するというデタラメな武器だ。
棒の両端にトの字の刃がそれぞれ付いていて、飛び出した部分を糸で繋いだだけの武器だけど、槍の柄の部分がしなって矢もしっかりと飛ばせる。
実際、ラフィスさんがその武器を使うと、すぐに気に入ったのか、名前まで付けていた。
「この武器はとてもいいですね。」
………トートって、縦書きにしたときの武器の見た目じゃないか。
それぞれが武器を決めたりして、その武器や戦い方を練習することで、全員の弱点をある程度埋める事が出来たと思う。
弱点の無い人なんていないから、皆でそれぞれ埋めていけばいい。
私はそう思いながらも、私達が少しでも弱点を減らして、長所が伸びるようにスキルすべてを使って特訓するのだった。
1ヶ月ほどの期間特訓したことで、弱点はほとんど埋められたと思う。
そう判断した私達は、ついに魔の国のダンジョンに挑むのだった。




