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勇者から逃げだした聖剣  作者: 黒一忍
第八章 魔の国
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第59話 魔力の総量には自信あります!

活動報告更新しました。

 案内されてたどり着いたのは、魔王達の玉座が並ぶ場所だった。

 玉座には魔王が1人だけ座っているが、私達が玉座の前に立つと、ホログラムみたいな感じで他の魔王がそれぞれの玉座に座っているように現れた。

 目の前の魔王に《鑑定》を行使すると、傲慢の魔王と出たので、傲慢の魔王と呼ぶことにした。


「憤怒の魔王、貴様の新たな肉体だな?」

 傲慢の魔王がディアスに聞いてくる。

 ディアスは傲慢の魔王の放つ威圧感で答えられない。

 なので私が答えた方がいいだろうか?

「この子は…「お前は黙ってろ!」」

 ………お、おう。

 ここで不興を買うのは良くないから黙っておこう。


 ディアスに魔王達の目線が集まる。

 そしてついにディアスが言葉を紡いだ。

「我は、憤怒の魔王、そのものではないです。」

 魔王達が狼狽する。

「それは、憤怒の魔王との融合を防いだということか?

 そうでなくては貴様に魔王紋が刻まれているはずかないからな。

 ふふふ、はははは!」

 ………急に笑い出さないでよ。びっくりしたわ。


「なるほど、憤怒の魔王は消えたか!」

「いや、封印してるだけですけど?」

 ここははっきりさせておこう。

 魔王を消したとか、魔王が敵の世界なら英雄かもだけど、この世界は魔王は敵では無いので犯罪です。

 ………それも極刑レベルの。


「は?封印?」

「はい、封印です。」

 ………!

 私が話していい(と思われる)状況、つまり、私のターン!


「ディアスは憤怒の魔王ではありません。

 しかし、ディアスは憤怒の封印の解除することが出来ます。

 なので憤怒の魔王は健在ですよ。(多分)」

 目の前の魔王もホログラムで映る魔王も皆、固まってしまった。

 ただ、憤怒の魔王が健在なのは理解してくれただろう。


 固まっている間に畳み掛けよう。

「ディアスは現在、私達が保護しています。

 私達は、SSランクの冒険者なので国に引き取ってもらう必要はありません。

 私達がこのままディアスを育てます。

 なので、憤怒の魔王は不在でお願いします。」

 そういって私達は魔王達から逃げるように部屋から退出した。




 ………が、まわりこまれてしまった。

「まて、連れて行くのに関して条件がある。

 魔王と魔法の撃ち合いで勝負しろ。」

「わかりました。」

 ディアスは私の2人目の弟だと、この戦いは避けられないし負けられない。

 そうして、私と傲慢の魔王が魔法勝負をすることになり闘技場へと移動した。


 今回は魔法だけでの勝負なので、カノアは参加したそうにしていたが無視した。

 ラフィスさんも参加したそうにしていたが、ヨダレ垂らしてたから、おそらく徹底的に被弾するつもりなのがわかったから、こちらも無視した。

 ………自重して、変人達。



闘技場にたどり着くと、魔王が1人増えた。

 《鑑定》を行使すると、嫉妬の魔王と出て来た。

 嫉妬の魔王が口を開いた。

「では、ルールを説明する。

 スキル使用可能、魔法もどんな魔法でも使用可能、ただし、被害がこの場で済む威力の魔法を使用すること。

 他の場所に被害が出た場合、その魔法を放った者が賠償すること、ただし、相手が故意に受け流して被害が出た場合は、相手側が賠償するものとする。」

 ルールもしっかりしていると思う。

 私と傲慢の魔王は頷いてから、闘技場の端に立った。


「では、魔法勝負始め!」

 戦いの火蓋が切られた。

「“ファイアーボール”」

 私は結構大きめのファイアーボールを作り、傲慢の魔王に向かって飛ばした。

「“アクアカッター”」

 しかし、水の刃で相殺されてしまう。


「なら、これはどう?“エクスプロージョン”!!」

 《魔法貯蔵》に貯めておいた広域殲滅魔法を使用する。

 傲慢の魔王を中心に大爆発が起こり、火柱が燃え盛る。

 少しすると、火柱が水の爆発によって消火された。

 現れた傲慢の魔王はボロボロになっていたが、回復魔法を使ったのか傷がどんどん治っていく。


 回復魔法の回復力すごいな。

 私達皆、怪我あんまりしないから回復魔法ってほとんど使わないんだよね。

 関心していると魔法が飛んできたので、横に跳躍しつつ、こちらも“ファイアーボール”を無詠唱で連射する。


 しばらく、マシンガンのような魔法の撃ち合いが続いたが、傲慢の魔王の魔力切れで決着がついた。

 魔力の総量には自信があります!

 スキルのおかげで、とんでもない量になるからね。


 これで無事にディアスと一緒に冒険とか旅ができる。

 私達は呆然とする魔王を置いて、ギルドに向かった。



 ギルドに着くと、ギルド職員に質問されまくり、解放されたのは日が沈んで真っ暗になってからだったので、私達は宿を探して魔の国(デージン)を走ることとなった。


 ようやく見つけた宿で薫は別部屋で、ラフィスさんが床、ディアスとマーガムが私の右側で、私の左側でカノアが寝ることになった。


 翌朝、目が覚めるとラフィスさんが私達の足元にいたのは、言うまでも無いことだろう。

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