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勇者から逃げだした聖剣  作者: 黒一忍
第六章 ラインの街
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第43話 MPすべてを消費して、召、喚!

 私達は、ライゾの街を出発してラインの街に向かった。

 今回は、カノアに乗って向かわずに歩いて向かうことにした。

 ラインの街に向かう途中で出来るクエストがあって、薬草の採取とゴブリンの討伐任務を受注していたからだ。


 マーガムが薬草を採取していき、カノアと私がゴブリンを討伐していく。

 マーガムが薬草をクエストで必要な量採取した時には、周りにゴブリンの死骸が大量に積まれていた。

 ゴブリンの集落にカノアが突っ込んで行った結果、集落が跡形も無くなってしまった。

 私はどうギルドに報告するかを考えつつ、ゴブリンの死骸を《時空間収納(アイテムボックス)》に収納して、ラインの街に向かった。


 ラインの街に向かう途中、カノアにどんな街なのかを聞くと、ラインの街はダンジョンの周りに研究所が集まって出来た街だと教えてくれた。

 私達は、ラインの街に到着して門でギルドタグを見せて門を通してもらう。


 門を通過した私達はまず、ギルドに向かってクエストの報告と納品、そして大量のゴブリンの死骸を売却しようとしたんだけど、買い取りを拒否された。

「すいません、さすがにこの量は他の冒険者の方々の報酬が減ってしまう可能性があるため買い取り出来ません。」

「じゃあ、買い取り出来る分だけお願いします。」

 そして買い取って貰えたのは、わずか銀貨1枚分だけだった。


 そして買い取って貰った後、ギルドマスターに呼ばれてしまう。


「よく来てくれました。 ようこそ、ラインの街へ。」

 ラインの街のギルドマスターは、凛とした佇まいの女性だった。

「突然ですが、ミナさんは天の国(エンシ)にて、SSランクに昇格してもらいます。

 なので、天の国(エンシ)に到着した際には、ギルドに向かうようお願いします。」


 えっ?

 いつの間にSSランクになるなんて話が出ていたんだ?

 しかも、SSランクともなれば最高のランクなのだから、国王からの承認が必要で…。


 つまり、正体がバレる可能性があるから会いたくもない国王にまた会わなきゃならないのか…。

 しかし、またしても逃げられない状況だ。

 今回逃げたら、面子を潰されたギルドに追っかけ回されそうだ。


「行かない選択s「無いです。」」

 まだ、全部言ってないのに…。

「わかりました。

 とても、それは凄く、とんでもなく行きたく無いですけど、行きます…。」

 もう行くしか無い。


 それはともかくラインの街のオススメくらい聞きたい。

「ラインの街で行った方がいい場所ってありますか?」

「それなら、召喚魔法を研究している召喚魔法研究所はどうでしょう?

 今なら、1パーティーに付き1回だけ召喚魔法が使えますからオススメですよ。」

 召喚魔法研究所…、そのまんまだ。

 もう少し名前を考えて欲しいものだ。


 私達は、ギルドから出た後直ぐに召喚魔法研究所に向かった。


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


 危なかった…。

 建物の見た目がほとんど同じだから、かなり迷走して道行く人に道を聞き続けてやっとたどり着いた。


 中に入ると白衣を着た男の人が、

「あっ、もしかして召喚魔法を使用しますか?」

「ぜひ、お願いします。」

 男の人についていくと、魔法陣が描かれた部屋に案内された。


 そこには、教授と呼ばれる人がいて、その人が私達に召喚魔法のやり方を教えてくれた。


 1、魔法陣にMPを可能な限り込める。

 2、呼びたい物を強くイメージする。

 3、魔法陣を起動して、何かが起きたら成功

 4、出てくるのは、基本的に武器が多く、生物を望んでも武器が出るのが大半らしい。

 結構説明が雑だった…。

 とりあえずパーティーの代表者として私が召喚魔法を行うことになった。


 魔法陣にMPを流すのに上限は無いみたいだから、《魔力貯蔵》に貯まったMPも注ぎ込む。

 呼びたい物…、マーガム達の戦闘の手助けが出来るような生物を召喚したい。

 ダンジョンなどで離れてしまうとかなり不安だからね。


 そして私は、魔法陣を起動した。

 すると、魔法陣から白い光が溢れだし、私達の視界を白に染めた。


 光が収まり、私達の目に映ったのはサッカーボール程の大きさの鳥だった。

 色は私と同じく白銀なのだが、羽の先端だけが炎で燃えるような色だった。


「嘘だろ…?

 こんな…、神獣なんて呼び出せたのか。」

「えっ?!

 あり得ないでしょ?!

 聖不死鳥(セイントフェニックス)なんて伝説の神獣じゃない!」

 研究者達が私が呼び出した鳥を見て、動揺している。

 中には、家族に手紙を書く者が出るほどだ。


 そんな中、鳥は私の肩に飛んできて、ピュイ! と鳴いた。

 私が呼び出したんだから、名前を付けようと思って名前を考える。

 セイントフェニックスだから…、セイスかな?


「決めた!

 あなたの名前はセイスだよ!」

 私は、セイスを抱き上げてそう告げた。

「セイス…、まぁまぁいい名前じゃないっすか。

 これからよろしくっすよ、ご主人。」


 ………は?

 しゃべったぁぁ!?

「そりゃ喋るっすよ、俺一応神獣っすから。」

「ちょっと待って、心を読み取らないでよ。」

「いや、読み取ってないっすよ?

 顔と状況で判断したっす。」

「なるほどね?

 あんまり理解出来て無いけど、セイスが優秀なのはわかったよ。

 とりあえずこれからよろしく。」


 研究者達は、セイスが喋った時点で気絶してしまっていたので、私達は新しく増えた仲間とともに宿を探すのだった。

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