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勇者から逃げだした聖剣  作者: 黒一忍
第三部 第一章 上位世界
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第18話 卓上会議

今回短めです。

 街に戻された私の目に映った光景はNo.7との戦闘が行われる前とは様変わりしていた。

 なんと街にあった建物が全て無くなり、街の中央に円卓型テーブルが一台置かれ、それを囲むよう席が4つ置かれ、それぞれに3人の男女が座っていた。


「早く座りなさい。ミナ・ルシーナ。」

 豪華な衣装に身を包んだ人にそう言われたので、空いている席に座る。

「では軽く紹介しておきますね?私はNo.1、全ての管理者の頂点です。そしてあなたから見て左側にいる黒いのがNo.2で、あなたの右側にいる白いのがNo.6です。」

 丁度正面にいる豪華な衣装に身を包んでいるのがNo.1で左側にいるのがNo.2、そして右側にいるのがNo.6のようだ。


「よろしくー!」

「よろしく。」

「………よろしく?」

 No.6が明るく、No.2が普通に挨拶してきたので戸惑いながらも返しておく。


「今回こうして集まったのは管理者を全て倒した場合のミナ・ルシーナがやるべきことを伝える為です。まずは………」

 それは私の意思に関係なく説明が始まり、聞き終わった内容を要約すると、


 私が管理者を倒したからと言っても管理者の仕事を継ぐ必要は無いこと。なんでも管理者は事前に後継を育てていたらしい。


 創造神を倒した場合、私が創造神になるので創造神の仕事は私任せのようだ。

 つまり何が仕事なのかが一切言及が無かったため、実際にやってみるまではわからないということだ。


 そして残りの日程だが、残り3日にあたる明日、No.2とNo.6対私で、その翌日No.1と私で戦うことになるようだ。


 と、大体この3つが要約した内容だ。

 そこまで話終わるとNo.1にNo.2とNo.6が近寄って内緒話をするように耳に顔を近付けて話始めた。最初の辺りでは私にも聞こえなかったのだが、途中から音量が大きくなり、私にも聞こえてくるようになった。


「………保険を………忘れたと?」

「いいえ、十分に………………それでも………。」

「………向かって来るのですか?」

「………レベルを………ミナ・ルシーナに………………。」

 話をしている管理者達が困ったような顔で私を見てくる。


 そんな顔をされても恐らく私に関係してても私自身の問題では無いだろうからどうしようもない。

 そういえばマーガムはカノア達と無事に合流することが出来たのだろうか?

 まぁ、頼んだのがお父さんだったんだからしっかりとやってくれているはずだ。


 早いところ創造神を倒してみんなと会いたいな。

 そう願い、それが叶えられるように、そして明日以降も管理者に負けないように。そう私は祈る。


 まだ私は連係攻撃や奥の手を使っていない。

 奥の手は一応1つしかないので使うなら絶対に奥の手を通せる状況、妨害されない状況で確実に勝つために使いたい。


 せっかく円卓を囲んでいるので、相手の管理者権限などをそれなりに調べてみたが、それを教えてくれるような甘い管理者は誰1人としておらず、私はNo.2とNo.6の情報が無いまま翌日の戦闘を迎えるのであった。

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